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ありがたいの敬語表現と使い方を例文で紹介|ビジネスシーンでは使えない?

更新日:2024年10月31日

敬語表現

「ありがたい」という言葉をご存じでしょうか。よく耳にする言葉ですが正しい使い方は知らないという方も多いと思います。この記事では「ありがたい」の正しい敬語表現や意味、使い方を紹介しています。感謝の気持ちを的確に伝えたい方は是非参考にしてください。

「ありがたく存じます」

「存じます」は「思います」の謙譲語なので、「ありがたく存じます」には「ありがたく思います」という意味があります。 ニュアンスとしては「ありがたい」にとても近い表現になりますが、ビジネスシーンでは使用する際に注意が必要です。 「存じます」はビジネスシーンでは「思います」より「わかりました」という意味で使われることが多いため、依頼や要望を受けているときに「ありがたく存じます」を使用すると相手を混乱させてしまう可能性があります。 また、丁寧な敬語なので親しい上司などに使用すると、かえって違和感や距離感を与えてしまうため注意しましょう。

「ありがたい限りです」

「限り」には限界、いっぱいという意味があるため「ありがたい限りです」は感謝の気持ちでいっぱいという意味になります。 「ありがたい」と同じように感謝の気持ちを伝えるときにも使用できますが、誘いなどを断るときにも使用することができます。 しかし「誠に」や「とても」を合わせて使用するのは、重複になってしまうので注意しましょう。

「~のおかげです」

「~のおかげ」は、誰かが助けてくれたり支えてくれたりした際に受ける恩恵を意味しています。 仕事を手伝ってもらったときなどに感謝の気持ちを込めて「~さんのおかげです」を使用しましょう。 「~のおかげです」を丁寧にした言葉に「おかげ様です」という敬語があります。 「おかげ様です」は「御陰」という神仏的な助けを意味する言葉に「様」を付けた表現です。 そのため「~さんのおかげ様です」という文法は誤りなので注意しましょう。

「感謝の気持ちでいっぱいです」

「感謝の気持ちでいっぱいです」は「ありがとうございます」よりもっと深い感謝の気持ちを伝えたいというときに使用されます。 正しい敬語ではありますが「いっぱい」という言葉は少しカジュアルな表現になるので、親しい上司や取引先に使用するなど相手によって使い分けるようにしましょう。

「お礼申し上げます」

「お礼申し上げます」はお礼をしますという意味で、感謝の気持ちを伝えるときに使用されます。 ビジネスメールや手紙の締めに用いられることが多く、丁寧な敬語なのでかしこまったシーンでも使用することができる言葉です。 お礼のメールなどを作成していると、感謝の気持ちを伝えたいがあまりに「ありがとうございます」を多用してしまいがちです。 あまり使うとしつこい印象を与えてしまうため、そのようなときは「お礼申し上げます」を併用すると良いでしょう。

「幸甚に存じます」

「ありがたい」の言い換え表現の中でも、特にかしこまった敬語のニュアンスを含んだ言い回しの1つに、「幸甚」という言葉が挙げられます。 「幸甚」とは、「とてもありがたい」「これほどまでにない幸せ」という意味です。 上記でも紹介したように、「ありがたい」という言葉には、「嬉しい」というニュアンスも含まれています。 ですから、「嬉しい」という気持ちをかしこまって敬語などで表現したい場合は、「幸甚」という言葉にも置き換えることが可能です。 具体的な使用例としては、「幸甚に存じます」といった言い回しが考えられます。 上司や目上の人に褒められるなどしたときの返事として、使うことができるフレーズです。

「ありがたい」の使い方と例文

ここからは「ありがたい」の使い方と例文を紹介していきます。 正しい敬語表現を知ることができましたが、実際どのように使用されているのでしょうか。 正しい使い方を知ってしっかり活用していきましょう。

感謝の気持ちを伝える場合

「ありがとうございます」と同じように使用することができます。 「ありがたい」には感謝の気持ちだけでなく「嬉しい」という気持ちも含まれているので、言われた相手も気持ちが良いです。

  • 「ありがたいお心遣い、感謝いたします。」
  • 「先日はありがたいお言葉を頂き、誠にありがとうございました。」

このように「ありがたい」と言う言葉も丁寧な名詞と組み合わせれば、敬語として成立するので目上の人にも使用することができます。

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初回公開日:2017年12月22日

記載されている内容は2017年12月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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