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「なお」の意味と使い方|漢字/敬語/接続詞・ただしとの違い

更新日:2024年01月27日

敬語表現

接続詞として使用されることが多い「なお」ですが、副詞の意味もある事はご存知でしたか。敬語の中では接続詞でも副詞でも良いのですが、接続詞として使用できない文章もあります。また、「ただし」や「また」とは違いがあるのでしょうか。「なお」について説明しています。

「なお」は敬語表現の中に用いることは可能ですが、「また」の方が良く使用されます。一般的には「前に述べたことに他のことを言い添える」といった接続詞としての意味および「補足的な意味」で使います。しかしながら、他の意味で使用しても問題はありません。

「なお」の意味と使い方!

接続詞としての使い方をしない文章などでは、「なお」は使用しないとされています。言葉自体が使用されないわけではなく、接続詞としての使い方はされないということです。 内容上では「ただし」がよく用いられますが、「ただし」は「前の言葉を打ち消して〜」の意味があります。そのため、「なお」とは意味が異なります。伝えたいことに合った接続詞を使用することが正しいとされていますが、「なお」に関しては接続詞ではない使い方をする必要があるとされています。

「なお」と似た表現の意味・使い方の違い!

「なお」と似た表現とされる接続詞は、「ただし」と「また」です。違いを見ていきましょう。

ただし

「なお」の項目でお伝えしましたが、「ただし」は接続詞であり「前の言葉を打ち消して〜」の意味です。一方の「なお」は、接続詞の場合「前の言葉に続いて〜」の意味があるため、両者は使い方が異なります。 たとえば「桜は春の花です。ただし、冬に咲く品種もあります。」とすれば、「桜は春の花」の意味を打ち消して(否定して)から「冬に咲く桜もある」ということを表しています。「桜は春の花です。なお、冬に咲く品種もあります。」とした場合は、「桜は春の花」ということを否定せずに「冬に咲く品種もある」ことを言い添えていることになります

また

「また」は「前の言葉に続いて他のことを加える」の意味で使用します。「なお」と似ていますが、「なお」は「前の言葉に続いて言い添える」ですので、「前の言葉に添える」ことになります。「また」は「添える」のではなく、「前に示したこと」に「その他には」を示すことです。似てはいますが、ニュアンスが異なります。 たとえば「食堂は北館1階にございます。なお、飲料コーナーは食堂に入って左側にあります。」という文では「食堂は1階にあって、飲料コーナーは入口左側にあるよ」ということになります。一方の「また」で表す時は「食堂は北館1階にございます。 また、飲料コーナーも食堂内にあります。」となりますが、この文では「食堂が北館1階にあるよ。その他に飲料コーナーもあるよ。」といったニュアンスになります。

「なお」と類語の意味を使い分けながら正しく使おう!

「なお」の使い方はいろいろありますが、多くは「接続詞」として「前の言葉に言い添える」意味で使用されます。「ただし」や「また」とは似ていますが、「ただし」=「前の言葉を打ち消して」・「また」=「前の言葉とは他のことを加える」・「なお」=「前の言葉に言い添える」ですので、使い方や表し方が違うことが分かります。 接続詞は混合されやすいのですが、こういった違いを理解して、適切に使い分けましょう。

初回公開日:2017年12月14日

記載されている内容は2017年12月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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