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「収斂(しゅうれん)」の意味と使い方・「収束」との違い

更新日:2024年10月12日

言葉の意味・例文

「収斂(しゅうれん)」ってどういう意味?「意見を収斂させる」ってどういうこと?ビジネス用語?医療用語?数学用語?収束とは一体なにが違うの?収斂化粧水って何?「収斂」という言葉のニュアンスを理解しながら、意味や用例、使う場面を覚えましょう。

「収斂」の読み方

ときどき新聞や本を読むと「収斂」という熟語が出てきます。漢字の得意な人なら「しゅうれん」と読むことができますが、難しい漢字を使っているだけあって読めない人もいるでしょう。 仮に読めたとしても、そもそも収斂がどういう意味で、どういう使い方をしているのか、収束などの意味が似ている熟語との意味の違いは何かを知っている人は少ないでしょう。

「しゅうれん」

収斂は「しゅうれん」と読みます。「収」は小学校6年生で習う漢字なだけあって多くの人が読めるでしょう。しかし「斂」は小学校では習わない漢字なので読むことが難しいです。「斂」は漢字検定1級の配当漢字として指定されているため、普段から活字に触れていてもなかなか見かけることも少ないでしょう。

「収斂」の意味

漢字はひらがなやカタカナなどと違って、一文字だけでも意味を持ちます。「収」と「斂」の意味や成り立ちを押さえたうえで収斂の意味を捉えていきましょう。

「収」とは?

「収」は音読みで「しゅう」、訓読みで「おさめる」、「おさまる」と読みます。文字の左半分が2本のひもを1つによじり合わす象形を表し、右半分はボクッという音を表す擬音語と右手の象形を表す会意兼形成文字です。 この文字は物をからめとることや物を手に入れることを示し、そこから転じて「取りまとめる」、「鎮める」、「取り入れる」という意味を表しています。 例文をいくつかご紹介します。 ・戦争を収める。 ・成功を収める。 ・押し入れに収める。

「斂」とは?

「斂」は音読みで「れん」、訓読みで「あつめる」、「おさめる」、「ほぼ」と読みます。左半分は二人の巫女が並んで祈る象形を表し、右半分は「収」と同じくボクッという音と右手を表す会意文字です。 「斂」は死者を葬る儀礼を表し、死者を棺桶におさめることを「斂」と言います。そこから転じて「取り入れる」、「引き締まる」という意味を表します。今でも死体を棺桶におさめる意味で「斂」を使うこともあります。 義務教育では習うことはなく、漢字検定1級の配当漢字として指定されており、主に音読みで使用されています。いくつかの例をご紹介します。 ・苛斂(租税などを厳しくとりたてること) ・斂葬(死体を棺桶におさめること) ・五斂子(スターフルーツ)

「収斂」とは?

一般的な「収斂」の意味

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初回公開日:2018年02月21日

記載されている内容は2018年02月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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