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「お気遣いなく」の意味や使い方・例文|手紙/メール・違い

更新日:2024年01月06日

メール・手紙

「お気遣いなく」は日本人の奥ゆかしさの詰まった、思いやりのある言葉です。断り・遠慮・感謝・社交辞令いくつもの意味があります。あなたの言った「お気遣いなく」は相手に正確に伝わっているでしょうか。あなたにも正しく届いているのでしょうか。

「お気遣いなく」の意味や使い方

「お気遣いなく」は日本特有の思いやりのある奥ゆかしい言葉です。シチュエーションにより意味合いも変わってきます。正しく捉えて使うことができているでしょうか。

「お気遣いなく」の意味

「お気遣いなく」とは相手に気を使わないように丁寧に言う表現で、相手の配慮に対してやんわりと断る言葉です。「気遣い」は「気遣う」の動詞が名詞化した形で、気を使うこと、心づかいを意味しています。「お」が前につくと「気遣い」の尊敬語になります。「なく」は打消しの助動詞で、これら全部が集まって「お気遣いなく」となります。

「お気遣いなく」の本当の意味

実際に使われている「お気遣いなく」には断る以外にも意味がいくつかあります。遠慮して恐縮している場合や感謝の気持ちを表しているとき、社交辞令で使われているときもあります。本心は「やめてください、結構です」と言いたいところを「お気遣いなく」と言ってしまうため、相手によっては別の意味で捉えられてしまいます。

「お気遣いなく」の類語

「お気遣いなく」の類語は多いので、それぞれの意味の違いを知りシチュエーションにより使い分けられると便利です。「お構いなく、お気になさらず、気にせず、結構です、気遣いなく、大丈夫です、お気持ちだけいただきます」があります。英語のノーサンキューは英語ですが、いいえ結構ですという意味の類語です。

「お気遣いなく」を使った例文

「お気遣いなく」を3つのシーンに分け、例文を用いて見ていきます。

手紙

手紙の場合は「お気遣いなく」では軽くなってしまいます。お歳暮をいただいた時のお礼は何と言ったらいいでしょう。 例文「拝啓~時候の挨拶~このたびはお歳暮のお品をお贈りいただきまして、ありがとうございます。お心遣いに感謝申し上げます。どうかお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。~相手をいたわる言葉~敬具」 この場合の「お気遣い」は「ありがとうございます、恐縮です」の意味になります。頭に「どうか」や「どうぞ」を付けて丁寧に、後半は尊敬語の「なさる」に変えることでより丁寧で重みのある表現になっています。手紙は相手が見えないため、文章はより堅い方が相手に失礼に当たらないでしょう。

メール

メールでお礼を伝えるケースはどうでしょう。なるべく早めに当日中に送ります。目上の人や改まった内容をメールで送るのは失礼に当たる場合もあるので、後日手紙も送ると良いでしょう。 例文「このたびはお土産までいただきまして、ありがとうございました。私共で美味しくいただきました。どうかお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。メールにて失礼ではございますが、取り急ぎお礼まで」 こちらも「お気遣い」は「ありがとうございます、恐縮です」の意味になります。時候の挨拶も省け手紙より堅苦しくない表現になっています。

ビジネス

ビジネスでは「お気遣いなく」は使われやすいでしょう。相手の配慮に対して丁寧に断ったり感謝したりできるので便利です。上司と部下の会話で見てみましょう。 例文「悪いけど急ぎで○○さんに、これ届けてくれる?迷惑かけてごめんね」「いいえお気遣いなさらないでください。」となります。「お気遣いなさいませんようお願い申し上げます」では堅過ぎるため、口頭ではこのような言い方が自然です。

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初回公開日:2017年12月13日

記載されている内容は2017年12月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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