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「会う」の謙譲語は何か・謙譲語を使う状況・使い方の例

更新日:2024年09月03日

敬語表現

「会う」という言葉の謙譲語と尊敬語の表現はとてもよく似ています。そのため、間違った使い方をしている人が多くいます。「会う」という言葉の尊敬語と謙譲語と使い方について紹介しています。ビジネスで「会う」という言葉を敬語にする場面が多いので、参考にしてください。

挨拶する場合

挨拶で使う「会う」の謙譲語は、「お目にかかる」です。 相手が目上の人や取引先などで初対面の場合、「はじめまして」をより丁寧に言い換え、「初めてお目にかかります、〇〇と申します」と自己紹介を兼ねて挨拶します。 その他、挨拶に使える表現として「お目にかかることができて光栄です」や「一度お目にかかりたいと思っておりました」などがあります。

年賀状を書く場合

年賀状で使う「会う」の謙譲語は目上の人であれば「お目にかかる」、友人など親しい間柄の人には「お会いする」を使います。 年賀状には賀詞(『謹賀新年』など)とともに、自分の近況や、相手を思いやる文などを書きます。 文の最後で、なかなか会えない相手に「今年こそはお会いして、近況報告できれば良いですね」「同窓会でお目にかかるのを楽しみにしております」などを、会いたい気持ちを込めて使いましょう。 印刷した年賀状でも、一言手書きでコメントが添えられていると印象度がアップしますので、こういった一文を添えるのも良いのではないでしょうか。

「会う」の尊敬語と丁寧語は?

ここまで、「会う」の謙譲語について解説してきました。 初めに、敬語には大きく分けて尊敬語、謙譲語、丁寧語があるとご説明しました。では、「会う」の残り2つの敬語、「尊敬語」と「丁寧語」はどんな言葉なのか、と疑問に思われた方もいるでしょう。 ここでは、その2つ「会う」の「尊敬語」「丁寧語」について解説します。

「会う」の尊敬語

謙譲語は、「自分の」行動に対して相手に敬意を表し、へりくだった表現にしたいときに使いますが、「相手の」行動に敬意を表した表現にする場合は、尊敬語を使います。 「会う」という言葉を尊敬語にするのは、自分が誰かに会う時ではなく、「目上の人などが他の人に会った」という行動を表現する時に使う言葉です。 「社長は○○さんにお会いになりましたか」というように、自分以外の他の人が誰かに会うという言葉を敬語にする場合、尊敬語を使います。 「お会いになる」という言葉の他に「会われる」という表現もあります。例えば「社長は○○さんに会われましたか」という言い方もできます。

「会う」の丁寧語

丁寧語は、文字通り言葉遣いを丁寧なものにして、相手への敬意を示すものです。「〜です」「〜ます」は代表的な丁寧語です。「〜でございます」はこれらをより丁寧に表現したものとなります。 つまり、「会う」の丁寧語は「会います」となります。尊敬語や謙譲語との違いは、「自分にも他人にも」使える点です。 丁寧語は他の敬語と組み合わせ「お目にかかります」「お会いになります」といった形で使用することもあります。

「会う」の謙譲語と尊敬語の使い分けに注意

「会う」という言葉の謙譲語は「お会いする」です。尊敬語は「お会いになる」です。 「会う」という言葉の謙譲語と尊敬語は似ているので、使うときには注意が必要です。 尊敬語は、自分の行動などに対して、相手に敬意を表し自分をへりくだった表現にするときに使いますが、尊敬語は相手の行動に対して、敬意を表した言葉です。 自分が誰かに会ったときに、「お会いになる」という使い方をしてしまうと、自分の行動に対して自分を敬っているという間違った表現になります。 自分が誰かに会った時は、「謙譲語」に、相手が誰かに会ったときは「尊敬語」にして使います。 わからなくなった時は、誰が会ったのかを考えるようにすると迷わなくて良くなります。 また、謙譲語と尊敬語は、まったく違う表現になるものもあります。しかし、「会う」のように謙譲語と尊敬語の表現が似ているものがあります。 誤った使い方をしてしまうと、自分の行動に対して尊敬している表現になったり、相手に対し失礼になってしまったりする場合があります。 このように謙譲語と尊敬語の表現が似ている場合は、特に注意するようにしましょう。

謙譲語の「会う」は場面に合わせて使おう

「会う」の謙譲語表現には、「お目にかかる」「お会いする」、今ではあまり使われなくなった「お目もじする」があります。 この中で目上の人や社外の人など、オールマイティーに使えるのは「お目にかかる」です。 「お会いする」よりもかしこまった言葉であり、ビジネスシーンではメール、電話、手紙など、どの連絡手段においても頻繁に使われます。 ただし、少し堅い表現であるため相手との関係次第では、「お会いする」の方が良い場合もあります。 使うシーン(メールなのか電話なのか、挨拶状なのか、相手との関係性、初対面なのか、など)によって「会う」の謙譲語表現の使い分けをうまくできるように、普段から意識しておきましょう。

初回公開日:2018年01月13日

記載されている内容は2018年01月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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