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目処が立つの意味と読み方・目処が立つの言い換えと例文

更新日:2024年02月26日

言葉の違い

「目処が立つ」という言葉は幅広くさまざまなシーンで使われる表現で、ビジネスの場でも役に立ちます。当記事では、普段あまり意識することなく使っている人も多いであろう「目処が立つ」の意味や使い方を、例文とあわせてご紹介します。

言い換え4「目算がたつ」

「目算が立つ」とは、「この先にどうなるかという予測や、それに基づいた計画が定まること」を指す表現です。 「目算」とは「今後の予測やそれに基づいた計画、見込み」を意味します。それに「目標が定まる」という意味の「立つ」と組み合わせて、「この先について予測ができ、それに基づく計画が定まった」状態で使われます。 「目算を立てる」という表現は「目分量を計る」という意味ですので、混同しないように注意しましょう。

言い換え5「目鼻がつく」

「目鼻がつく」とは、「おおよその見通しが立つこと」を指す表現です。 肖像画など人間の顔を造形する際、中心である目や鼻を付けることで全体像がつかめるようになることから、「見通し」の意味を持つようになりました。 「目処が立つ」の言い換え表現の中で唯一別の背景から成る表現なので、これを使えると知識の広い印象を与えることができるでしょう。

目処が立つの例文

「目処が立つ」は目上の人へのメールやビジネスメールなど、公的な文章でよく使われます。状況報告に関連して、協力へのお礼や謝罪の場面で使うことが多いでしょう。 では具体的にどのように使われるのか、例文を用いてご紹介します。「目処が立つ」は口頭でも使える言葉ですので、以下の例文は口頭で相手に伝える時にも応用できます。

例文1「やっと完成の目処が立った」

この文では、「長らく停滞していた物事にようやく終わりが見えてきた状況」を表しています。 誰かを待たせている場合や、苦労を費やしてきた場合に使われるでしょう。待たせてしまった相手への謝罪や協力へのお礼の場面が考えられます。 お礼を伝える際には、協力によって得られた成果を報告した上で、今後においても何かあった時に快く力を貸してもらえるような言葉を添えることが大切です。

例文2「資金繰りの目処が立って一安心した」

この文では、「これ以上続くと厳しい物事に終わりが見えてきた状況」を表しています。 ある物事そのものに不安がある場合や、一刻も早く抜け出したい事柄を背景として使われているでしょう。安堵の感情が含まれています。単純に現状報告などをする際に使うことが想定される例文です。

例文3「問題解決の目処が立たない」

この文では、「現在取り組んでいる物事に終わりの兆しが見えていない状況」を表しています。 物事を進めることが難しい場合や、収集がつかないような場合に使われるでしょう。待たせている相手への謝罪の際に使われることが考えられるでしょう。 突然のトラブルは避けられないことですが、伝え方によって相手の心象は間違いなく変わってきます。お詫びの言葉を添え、目処が立ち次第すぐに報告する旨きちんと伝えることが大切です。

例文4「再利用の目処が立たず放置されている」

この文では、「ある物事が停滞状態にある状況」を表しています。 自分ではどうにもならない原因による進行不良にお手上げ状態であるような場合に使われるでしょう。諦めや落胆の意味を含んでいます。状況を取り次いで伝えるような状況において使われることが考えられます。

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「目処が立つ」と「目処がつく」は同じ意味

続く動詞は異なりますが、「目処が立つ」と「目処がつく」は同じ意味で使われる表現です。 改めて両者の意味を確認すると、「立つ」は「目標などが定まる」という意味を持ち、「つく」は「ある定まった状態がつくられる、まとまること」という意味を持ちます。 並べてわかるように、ふたつの言葉は共に「定まること」を表しています。したがって、これらの言い方の違いに意味合いとしての違いはありません。

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初回公開日:2017年11月18日

記載されている内容は2017年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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