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「お見えになる」の意味と使い方|二重敬語表現や例文も紹介

更新日:2024年07月27日

敬語表現

この記事では「お見えになる」の正しい意味と使い方をご紹介します。お客様を迎えた時などに使われる言葉ですが、正しい意味と使い方を知っていますか。「お見えになる」は、別の言い回しもあるため、使い分けや、二重敬語にも気をつけなければなりません。

「お見えになる」と「お越しになる」の違いと使い分け

「お見えになる」は、「来る」の尊敬語の中でも最もあらたまった表現ですが、「お見えになる」と同じ意味の言葉に「お越しになる」があります。どちらも目上の人に対して使える「来る」の尊敬語ですから、どちらを使っても間違いではありませんが、状況によって使い分けが必要な場合もあります。

「お見えになる」と「お越しになる」の違いは?

「お見えになる」は「会いに来る」というニュアンスになります。「来る」目的が「会う」ためである場合が多いです。 一方「お越しになる」は長い距離を来てもらうなどの意味合いが含まれます。「お見えになる」よりも「遠くからわざわざ来てくれた」というニュアンスになります。

「お見えになる」と「お越しになる」の使い分け

「お越しになる」は「お見えになる」の「お客様がお見えになりました」と同じように「お客様がお越しになりました」という使い方ができます。ただこの場合は、「お見えになりました」の方がより丁寧な言い回しです。 「お越しになる」は、「気をつけてお越しください」「遠路はるばるお越しくださいました」などのような使い方もできます。遠くからわざわざ来てもらう際は、「お越しになる」を使います。

「お見えになる」は名古屋弁?

名古屋など東海地方では「来る」とは別の意味で「お見えになる」を使うことがあります。その地域の方言ということです。 「居る」の丁寧語の「いらっしゃる」は電話でよく使うフレーズです。「○○様いらっしゃいますか」という具合です。「居る」の方言として名古屋では「○○様お見えになりますか」という使い方をしています。くだけた言い方では「○○さん見えますか」という言い方になり「○○さんは居ますか」の意味です。

「お見えになる」の正しい活用形

「お見えになる」を過去形や否定文にする場合は、どのようにしたらいいでしょうか。

過去形

「お見えになる」は「お見えになった」と、「なる」の部分を「なった」と過去形にすることができます。過去形は、過去に起きたことを表す表現ですが、「お見えになる」の場合は、「今、来た」という意味の時にも使います。 「お客様がお見えになりました」と言うと「お客様がお見えです」とニュアンスが同じで、お客様が、ちょうど今来たということを伝えたい時に使います。「先日○○様がお見えになりました」と「先日」など日時を加えると、過去に○○さんが来たことを知らせる意味になります。 ちょうど今ではありませんが、少し前に来て、今も他の部屋などにいることを知らせる場合は、「お見えになっている」という言い方もできます。「いる」を尊敬語にすると「いらっしゃいます」ですから、「お見えになっていらっしゃいます」というとより丁寧です。

否定

来るはずの人が予定の時刻になっても姿を現さない時、「お見えになる」の否定文を用います。その場合「まだ、お見えになっていません」という具合になります。 「なる」を「なられる」と使いたくなりますが、「お見えになられていません」は、二重敬語になります。「お見えになっていません」で十分丁寧な言い回しです。

「お見えになる」を使ったビジネスメールの例文

「お見えになる」という言葉を、メールで伝えたい場合はどのようになるでしょうか。

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初回公開日:2017年12月05日

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