IT人材のためのキャリアライフスタイルマガジン

「拝見する」の意味と正しい敬語表現・使い方と例文・類語

敬語

社会人ならば、日々当たり前のように使う「拝見する」という言葉、あなたは正しく使えていますか?使いこなすのなんて簡単に思える程の頻出単語ですが、実は間違った使い方で覚えてしまっている人も多いようです。「拝見する」の正しい意味と使い方を改めて確認しましょう。

更新日時:

正しく使えてますか?「拝見する」の使い方

目上の人とやりとりする時は、意識して敬語を使おうとしますが、日本語には敬語の中でも尊敬語と謙譲語と丁寧語があるので、使い方はとても難しいです。間違っていても指摘されないと知らずに使ってしまう事も多いでしょう。 正しい言葉遣いは、目上の方や上司への評価や、顔の見えない相手とのメールのやり取りなど、仕事の上でとても大切な事です。仕事の場面でも使うことの多い、「拝見する」の正しい使い方は皆さんご存知でしょうか。 今回は「拝見する」についてご紹介します。

「見る」の敬語を分類ごとに見てみましょう

「見る」の敬語表現1 尊敬語

「見る」の敬語は、尊敬語と謙譲語と丁寧語で変わってきます。まず、尊敬語とは目上の人に対して使います。漢字を見るとわかるように、”尊敬”ですので、相手を敬う=仕事では会社の上司や目上の方に対して使います。 また、尊敬語は相手側の内容について話すときに使います。 【尊敬語=相手側の内容】 を覚えておくとよいでしょう。 尊敬語だと「ご覧になる」、「見られる」です。「見られる」よりも「ご覧になる」の方が丁寧な表現になります。 例えば以下のように使うことができます。 「部長、昨夜のニュースご覧になりましたか。」 「部長、昨夜のニュース見られましたか。」 どちらも正しい尊敬語ですが、ご覧になるの方がより丁寧に聞こえませんか。 質問の内容を確認してみましょう。内容は”部長がニュースを見たのか”です。相手側の内容ですので尊敬語を使いましょう。

「見る」の敬語表現2 謙譲語

謙譲語とは、自分の動作についてへりくだった表現として使います。ここで注意したいのが、自分側の内容を話すという事です。 【謙譲語=自分側の内容】 尊敬語の相手の内容に対して、自分側の内容なのでここが大きなポイントです。丁寧語と謙譲語では、自分側か相手側の内容なのかによって使い方が代わります。 この違いがわかると丁寧語と謙譲語が分かりやすくなります。謙譲語の主語は私になります。謙譲語にすると、「見る」は「拝見する」、「見せていただく」となります。 例文としては相手に対して許可をとる場合は「見積書を見せていただいてもよろしいでしょうか。」自分が見積書を見ることへの質問なので謙譲語です。 相手に対して事後報告の場合は「こちらの商品も見せていただきました。」と自分が商品を見たことへの報告なのでこちらも謙譲語を使います。 「拝見する」については後程ご紹介します。

「見る」の敬語表現3 丁寧語

丁寧語を使う時は「です」「ます」を使います。日常で一番使いやすい敬語ではないでしょうか。もう少し丁寧に伝えるときは「ございます」を使って表します。使い方は「社長室はあちらです。」をさらに丁寧にすると「社長室はあちらでございます。」になります。 丁寧語は尊敬語や謙譲語に比べると、丁寧な言葉遣いをするためのもので謙譲語のように自分側の立場に関係なくさまざまな場面で使いやすい敬語です。 初めて合う人やちょっとした知人の方へは、敬語の中で丁寧語の「ですます」を使います。「見る」を丁寧語で表すと「見ます」となりますが、仕事において、「見ます」を使う場面は少ないでしょう。 会社での上司や目上の方、取引先とのやりとりでは謙譲語や丁寧語が使われることが多くなります。

では「拝見する」の正しい使い方って?

では「拝見する」の正しい使い方って?

職場の上司に対して使いやすい「拝見しました」の使い方

拝見するを職場で使ってみましょう。例えば相手から送られてきたメールを見て返信する場合、「メール見ました。」と返信すると目上の方や取引先の方にとってはよい印象をもたない方もいます。 「お世話になっております。メール拝見しました。ありがとうございます。」だと自分の行いを下げて伝える印象になるので、丁寧な印象になります。自分がメールを確認した。という自分側の内容なので謙譲語の「拝見する(した)」を使いましょう。 仕事で資料を見る場面も多いでしょう。自分が資料を確認したことを上司に伝える場合も、「資料を拝見しました。素晴らしい企画だと思いました。」と伝えるとよいでしょう。 こちらも自分が資料を確認した。という内容なので、先ほどの謙譲語で「拝見する(した)」を使います。

「拝見します」を仕事の会話の中で使ってみましょう。

「拝見します」を仕事の会話の中で使ってみましょう。

「拝見する」をこのような場面で使ってみましょう。 取引先の方が急ぎでしたが、上司が席を外していたので代わりに部下の自分が書類に目を通すことになった場合、「本日はありがとうございます。書類を拝見します。」 書類を見るのが自分なので、謙譲語の「拝見する」を使います。 この時気を付けたいのが、自分が目を通して上司にも書類に渡すのを先方に伝える場合、「大変魅力的な内容です。〇〇も書類を拝見しますので、お預かりしてもよろしいでしょうか。」 これは自分の上司にも確認しますという内容ですが、書類を見るのは上司なので「拝見する」は間違った使い方なので気を付けましょう。 逆に上司が社外の人に「部下の〇〇に拝見させます。」というのも間違いですので気を付けましょう。どちらも書類を見るのは自分ではありません。「拝見する」は自分が見るときにだけ使います。

使っていませんか?「拝見する」の間違った使い方

「拝見いたします」に隠れている敬語の数

「拝見いたします」は「拝見」が「見る」の謙譲語です。そこに「する」と言う言葉の「いたす」の謙譲語が重なると二重敬語になってしまいます。 二重敬語は、1つの言葉に同じ種類の敬語を二重に使ったもので、基本的にはあまり良いとされていません。しかし謙譲語の中でも分類分けがあり、中には「拝見いたします」を使うという意見もあります。 「先日の契約書を拝見いたしました。」 「先日の契約書を拝見しました。」 比べてみるとどちらも拝見するを表しているように感じますが、大切なのは、自分がどう感じるかということではなく、相手がどう感じるかですので、受け手の方の気持ちを考えて正しく使うことが大切です。

では「拝見させていただきます」はどうでしょうか

「拝見いたします」が二重敬語ですが、「拝見させていただきます」はどうでしょうか。 「拝見する」の謙譲語に「もらう」の謙譲語「いただく」なので、こちらも二重敬語になってしまいます。 「~させていただきます」は敬語として頻繁に使われています。「御社サイトの商品をいつも拝見させていただいております。」メールでの文章で一見丁寧な言い回しに聞こえますが、「御社サイトの商品をいつも拝見しています。」でも十分相手に敬意を持った文章になります。 敬語を多く使って相手への敬意を表そうとすると、逆に相手に対して不快な印象を与えてしまう事もあります。敬語の表現としては回りくどく感じる方もいるでしょう。

「拝見する」を使ったケースをいくつかご紹介します

「拝見する」は自分が対象となる目上の方へ、自分の行いや行動に使います。 相手先のホームページを見て、先方に伝える場合、「御社のホームページを興味深く拝見しました。」質問する場合は、「御社のホームページを拝見してもよろしいでしょうか?」という使い方をします。 他にも「拝見する」を使ったいくつかの例文を見てみましょう。 ・目上の方からお手紙が届いたことを伝えたい場合 「お手紙、拝見しました。お元気そうでなによりです。」 ・先生の掲載されている記事を読んだ事を伝えたい場合 「今朝の新聞で、先生が書かれた記事を拝見しました。」 ・欠席した結婚式への祝電の文章 「ご結婚おめでとうございます。美しい花嫁姿を拝見できず大変残念に思っております。」 このように仕事だけでなく先生や目上の親戚などに対しても拝見するを使います。

「拝見する」の類義語を知っていますか?

「拝見する」の類義語を調べてみると、いくつか出てきます。あまり聞きなれない言葉ですが、どれも「拝見する」と同じ様に目上の方や尊いものに対しての言葉遣いです。 「拝謁(ハイエツ)する」身分の高い人に会う事をへりくだって言う言葉です。 「拝覧(ハイラン)する」見ることをへりくだって使う言葉です。 「拝観(ハイカン)する」神社や仏閣、宝物を謹んで観覧するという意味です。 先ほど、メールのやりとりをご紹介しましたが、「メールを拝見する」を「メールを拝読する」でも同じように目上の方へのやりとりに使われます。 さらに、メールは届いているけれど内容に対してすぐに確認できない場合、先方にメールが届いた事を伝えたい時は「メールを拝受しました」と伝えておくと相手にメールが届いたことが分かるのでよいでしょう。

正しい日本語を使うことの大切さ

皆さん、「拝見する」の使い方、いかがでしたでしょうか。目上の人に対して敬語を意識して使うことはとても大切な事です。今回は「拝見する」の使い方をご紹介しましたが、尊敬語は相手側、謙譲語は自分側と理解することでほかの言葉に対しても調べてみると、面白いでしょう。 難しいからこそ正しい日本語を改めて見直して使うことで、相手の自分に対する印象もとても良くなります。

関連タグ

アクセスランキング