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オードブルの意味・アミューズとの違い・日本料理で例えると

更新日:2024年08月07日

言葉の意味・例文

日本語でのオードブルは、大きなトレーやお皿に盛り合わせたものを指しますが、レストランなどでもみかける言葉でもあります。なにげなく使っている言葉、オードブルの意味をしっかり理解していますか?ここでは、オードブルの本来の意味や似ている日本語などをご紹介します。

「アミューズ」は、正式には「アミューズ・グール」【amuse-gueule】、もしくは「アミューズブーシュ」といい、【amuse-bouche】と綴ります。日本語に直訳すると、「口を楽しませる」となります。

アミューズはオードブルの前

その役の通り「アミューズ」は、フォーマルで格式の高いフランス料理のコースの最初に出てくる、一般的には一口サイズの食べもののことを意味します。 「アミューズ」は、これから始まるコース料理を担当するシェフの腕前を知るための一品と位置付けられています。もしくは、食前酒を楽しむための一口料理とされることもあります。 コース料理の「オードブル」は、食べる人が選ぶこともありますが、「アミューズ」はシェフが選んで提供するもので、食べる人が選ぶことは基本的にありません。コース料理では、「オードブル」の前に「アミューズ」が提供されます。 「アミューズ」は「オードブル」の前に出される一品ですが、「オードブル」の一種ともいわれます。

アメリカでのオードブルはコース料理以外でも!

アメリカでは、立食パーティーなどの時の料理を「オードブル」といいます。立食パーティーでの食べものは食事とは違うので、食事魔の料理=「オードブル」という意味合いになります。 一般的には、ハムなどのコールドミートやオリーブなどの盛り合わせ、カナッペやブルスケッタ、フルーツの盛り合わせやスナック菓子などがあります。

日本でオードブルに近い意味のものは?

日本では、「オードブル」といえば大きなトレーやお皿などに、軽食やお酒のつまみになるものを盛り合わせたものも「オードブル」と呼びます。「パーティープレート」と呼ばれることもあるでしょう。 日本的な意味での盛り合わせの「オードブル」は、一口サイズよりも大きめのものもあり、比較的食べ応えのあるものが盛り合わせになっていることが多いです。たとえば、唐揚げやハンバーグ、ポテトサラダや枝豆、フライドポテトやウィンナー、エビフライなどがあるでしょう。 西洋料理のコースの最初の品という本来の意味での「オードブル」に近い日本語は、いくつかあります。

日本料理のコースの先付

日本料理のコースの最初の品は、「先付(さきづけ)」といいます。西洋料理と同じように、食前酒を楽しむ意味合いが強いでしょう。 一般的な日本料理のコースは、「先付(さきづけ)」、「お凌ぎ(おしのぎ)」、「お椀(おわん)」、「向付(むこうづけ)」、「八寸(はっすん)」、「焼き物(やきもの)」、「炊き合わせ(たきあわせ)」、「揚物(あげもの)」、「酢肴(すざかな)」、「ご飯(ごはん)」、「水菓子(みずがし)」という流れでしょう。

先付の例

季節感を大切にする日本料理では、先付によく使われる食材がいくつかあります。1月なら「子持ち昆布」や「田作り」、4月なら「たけのこ」や「たらの芽」、10月なら「湯葉」や「栗」などがあるでしょう。

懐石料理では向付

懐石料理は、本来お茶の席での食事のことをいいます。会席料理と発音が同じなので、茶懐石料理と区別しやすいように呼ぶこともあります。茶懐石料理では、最初に出てくるものが会席料理と違います。 脚のない膳に飯、汁、向付が最初に出てくるので、茶懐石料理の「オードブル」は「向付(むこうづけ)」が相当するでしょう。 茶懐石料理の向付は、手前のご飯とお汁の向こう側にあるので向付といわれてます。一般的には、お造り(刺身)が多いでしょう。

お通しも最初の料理

居酒屋などで席につくと出てくる「お通し」は、最初にでる料理という意味では「オードブル」に相当するとも言えます。 「お通し」は、来店したお客さんの料理の注文が、調理場で了解しました=通りましたとの意味合いがあります。ですから、注文しなくても出てくるのが「お通し」ということになり、「オードブル」よりも「アミューズ」に近い意味合いになるでしょう。 お通しがおいしいお店は、料理への期待感もアップします。食欲がわくようなお通しは、ピリ辛の和え物やマリネ、鶏ささみのぽん酢あえなどがあるでしょう。一般的には枝豆もよくみるお通しです。

突き出しがオードブルになることも

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初回公開日:2018年01月13日

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