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更新日:2024年08月13日
「機会があれば・・」といった言葉は、ビジネスシーンでもよく用いられますよね。社交辞令として使う場合もありますが、本来の意味からすると社交辞令には適さない言葉です。「機会があれば」の意味や使い方、類語などについてご紹介していますのて、参考にしてください。
目次
「機会があれば」の意味をご紹介する前に、「機会」と「あれば」に分解して意味を見ていきましょう。「機会」の意味と「あれば」の意味を学んでみることで、「機会があれば」の意味をより深く知るためになります。それでは、「機会」と「あれば」の意味をお伝えしていきます。
「機会」は「物事のきっかけ・行うに良い時・物事の要」を意味する「機」と、「人が集まる・その場に出会う」の他に「めぐりあう時・チャンス」を意味する「会」で成り立つ言葉です。これら漢字たちで構成される「機会」の意味は「行うことに関して最も都合が良い時機・丁度良い折・チャンス」であり、「機」と「会」といった漢字たちが「機会」の意味を作り上げていることが分かります。
「機会」の意味にある「都合」とは、「何かを行う際、他の事に影響する事情」または「具合の良し悪し」などを表す言葉です。「時機」は「行うことに関して良い機会(潮時)」を意味する言葉ですので、「都合が良い時機」=「それを行うに良い時」ということになります。 「機会」の意味では「最も都合が良い時機」とされているため、「今以上に行うべきと感じられる時はないだろう」=「今できる時・やるべき時」といったニュアンスが含まれています。 続いて「機会」の意味「丁度良い折」の「折」ですが、ここで言う「折」は「何かを折る」ではなく「時の区切り」を意味します。「時の区切り」は「機会」のことですので、「丁度良い折」=「行うに適した時」ということになります。「チャンス」は英語ですが、意味は「行うに適した時」であり、これまでにお伝えした「機会」の意味と同様です。和訳では「好機」と言われることもあります。
「あれば」は「ある」を仮定形にした「あれ」に、接続助詞の「ば」が付いた言葉です。「ある」は「存在している」ことを意味するため、それを仮定形にすると「今は存在していないが、存在していると考えてみる」の意味になります。 接続助詞は前の言葉の意味を助けながら次の言葉につなげるための部分ですが、ここで使用される「ば」には「あれ」を次の言葉につなげるために言葉の響きを整えている役割があると考えられます。
上記でお伝えした意味を組み合わせてみると、「機会があれば」は「今は丁度良い時ではないが、丁度良い時が来たら」の意味になります。もう少し簡易的に示すと、「今は行うに良い時機ではない」が「行うに良い時機が来たら」ということです。 「機会があれば」の言葉が使用される前には、相手から何かしらの行うことが示されています。その示されたことに対して、「今は行うに良い時機ではない」が「良い時機が来たら行う」ことを伝える言葉が「機会があれば」です。 ただ、「良い時機が来たら行う」という意味が含まれない場合もあります。すなわち、社交辞令および建前の発言ということです。その場合は「機会があれば」=「今は行うに良い時機ではない」の意味だけで用いられたことになりますが、使用した本人以外は「時機が来たら行う」気持ちがないことを知りません。そのため、使い方や受け取り方には注意が必要な言葉と言えます。
「機会があれば」という言葉を、そのまま目上の人に使用すると失礼な印象を与えます。その理由は、「機会があれば」は敬語表現ではないからです。敬語を要するシーンでは、「機会があれば」を敬語表現にして使用する必要があります。では、「機会があれば」を敬語にするとどういった言葉になるのでしょうか。確認しておきましょう。
「機会があれば」を敬語表現にすると、「また機会がございましたら、よろしくお願いいたします」になります。この表現では、「機会があれば」を「機会がございましたら」にしています。そして、「機会」の前に「また」を、「ございましたら」の後に「よろしくお願いいたします」を付けています。相手に断られた時の他、こちらが断る時にも使用できます。
「ございましたら」は「ある」の丁寧表現「ございます」を連用形にしたもので、意味は「あるなら」=「存在することがあれば」です。 「また機会」の「また」は「今ではない次」または「再び」を意味するため、「ございましたら」と組み合わさることで「次に機会があるなら」あるいは「再び機会があるなら」の意味になります。 「よろしくお願いいたします」は「お願い」していることですので、「こちらとしてはそうしてくれると良いと思う」気持ちが込められています。 「また機会がございましたら、よろしくお願いいたします」=「次に(再び)機会があるなら、それ(断られた内容)をしてくれるとこちらとしては良い(嬉しい・ありがたいなど)と思います」または「〜なら、それ(こちらが断った内容)をまた提示してくれると嬉しい」の意味で使用します。
記載されている内容は2017年12月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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