IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

エアコンの延長コードの危険性|故障/発熱/家事・禁止の理由

更新日:2024年01月24日

社会人常識

エアコンは、今では一家に一台という環境になりましたが、実は延長コードを使うのはNGであることをご存知でしょうか。このエアコンに延長コードというのは、実は非常に危険な行為であり、家電業界や電子機器メーカー側からすれば常識となっています。その真実を探りましょう。

エアコンの延長コードの危険性って?

日常に潜む危険なものというのはいくつかありますが、その中でも特に注意が必要なのが電源となるケーブルや延長コードの類いです。エアコンの延長コードは、必ず専用の延長コードを用意しないといけないものであり、通常のものを使ってはいけない代物となっています。

高確率で故障する

通常のエアコンというのは、専用のコンセントを使うのが常識で、分電盤でも専用回路が設けられています。また、どうしても届かなかった場合は、専用の延長コードを使用する必要がありますが、延長コードを使うと事故発生確率が高まるので、メーカー側は延長コードの使用を禁止するのが当たり前となっています。 仮にこれらのルールを無視して、普通に市販されている延長コードを使用した場合、高確率で故障してしまうでしょう。電源コードやプラグが以上に熱が出ているとか、色が変わっているとか、焦げくさい臭いがするようになります。

発熱して溶ける、最悪火災の原因になる

延長コードを使ってエアコンのケーブルを接続すると、故障の原因になりますが、最悪の場合は、発熱によってコンセントや延長コードが溶けてしまったり、火災に発展してしまうこともあります。 というのも、一般的な延長コードは定格容量が1500Wとなっていますが、延長コードはいくつか差し込み口があるため、エアコン以外にも用いられるようになり、同時に利用する事で安全上の上限をオーバーしてトラブルを引き起こします。 エアコンは消費電力がやはり大きいので、電力オーバーになってしまうと、やはり延長コードもコンセントも異常発熱が発生してしまい、火災に繋がってしまうでしょう。

定格容量オーバーではなくても状況次第で危険になる

定格容量をオーバーしていなければ、延長コードを使っても大丈夫という意見もありますが、状況次第ではたとえオーバーしていなくても、発熱から火事に繋がることだってあるでしょう。 たとえば、扉などに挟んでしまうとか、延長コードの上に重いものを置いているとか、設置している箇所が実は高温とか、見苦しいから延長コードを束ねているとか、四角に配置していて手がなかなか届かないので、掃除をしておらず埃が溜まっているといった、負荷や汚れが溜まってしまう状況にあると、どうしてもトラブルが発生する確率は高くなるでしょう。 エアコンは必ず壁際に設置するため、エアコン向けに用意した延長コードも壁際に設置されるでしょう。ひとり暮らしなどで忙しく、なかなか家の中を掃除できない人たちは、壁際といった目につきにくい位置に埃や汚れが溜まっても、なかなか掃除がされないので、何らかのトラブルが生じるリスクが高めです。

異臭がしたら要注意

エアコンを延長コードに接続して使用していると、発熱や故障が発生する前のサインとして異臭が発生することもあります。これは発熱しているサインで、コンセントが焦げている証です。 適当な工事をしている業者の場合、設置工事で適当に延長コードにつないでいったというお話もありますし、工事でケーブルの長さが足りず、ねじり接続をして無理矢理延長させた結果、異常発熱が発生して異臭騒ぎになったというお話もあります。

エアコンでの延長コードが禁止の理由

エアコンでの延長コードが禁止になっているのは、過去にいろいろな事故があったからと言われていますが、そのための法整備などはなされているのでしょうか。

法律でもあるの?

はっきり言ってしまうと、法律はありません。法律が変わったのではなく、大電流が流れるエアコンで延長コードを使うのはあまりにも危険であるから、非推奨だと家電業界が声だかに訴えかけている状況です。 極端な話をすると、たとえ電気工事をする人が延長コードにエアコンを接続して、事故が起きた場合も、法律で定められている訳ではないので、工事をした人は無罪になる可能性があるということです。 もちろん、電気工事をする方々では、エアコンに通常の延長コードを使うのはNGであるというのは常識的に広まっているので、訴えた場合は工事をした側に非があると高確率で言われるでしょう。

専用のコンセントが必要なの?

エアコンの設置には、基本的にエアコン用の分岐ブレーカーに対応している専用コンセントが必要であり、その専用コンセントに届かない場合には、エアコン専用の延長コードを用いる必要があります。もちろん、エアコンに使わないのであれば、高電力に耐えられるコンセントとして、他の用途にも使えるでしょうが、基本はエアコン専用となるでしょう。 エアコン専用となった場合、私たちがいつも使用している並行型の単相100V15Aのコンテントではなく、単相100V20Aか単相200V15A、または単相200V20Aを用いることになります。 (参考)http://kato-aircon.com/senyo_concent.html

次のページ:エアコンの延長コードが使えない場合の対処法
初回公開日:2017年12月21日

記載されている内容は2017年12月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

アクセスランキング