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更新日:2024年09月11日
何か贈り物をもらうときに「心ばかり」というフレーズを聞いたことがあるでしょう。この「心ばかり」とはどんな意味があってどう使えばよいのでしょう。本記事では、「心ばかり」の意味や使い方、例文、類似する言葉などをまとめました。贈り物するときの参考にしてください。
目次
例文の最後は「心ばかりのお食事〜」です。 これは読んでそのまま、相手のために食事の席を設けた時に「大したものはご用意できませんが、どうぞ遠慮なく召し上がってください。」という意味で使います。より謙った表現では「粗食ですが」というのもあります。
「心ばかり」は謙遜することで相手への敬意を示す言葉ですが、使い方によっては敬意を表すどころか相手にとって失礼になってしまうこともあります。 ここからは「心ばかり」を使う時に気をつけることを紹介していきます。
「心ばかり」を使う際に気を付けることに、「謝罪する場合はお詫びの言葉を先に伝える」というものがあります。 謝罪の目的はあくまで「謝罪の気持ちを相手に伝えること」です。 「心ばかり」というのは、先で説明した通り「気持ちや心の一部」と言う意味があります。 「心ばかりですが」という言葉をだしながらお詫びの物品を差し出すと、たとえそんなつもりがなくても相手によっては、謝罪の心の一部(物品)でしか謝罪をするつもりがないのか!と気分を悪くするかもしれません。 謝罪のシーンでは、まずはしっかりとお詫びの言葉を伝えたうえで、最後に「心ばかりですが」と謝罪の印として物品を差し出すようにしましょう。
ここまでは「心ばかり」という言葉を使って、物品を贈る側の立場を中心に紹介しましたが、自分自身が心ばかりの贈り物を受け取る立場になる可能性もあります。 その場合はどんなことに気をつけたらよいでしょうか。 のしやメッセージカードなどでに「心ばかり」を書かれた贈り物を受けた場合は、「御礼」ののしやお礼の気持ちを伝えるメッセージをつけた品物を返礼するのが良いでしょう。 また口頭で「心ばかりの品ですが」と物品を受け取った時は、その場で「お気遣いいただき、ありがとうございます、ありがたく頂戴します。」など、お礼の言葉を伝えるようにしましょう。
「心ばかり」と言う言葉は、相手へ言葉だけでなく、菓子折りやお土産などの物品やお金を一緒に渡したい場合に使えます。「大したものではない」と言い添えることで受け取る相手の負担を軽減する役割を果たします。 丁寧な贈答のシーンで使われる「心ばかり」ですが、使えるのは「自分から目上の相手に贈るときのみ」です。 「心ばかり」は先でも説明した通り「大したものではありませんが」と謙遜する意味の言葉なので、相手から贈られた品物について「心ばかりの品をありがとうございます」というのは、大変失礼になってしまいます。 贈る相手や、自分は贈る側なのか受け取る側なのかを気をつけましょう。
「心ばかり」は効果な贈り物をする時には使わない方が適切です。 「心ばかり」とは「高価なものでもない、大したものではないのですが」という意味合いをもちます。それなのに、渡されたものが明らかにわかるような高価なものでは、受け取る相手からすると「負担」や「嫌味」「マウント」と捉えられてしまう可能性もあります。 「心ばかり」の物品を贈るなら、受けとる相手の負担にならないような価格帯のものを意識して選ぶようにしましょう。
「心ばかり」には言い換え表現がいくつもありますので、「心ばかり」に代わる類語表現をいくつかみていきましょう。 「心ばかり」という表現はたいへん改まった謙譲語です。もう少しラフな表現にしたい場合は、「大したものではありませんが」「粗品でございますが」「お受け取りください」などの、普段使いの言葉を使用するとよいでしょう。
まずは「寸志」です。「寸志」は「少しの厚意」を意味する言葉で、金品を贈る時に「ちょっとした贈り物」という意味合いで使います。 「心ばかり」と同じように謙遜を表す言葉ですが、し「寸志」「心ばかり」と違うのは、目上の人に使うのは失礼にあたる、という点です。 意味合いが似た言葉ですが、「心ばかり」は目上の人へ、「寸志」は目下の人へ、と使い分けるようにしましょう。
記載されている内容は2017年12月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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