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「なお」の意味と使い方|漢字/敬語/接続詞・ただしとの違い

初回公開日:2017年12月13日

更新日:2020年05月12日

記載されている内容は2017年12月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

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敬語

接続詞として使用されることが多い「なお」ですが、副詞の意味もある事はご存知でしたか。敬語の中では接続詞でも副詞でも良いのですが、接続詞として使用できない文章もあります。また、「ただし」や「また」とは違いがあるのでしょうか。「なお」について説明しています。

「なお」の意味とは?

文と文をつなげる部分で使用されることが多い「なお」という言葉ですが、使い方に難しさがあります。使い方の前に使用する上で肝心な意味をご説明しますが、「なお」の意味は「副詞」の場合と「接続詞」の場合に分かれます。それぞれの意味を見ていきましょう。

副詞

「なお」を副詞として用いる場合は、大きく分けて「以前の状態がそのまま続いている」「以前と比べて程度が進んでいる」「さらに付け加える余地がある」「強調する意」「あたかも」「やはり」の6つの意味があります。 「以前の状態がそのまま続いている」の意味はさらに2つの分類され、「相変わらず・依然として」の意味と「行き届いて・元のとおり」の意味に分かれます。「以前と比べて程度が進んでいる」の意味もさらに2つに分かれ、「ますます」あるいは「(好ましくない気持ちで)もっと」のどちらかの意味で使用します。 「さらに付け加える余地がある」は「まだ」の意味で、「強調する意」とは「〜でさえも・でも」のように「前の語」を「強調する」目的で使用する時の意味です。「あたかも」は漢文訓読からの語法で、「なお」の下に「如し」が付きます。「やはり」は、「当然のこととして言う」場合に「なお」を使用した時の意味になります。

接続詞

「なお」を接続詞として用いる時には、「あることを述べた後に他のことを言い添える」意味で使うことになります。一般的には副詞よりも、この接続詞としての使い方をされることが多いです。使い方としては、「この花の花期は4月から5月です。なお、最盛期は4月になります。」といったように、前に伝えた内容と後に他の内容をつなげる目的で「なお」を使います。 接続詞としての「なお」を別の言い方にすると、「さらに申しますと」や「付け加えて言えば」が挙げられます。「この花の花期は4月から5月です。付け加えて言えば(さらに申しますと)、最盛期は4月になります。」でも意味としてはおかしくはありませんが、少し違和感はあります。 簡易的に違和感なくつなげるには「なお」が向き、「付け加えて言えば」などよりも使用可能な範囲が広いと言えます。

古文では「なほ」と言う!

古文において「なお」は、「なほ」と言われていました。この「なほ」が、次第に「なお」の発音になったと言われています。「なほ」は副詞として扱われており、意味は「依然として」「やはり」「ますます」「再び」と4つあります。副詞として使用する「なお」の意味とそれほど変わりはないのですが、接続詞としての意味はありません。 「依然として」は、「なお」の副詞としての意味の1つ「以前の状態がそのまま続いている」と同義です。「やはり」も、「なお」の意味にありました。「ますます」は「以前と比べて程度が進んでいる」のことで、この意味も「なお」の副詞の意味にあります。「再び」は「やはりまた」ということで、「いろいろ考えたけど結局は」といった意味で使います。

「なお」を漢字にすると?

「なお」には、漢字があります。漢字表記する場合は2つの書き方があり、それは「尚」と「猶」です。副詞や接続詞としての「なお」ではどちらの漢字も表記されていますが、一般的には「尚」が主流となっています。では、「尚」と「猶」には違いがあるのでしょうか。それぞれの意味と、両者の違いをお伝えします。

「尚」は、「もっと」「どんどん」「一層」「やはり」の意味を持つ漢字です。「もっと・どんどん・一層」は、「なお」の副詞の意味にあった「以前と比べて程度が進んでいる」と同じものがあります。「もっと」に関しては、「さらに付け加える余地がある」の意味とも結び付きます。 「やはり」は「相変わらず」のことですので、「以前の状態がそのまま続いている」と同義です。しかしながら具体的に意味を見ると、少々異なる部分があります。それは、「他の事情などが変わった」のに「以前の状態がそのまま続いている」という部分です。 「なお」の意味では「以前の状態がそのまま続いている」ということでしたが、「尚」の意味では「他の事情などが変わったのに」という要素が含まれています。使用できる範囲が限られてきますので、一般的には漢字表記ではなく「なお」とひらがなで使用することが多いです。

「猶」は「まるで」「さながら」「疑う」「ためらう」の意味を持つ漢字で、「まるで」は「あたかも」と同義なことから「なお」の副詞の意味にある「あたかも」とつながります。「さながら」は「そっくりそのまま」の意味ですので、「まるで」と同じです。また、「あたかも」は「ちょうど」とも同義です。

「なお」は敬語の中で使える?

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