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更新日:2024年11月04日
「韻を踏む」という言葉の意味をご存じでしょうか。本記事では、「韻を踏む」の意味をはじめ、由来や使い方、英語表現などについて紹介しています。「韻を踏む」という言葉をビジネスシーンなどで正しく使ってみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「韻を踏む」の正しい意味をご存じでしょうか。 最近、テレビなどの音楽番組で人気を得ているのが、ラップ・スタイルの楽曲です。ラップ・スタイルとは、グループのボーカルがリズミカルにビートに合わせて語るように歌う音楽スタイルを意味し、1970年代のニューヨークのダウンタウンを起点にして世界に広がった歌唱法を指します。 ラップ・スタイルの歌唱法がポップスやロックの歌唱と異なるのは、その歌詞の中で発音が似通っている言葉をリズムに乗せて早口で語る部分で、これを「rhyme(韻を踏む)」と言います。 この記事では、ラップの一般化が大衆音楽の中で進み、社会における市民権を獲得した現在の状況を踏まえ、ラップ・スタイルの神髄である「韻を踏む」の意味・語源・由来やその使い方について説明します。記事を読めば、「韻を踏む」の理解を深めるとともに、その知的好奇心が満たされるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
「韻を踏む」の読み方は「いんをふむ」となり、「韻」は詩歌の一定の位置に同じまたは類似の音の響きとして現れます。 「韻を踏む」とは、歌詞の中で発音の母音(あ・い・う・え・お)が似通っている言葉を繰り返すことで、その語りに強弱をつけたりリズミカルにしたりすることを意味します。
「韻を踏む」の由来は、中国古典詩の詩体の一つである「絶句」にあるとされています。 「絶句」は、六朝末期に中国語の発音の声調を工夫することで全体のリズムを考えるようになり、一つの詩に対して、一つもしくは二つ以上の韻を踏むとされ、唐代になり押韻などの近体詩の準則が定まるにつれ、その韻律に合わせてつくられるようになりました。 日本にもこのような「韻を踏む」近体詩の文化が伝播され、これに合わせて「韻を踏む」という表現が日本でも日常的に使われるようになったとされています。
「韻を踏む」は発音の母音(あ・い・う・え・お)が似通っている言葉を繰り返すことにより、その語りに強弱をつけたりリズミカルにしたりすることを意味しますが、「だじゃれを言う」は韻を含んでいるものの語呂合わせのようなつまらないしゃれを言うことを指します。 このような意味の「だじゃれ」の例として、「インテル、入ってる」や「やめられない、止まらない、かっぱえびせん」などがありますが、韻を踏むことでキャッチコピーが読みやすく覚えやすいものになるのは確かです。
「韻を踏む」手法の歴史は古代中国にまで遡り、唐の時代に中国近体詩の基本的な準則として使われて以来現在まで有効な手法として存在しています。 このように歴史と伝統を背負った「韻を踏む」手法ですが、現在のビジネスシーンや音楽・小説の世界でどのようにして使われているのかを見ていきましょう。
ビジネスシーンでは、「韻を踏む」手法はコマーシャルなどの広告や宣伝などによく使われます。コマーシャルなどのキャッチコピーに「似たことや同じことを繰り返し言う」という意味合いの韻を踏むことで、そのキャッチコピーがスムーズに記憶されます。 このような「韻を踏む」手法は、「インテル、入ってる」のようにだじゃれに近い要素が含まれることもありますが、商業的には大成功と言えます。
音楽や小説などで使われる代表的な例としては、1970年代のニューヨークのダウンタウンを起点にして世界に広がったラップミュージックがあります。 ラップミュージックでは、歌詞の中で同じような言葉や発音、もしくは似た響きを持つなどの似通っている言葉をリズムに乗せて早口で語る、いわゆる「韻を踏む」手法がその歌唱の肝となっています。
「韻を踏む」手法は、「似たことや同じことを繰り返し言う」スタイルで、その語りに「強弱をつけたりリズミカルにしたりすること」を意味します。このような「韻を踏む」手法の特性から、聴き心地がよくなり、その語りにあるメッセージも心に響くことになります。 ここでは、「韻を踏む」の特性や意味合いを活用した例文を紹介します。
・このレストランの宣伝チラシの「安い、早い、うまい」のキャッチコピーは、韻を踏む形を取っているので、お客さんも覚えやすい。 ・インターネットのホームサイトの会社紹介をする記事で韻を踏むことにあまりこだわると文体が支離滅裂になるので気をつけましょう。 ・ラップの韻を踏むフレーズの繰り返しは、リズムに乗って聴き心地がよくなり、メッセージの意味も分かりやすくなる。
記載されている内容は2018年02月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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