IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「収斂(しゅうれん)」の意味と使い方・「収束」との違い

更新日:2024年10月12日

言葉の意味・例文

「収斂(しゅうれん)」ってどういう意味?「意見を収斂させる」ってどういうこと?ビジネス用語?医療用語?数学用語?収束とは一体なにが違うの?収斂化粧水って何?「収斂」という言葉のニュアンスを理解しながら、意味や用例、使う場面を覚えましょう。

単位としての「束」

「束」は複数のものをたばねるという意味合いからあれゆる単位として使われています。 古くから日本では稲の収穫量の単位として使われています。両手の親指と中指で掴んだ一掴み分を1把(わ)とし、10把で1束とされています。またそれに基づき、1束の稲が収穫できる土地という意味で面積の単位として使われる場合もあります。 数量の単位としても使われており、和紙は10帖で1束、魚は100匹で1束とされています。 矢などの長さを表す単位としても使われており、指一本分の幅を1伏(ふせ)、4伏で1束とされています。つまり親指を除いた指4本分の握りこぶし一つ分が1束ということになります。 これらの単位は主に測量技術が発達していなかった時代に使われており、目分量としてはかる単位であったと言えます。

「収束」の意味

一般的には、分裂したり混乱していたものがまとまって決着することを意味します。理解を深めるためにいくつか例文をご紹介します。 ・戦争が収束する。 ・事態を収束させる。

「収斂」と「収束」の違い

生物学や数学などの専門用語において収斂と収束に意味の違いはありません。しかし一般的な意味では少し異なります。 収斂も収束も「まとまる」という意味がありますが、収斂はあらゆるものが一つにまとまる、つまり集約するというニュアンスが強いです。収束はある状況がおさまってまとまるというニュアンスが強いです。 同じニュアンスの熟語を例に挙げると、収斂は集約や集中、収束は決着や完結とニュアンスが似ていると言えます。収斂は「一つに集まる」、収束は「物事が決着する」と考えると理解しやすいでしょう。 また収斂には「縮む・縮める」という意味がありますが、収束にはありません。そこも二つの熟語の異なる点の一つです。

収斂化粧水

「縮む」という意味合いから、肌を引き締める収斂化粧水が注目を集めています。収斂化粧水とは読んで字のごとく、毛穴を収斂、つまり引き締めることで肌が引き締まり、キメを整える効果がある化粧水です。 収斂化粧水を使うことで毛穴詰まりが改善され、ニキビ予防にもつながります。余分な皮脂の分泌を抑えるので汗によるテカリや化粧崩れを防ぐこともできます。汗によるテカリが気になる男性にもです。また肌のたるみ改善などのエイジングケアにも役立ちます。 「収斂」つながりで収斂化粧水をご紹介しました。興味のある方はぜひ一度試してみてください。

似てるようで少し違う

同じ意味で複数の熟語が使われ、どちらを使っても正しい場合があります。収斂は学問用語において収束と同じですが、一般的な意味では異なります。このような熟語は数多くあり、そこが日本語の難しいところであり、奥ゆかしさでもあります。 日常生活では大して影響はありません。しかし仕事で文書を作るときや就職活動などの場面において、正しい意味の正しい日本語を伝えるのは重要です。そのためには熟語一つ一つの意味やニュアンスを正確に捉えることが一番の近道でしょう。

初回公開日:2018年02月21日

記載されている内容は2018年02月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング