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物故○○・物故者○○の意味/読み方| 棋士/ 祭/ 法要/慰霊 祭

更新日:2022年05月27日

言葉の読み方

「物故」は、難解な日本語の意味の中でも知っておくと恥ずかしくない言葉です。その意味や使い方を知っておくと、社会人としてや日本人としてプラスなことが多いです。また、オブラートに包んだ優しく美しい日本語を考えることで、日本人としての誇りも持てるでしょう。

「物故祭」と似たイメージのある言葉に「物故者法要」というものがあります。「物故者法要(ぶっこしゃほうよう)」は正式には、「物故者追悼法要(ぶっこしゃついとうほうよう)」と言います。 亡くなった方(物故者)を偲び、自分もいずれ還る彼岸を想う仏教色の強い法要です。日常生活の中で、物故者のご縁により立ち止まり、己を振り返り、仏様から教えをこい、生かされていることに感謝を想う機会でもあります。 これはお寺で行う場合もありますが、地域のコミュニティーや会社などさまざまな形があります。お寺で行う場合には、正信偈など供養のためのお経をあげていただき、焼香を行います。コミュニティーなどでの形では、お経などはなしで食事会のみという場合もあります。

物故者慰霊祭と物故者法要の違いは?

物故者法要が物故者のご縁により、自らの道を考えるきっかけを持つ「自分のための」意味合いがあることに対し、「物故者慰霊祭(ぶっこしゃいれいさい)」は、物故者すなわち死者の功績をたたえ、霊を慰めることを目的とします。 物故者を想い、遺勲を称え、御霊を慰めるとともに、遺されたものたちの心を統一し、団結力を強めることも目的とされます。 物故者法要が仏教の教えをもとにしたものであるのに対し、慰霊祭は宗教にとらわれず、さまざまな形式を持ちます。灯篭流しやロウソクを並べて明かりを灯します。神社でも催されれば、寺での法要も含まれますし、公共の広場を使った大きなイベントもあります。 「物故祭」「物故者法要」「物故者慰霊祭」は、いずれも物故者を想うことで自分自身を振り返り、よりよく生きよう、悔いのない生き方をしよう、と決意を新たにする機会を持つものと言えます。

物故作家とは

「物故作家(ぶっこさっか)」とは、亡くなられた芸術家の事です。「作家」と言えばイコール「小説家」と捉えられがちですが、作品を作る人すなわち、画家、彫刻家などさまざまな文化を創造し、発展させてきた方々を作家といいます。 それぞれの芸術分野で作品・功績を遺された方の名簿を、各分野のホームページでも見ることができます。

物故者黙祷の作法

「物故者黙祷(ぶっこしゃもくとう)」とは、亡くなった方を悼みつつ、黙して自分の心の内省を促し、祈りを捧げる行為です。 この行為は宗教的なものでありません。たまたまお寺、神社、教会などで人が集まって黙祷を捧げる機会が多いため、誤解されがちですが、あくまでも個人の考えとやり方で行うものです。 個人的な行為であるため、手順や流れなどは決まっていませんが、犠牲者の追悼を目的とする場合などに、大勢の人が同じ場所や時間に一斉に黙祷を捧げることで、想いの風化を防ぎ、新たな未来への決意を再確認するといったことが可能となります。 それぞれ違う考えを持つ人たちが同じ想いを抱き、同じ決意を持つことができるのが、黙祷の意味とも言えます。 個人の自由とは言いますが、脱帽し、低頭・閉眼し、黙して物故者を想い、己を省みる時間を持ちます。1分間程度がちょうど良いものとされます。

物故者法要挨拶はどのような内容がふさわしいのか

物故者法要は、亡くなった方の供養とその方のご縁で自分の内省を促す機会です。物故者の遺勲を称え、哀悼の意をもって黙祷を捧げる、あるいは焼香を行います。 お寺での法要ではお経をあげていただくことが主です。一方、お寺などでなく、老人会などのコミュニティーで行われる法要では食事会が主になります。 この食事会の際に、法要の主催者はまず「乾杯」ではなく、物故者に捧げる「献杯」の声を掛けます。「献杯」の音頭で杯を捧げ、杯を合わせるのではなく、黙祷を捧げていただきます。 献杯の挨拶は長すぎず、簡潔に、法要に会した人たちが物故者への想いを馳せることができるように行います。

物故者一覧

「物故者一覧(ぶっこしゃいちらん)」とは、物故者の名簿、一覧表です。一覧を作るコミュニティーによって、掲載される方々も違ってきます。 例えば「訃報新聞」には、「死亡した日別」「死因別」「国籍別」で物故者を検索できます。このサイトは、経営者や有名人の物故者を主に掲載しています。 また、同窓会などで物故者一覧を作成するには、漏れがあると失礼にあたりますし、また逆に遺族により掲載を拒絶される場合もあります。公人、あるいは公人に近い立場の方ではない一般人を対象とする場合は、一覧を作成するのは慎重に行うべきです。

物故人とは

「物故人(故人 こじん)」と「物故者(ぶっこしゃ)」の違いは、前者が亡くなった個人を指し、後者が団体に所属する方を指す点です。 仏教では「仏教婦人会」というものがあり、毎年「仏教婦人会物故者追悼法要」というものがあります。檀家の中で、仏教婦人会に所属されていた方々を追悼する法要です。婦人会に所属されていなかった方は、この物故者の中に入りません。 同じように物故棋士は棋士であった方ですし、物故作家は作家であった方です。つまり、所属されていた団体によって物故者が違います。 それに対し「故人」は、物故者と同じで亡くなった人を指しますが、「故」という字が「昔からの」といった意味合いを持つ関係から、「故人」を「亡くなった昔馴染み」と言う意味で使うこともあります。あくまで個人としての亡くなった方を指します。

物故名簿

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初回公開日:2018年04月02日

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