IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「拝見する」の意味と使い方を解説!注意点や類語もあわせて紹介

更新日:2024年04月19日

敬語表現

ビジネスシーンや日常生活でよく使用する「拝見する」の使い方をご存知でしょうか。本記事では、使用時の注意点やシーンに合わせた言い換え、英語表記について解説しています。是非、本記事をチェックして「拝見する」を正しく使いこなせる人になってください。

「拝謁(ハイエツ)する」は、身分の高い人に会うことをへりくだって言う言葉です。例えば、天皇や首脳に会う場合に使用されます。

はい‐えつ【拝謁】 の解説 [名](スル)身分の高い人に面会することをへりくだっていう語。「国王に―する」

「拝覧する」

「拝覧(ハイラン)する」は、見ることをへりくだって使う言葉です。ビジネスシーンにおいては、「拝見する」が使われることが多いですが、神や仏を見るときには、「拝覧する」と表現されます。

「拝観する」

「拝観(ハイカン)する」神社や仏閣、宝物を謹んで観覧するという意味です。宝物や芸術品などを見る場合は、「拝観する」と表現されます。拝覧と同じように、神や仏を見るときに使用されることもあります。

はい‐かん〔‐クワン〕【拝観】 の解説 [名](スル)神社・仏閣やその宝物などを謹んで観覧すること。「本殿を―する」

「拝受する」

「拝受する」は、自分が何かを受け取ることです。受けるをへりくだって表現した謙譲語です。ビジネスシーンで相手先からの資料などを受け取った場合に「拝受する」と表現されます。

はい‐じゅ【拝受】 の解説 [名](スル)受けること、受け取ることをへりくだっていう語。

「拝読する」

「拝読する」は、読むことです。読むをへりくだって表現した謙譲語です。資料や文章などを見るだけでなく、読む際には「拝読する」と表現されます。

はい‐どく【拝読】 の解説 [名](スル)読むことを、その筆者を敬っていう謙譲語。拝誦。「御著書―しました」

「拝見する」の英語表現

「拝見する」の元の語『見る』を英訳にはseeやlookなどがあります。そもそも英語には謙譲語のような表現は存在しません。自然に視界に入る物を見るseeと意識的に注意を向けるlookではニュアンスが少々異なるため、「拝見する」を英訳するときは、前後の文面からseeとlookどちらを使う方が適切か判断する必要があります。 資料を拝見するという文でもその内容において、使い分けが生じる場合もあります。 例文1・私はその資料を拝見します。→I will take a look at that document. 例文2・私はその資料を拝見しました。→I saw that document . 状況に応じて、適切な使い分けをしていきましょう。

「拝見する」を正しく使おう

皆さん、「拝見する」の使い方、いかがでしたか。目上の人に対して敬語を意識して使うことはとても大切なことです。今回は「拝見する」の使い方をご紹介しましたが、尊敬語は相手側、謙譲語は自分側と理解することでほかの言葉に対しても調べてみると、面白いでしょう。 難しいからこそ正しい日本語を改めて見直して使うことで、相手の自分に対する印象もとても良くなります。

初回公開日:2018年02月03日

記載されている内容は2018年02月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

関連タグ

アクセスランキング