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「お送りします」の使い方・「お贈りします」との違いと使い分け

更新日:2024年03月18日

敬語表現

「お送りします」という言葉が敬語なのか迷ったり、実際の使い方に困ったりしたことはありませんか?本記事では、「お送りします」という言葉の、敬語や、使用する場面に応じた使い方について、ご紹介します。「お送りします」を使うのを躊躇したときに、参考にしてみてください。

親しい上司であれば、「お送りします」を使用して構いません。かしこまる必要のない上司に対して、「お送りいたします」や「お送り申し上げます」といった強い謙譲語の敬語を使うと、上司の方も距離感を感じてしまいます。 「親しい上司」だと思っていて、勝手にお友達感覚を抱いていると、敬語ではない「送ります」を使ってしまうこともありますが、上司によっては、「敬語の使い方を知らない部下」と捉えられてしまう可能性もあります。「お送りします」であれば、弱い敬語ですが、失礼にはあたりません。

メール

ビジネスメールは、なるべく、もって回った言い方は避け、短い文書で、必要なことを、わかりやすく伝えるべきです。そのため、敬語も、あまり堅苦しいものは使用せず、相手に敬意が伝わる、簡素な敬語を心がけたほうが良いでしょう。したがって、「送る」を敬語で表現したい場合、「お送りします」が適当といえます。 ただし、付き合いの浅い取引先などは、「お送りします」では、簡素すぎて、冷たい印象になってしまう可能性もあるので、「お送りいたします」を使用した方が良いでしょう。付き合いの長い、気心の知れた取引先であれば、メールの場合は「お送りします」を使っても、失礼な印象にはなりません。

FAX

メールと同様、FAXも長い文書は避け、短い文書で必要なことを伝えることが求められます。敬語での表現も、文章が長くなりすぎることは避け、最低限必要な敬意が払えていれば、良いということです。FAXの送付状には、「お送りいたします」と定番で書かれています。「お送り申し上げます」を使っても、間違いではありません。

ファイル

ビジネスシーンで、データファイルを相手に送ることも多くありますが、送るときの状況に応じて、「お送りします」や「お送りいたします」を使い分けましょう。 【言い換え例】 ・ファイルは、メールに添付して、お送りします ・ファイルは、メールに添付して、お送りいたします ・ファイルは、メールに添付して、お送り申し上げます ・ファイルは、メールに添付して、ご送付いたします ・ファイルは、メールに添付して、送付させていただきます

「お送りします」の使用例

ここでは、よく目にしたり、耳にしたりする、定番となっている「お送りします」を使った文例をご紹介します。

お送りしますのでご査収ください

手紙やメールの、文末に書かれていることが多い文章です。「ご査収」には、「よく確認して、受け取ってください」という意味があります。つまり、「お送りしますので、ご査収ください」とは、「送ったものを確認のうえ、手元に納めてください」という決まり文句になります。

お送りしますのでご確認ください

「お送りしますので、ご査収ください」を簡単な言葉で伝えるのが、「お送りしますので、ご確認ください」になります。「ご査収ください」に比べると、「手元に収める」というニュアンスがありませんが、資料の確認を促すフレーズとして、よく使われる文章です。

「お送りします」と「送付」はどちらを使うべきか

日本語としては、「送ります」でも「送付します」でも間違いではありません。ただし、双方とも、敬語ではないので、目上の人に使う場合は、「お送りします」「お送りいたします」「ご送付いたします」「送付させていただきます」など、言い換える必要があります。 送る行為は、相手にも関わる事なので、「送付いたします」では、「致します」と謙譲語を使っていても、「送付」に「ご」を付けないままだと、「送り付ける」という意味になってしまいます。「ご」をつけることで、「ご送付」は謙譲語になります。「ご送付いたします」がしっくりこない場合は、「送付させていただきます」を使うと良いでしょう。

「お送りします」と「お贈りします」の違いと使い分け

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初回公開日:2017年12月07日

記載されている内容は2017年12月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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