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機会があればの敬語・類語・社交辞令なのか・脈なしなのか

更新日:2024年02月27日

敬語表現

「機会があれば・・」といった言葉は、ビジネスシーンでもよく用いられますよね。社交辞令として使う場合もありますが、本来の意味からすると社交辞令には適さない言葉です。「機会があれば」の意味や使い方、類語などについてご紹介していますのて、参考にしてください。

メールでは「機会があれば」をどう使えば良い?

「機会があれば」という言葉は、書き言葉か話し言葉かで言うと話し言葉寄りになります。そのため、メールのように文面上で用いる時には、書き言葉と言っても問題ない表現に換えた方が良いでしょう。では、換えた場合どういった言葉になるのかということですが、「機会があれば」をメールで使用する時には「機会がございましたら」「機会がありましたら」を使います。 「またの機会がございましたら、よろしくお願いいたします」や「またの機会がありましたら、よろしくお願いします」などの言い方を使用します。文面上、特にビジネスメールのような連絡事項などをやり取りする状況においては「機会がありましたら・・」といった濁す表現はしません。必ず「ございましたら・ありましたら」の後に、「よろしくお願いします(いたします)」などの言葉を添えます。

「機会があれば」は社交辞令?

これまでに何度か触れましたが、「機会があれば」は社交辞令的な意味で用いられることもあります。本来の意味では社交辞令的な意味で使用することは認められないのですが、ビジネスシーンにおいては社交辞令として「機会があれば」が使用されることも珍しくありません。また、ビジネス外およびプライベートの状況でも「本当にやるつもりがない」ことに対して用いられることがあります。

意思の有無

社交辞令として「機会があれば」を用いる時、真意としては「機会が来ても行わない」気持ちがあります。たとえば「食事に行きませんか」というお誘いを断る時に「すみません、今日はちょっと・・機会あれば、また。」と返したとします。これを聞いた相手としては、「今日は行けないんだな」=「今は一緒に食事に行ける時では無いんだな」と思うでしょう。 この時「機会があれば」といった側に「予定が合えば行く気がある」場合は、いつの日か食事に行ける日が来るでしょう。しかし無い場合は、誘い続けても何かしらの理由を付けて断り続けるでしょう。すると相手としては「機会があればと言ったけど、行きたくないのかな」と思うようになったり、場合によっては「忙しいんだな」と考えたり、人によっては怒るかもしれません。

気がないなら別の表現を用いる工夫を

相手がそれほどの人(自分にとって重要ではない、または害がある人)であれば「機会があれば」を社交辞令として用いた後に、相手にどう思われようが関係ないと言えます。ですが、「機会があっても行う気がない」場合は「機会があれば」といった期待を持たせる言葉ではなく、「難しいです」などの断る意味の言葉を用いた方が良いでしょう。

「機会があれば」と言われた時は脈なし?

「脈なし」なのか「脈あり」なのかは、様子を見ることである程度分かります。「脈なし」の場合は「機会があれば」と言っているだけで、「機会を待つ」気持ちを伝える印象に欠けます。どこか興味なさげで、当たり障りないことを言っておこう感が表情や口調に見られます。 「脈あり」の場合はその逆で、「機会を待つ」気持ちをしっかりと表してきます。それは表情であったり口調であったり、目の感じなどから読み取れるでしょう。「脈なし」の場合は「機会を与えられないために」または「機会が来ても避けるために」、「本気で行いたい気持ちがある」ことを出しません。 「脈あり」感を出しているにも関わらず「脈なし」の場合は、調子が良いやつ・言動が無責任・好かれようとしているなどの可能性があります。メールなど文面では分かりにくいこともありますので、「機会があれば」と言われる側は「本気かどうか分からない」程度に受け取っておくと良いです。

「機会があれば」は社交辞令ではなく本来の意味で使うことが望ましい!

「機会があれば」は「機会があったら」の意味で、前に示されたことに対する「行いたい・行きたい」などを表す時に使用します。社交辞令としては「本気でする気がない」にも関わらず使用されることもありますが、本来の意味としては「機会が来たら行いたい・行きたいなど」を示しているため、社交辞令で使い過ぎるのはやめた方が良いでしょう。適切な状況で、正しく使用すると良いです。

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初回公開日:2017年12月07日

記載されている内容は2017年12月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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