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「問題ございません」の正しい使い方は?言い換え表現や注意点も解説

更新日:2023年12月06日

ビジネスマナー

相手に問題なしの旨を伝える際に、どのように言えば失礼にならないのか気になっている人はいませんか。本記事では、「問題ございません」の意味や使い方と、言い換え表現も含めて解説しています。言い回しをマスターして自然に言葉を交わしたい人は、ぜひご覧ください。

広い場面で使いまわしができる便利な言葉ですが、気を付けなければいけない点があります。使い方を間違うと、相手に不信感を抱かせてしまうことに繋がるため、注意点を確認して使いましょう。

場合に応じて言い回しを変える

自身の問題についてだけでなく、相手の問題の有無を問う場合には言い回しを変える必要があります。 疑問形であれば、「問題ございませんか」、「問題はございませんか」、「問題ないでしょうか」と相手の問題や異常点を問うことが可能です。 しかしここで、さらに丁寧な言葉にしようと「問題ございませんでしょうか」を使ってしまうと二重敬語になってしまうため、気を付けましょう。 また、「問題ございませんでしたでしょうか」も二重敬語と時間軸がずれている理由で、正しい日本語ではないため適していません。 仮定形であれば、「問題がないようでしたら」と伝えることで、「もしも〜であれば」の状態を相手に聞くことができます。

身近な人には使わない

「問題ございません」は非常に丁寧な言い回しで、ビジネスシーンでも使うことができる言葉です。そのため、身近な人に使ってしまうと丁寧になり過ぎて不自然になります。 相手を敬う気持ちを表すこの言葉は、身近な人に使うのではなく目上の人に使うのがベストでしょう。 また、身近な人に問題や異常がないことを伝えたい場合は、「問題ありません」や「問題ないです」を使うと自然に伝えることができます。

「問題ございません」の言い換え表現

冒頭で解説してきたように、「問題ございません」は大丈夫や問題ないをもっとも丁寧語に表現した言葉遣いです。目上の方に使っても問題のない言葉ですが、場合によっては言い換え表現をした方が良い場合もあるでしょう。 ここからは、「問題ございません」の言い換え表現にはどのような言葉があるのかを紹介していきます。

差し支えございません

「差し支えございません」は、「差し支え」と「ございません」で構成されています。 差し支えの意味は「物事を進行する際に都合が悪くない様子」や「支障や妨げにならない様子」です。 「ございません」は、「ない」の丁寧語「ありません」をさらに丁寧にした言い方で、「差し支えございません」にすると、物事を進行させる上で邪魔になる物がないことを意味しています。 「問題ございません」と同じように、返答する言い回しとして活用可能です。

ご心配には及びません

ご心配は心配に敬語表現の「ご」を付けて丁寧な言葉にしています。「およびません」は「及ばない」の敬語表現です。「及ぶ」の意味は「一定な状態までに達することや追い付くこと」を意味しています。 否定形の「ない」を使うことで、意味が「する必要がない」に変化しており、二つを組み合わせると「心配することではない」という意味に変わります。この言葉は相手を安心させるときにも使えますので、覚えておきましょう。

承知しました

「承知しました」は「わかりました」の意味を持つ言葉です。何か頼まれ事をされたときや、要求されたときの返答として使うことができます。 「了解しました」も同じ意味を持ちますが、「承知しました」は「わかる」の謙譲語にあたる言葉のため、ビジネスシーンでは「承知しました」の方が目上の人に対して好ましい言い方でしょう。 「承知いたしました」と言い換えることで、さらに丁寧な言い回しになります。

支障はございません

「支障」とは、差し支えや、物事をする上で進行の妨げとなるものを意味します。したがって、「支障」に「ございません」が加わることで、「差し支えのない」や「物事の進行の妨げにならない」という意味になり、つまりは問題のないことを伝える言い回しと同じになります。 「問題ございません」よりも堅い言い方で伝えたいときに使うといいでしょう。

注意が必要な言い換え表現

「問題ございません」には多くのニュアンスがある中で言い換え表現も複数存在しますが、中には注意が必要な言い換え表現もあります。 場合によっては相手に不快な思いをさせてしまうことがあるため、時と場合によって使い分けたり、使うことを控えたりしましょう。

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初回公開日:2017年12月17日

記載されている内容は2017年12月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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