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更新日:2024年11月14日
「通して」は「通じて」とニュアンスの違いがあります。似た言葉の「介して」とも違いがあります。「通して」の類語は「通して」を言い換えることができるでしょうか。「通して」は平仮名の「とおして」と違いはあるのかなど、それぞれの疑問を解決していきます。
目次
「通して」の敬語は改まったシーンで相手に目的の行為をお願いするときなどに使いますので、「通して」の敬語は文脈から判断します。「資料に目をお通しください」は「お」と「ください」が付いているため丁寧そうですが、敬語としては今ひとつです。 「ご一読ください」が適しているでしょう。もっと丁寧な言い方は「ご高覧ください」、じっくり見てほしいときは「ご査収ください」にします。 お客さんのいる前で案内役の人に対して「お客さんをそちらへお通ししてください」はどうでしょう。本人のいる前で「お通してください」は頭に「お」は付いていますが敬語としては偉そうな印象です。 「通して」の言葉自体を他の言葉に変えます。「そちらへお客さんをご案内してください」がおすすめです。
丁寧語は「です」「ます」を付けたり、丁寧語の中の美化語では「お」を付けます。「通して」は「です」「ます」は付けられませんが、「お」は付けられます。「お通しして」となります。 例えば「こちらに袖をお通ししてください」という使い方ができるでしょう。文脈から「ご案内して」などのように他の言葉で言い換えた方が適切な場合もあるため、状況をよく考えてから使いましょう。
「通して」は主体者の能動的な意志が盛り込まれるため、公文書では「通じて」に置き換えることが望ましいでしょう。「通じて」は結果を淡々と説明することができます。 どちらかというと「話し言葉」として使われやすい「通して」よりも、書き言葉で使われやすい「通じて」の方が公用文には適しているとも捉えられます。 「通り」に関しては公文書として「次のとおり」と平仮名で書くように定められています。
「通して」か「とおして」かは各団体がルールを定めている場合があります。「通して」はどちらかというと漢字の「通して」を使う傾向にあります。「通して」は「通り抜ける、通す」の意味があるため、漢字で書いた方がわかりやすいでしょう。 「とおして」と書いた場合は意味が瞬時にはわからず、前後の文で判断することになるでしょう。書き方は統一されてないため、個人の選択によります。
今回の記事を通して「通して」はいかがでしたか。「通して」は関連する言葉が多く混乱してしまいがちです。微妙なニュアンスの違いは、個人の言葉の選び方にもよるので、どれが正解といえるわけではありません。 注意するのは敬語のときです。「通して」の使い方によっては、相手を敬う言い方にならないときがあるのでシーンをよく考えて使いましょう。
記載されている内容は2018年02月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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