「悠久」の意味や例文を紹介|漢字の語源や「永遠」との違いは?
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更新日:2025年03月05日
「ゆえ」という語を使いこなせていますか?漢字で書くと「故」となり、目にする機会の多い漢字ですが、実際に「~ゆえ」と使うことは思いのほか難しいのではないでしょうか。「ゆえに」や「それゆえ」との違いも含めて「ゆえ」という言葉の使い方を一緒に見てみましょう。
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手紙や文書、最近ではメールといった文面の中で、「ゆえ」という語を目にしたことがありますか?場合によっては時代物のセリフや、由緒ある旧家の方へのインタビューといった文章中で目にすることもあるでしょう。 「ゆえ」は漢字で書くと「故」(「以」もあり)となりますが、漢字自体にさまざまな語義が備わっています。語義の変化に伴って「ゆえ」という語の意味も変わり、また前後の文脈や状況に応じて使われ方も変わります。 ここでは、状況次第で意味が変わってくる「ゆえ」という語について見ていきましょう。
「ゆえ」という語を辞書で引くと初めに挙げられているのが、物事の本質的な原因や理由を表す使い方です。 (例 故あってふるさとを出る) この場合の「ゆえ」は、「ゆえ」の部分を「理由」や「わけ」と言い換えても意味が通じるようになっています。
次に挙げられているのは、しかるべき由緒や来歴を示す使い方です。 (例「ゆえある遺品」「いかにもゆえありげなさま」) この場合の「ゆえ」は、どこから来たのかということや、どのように伝わってきたかという由来を表しています。
また、しっとりした情趣や風情を表したり、縁故やゆかりを表すために使われることもあります。 (例「賤しく小さき家なれどもゆえありて」「さるべきゆえありとも」) 「ゆえ」という語はもともと現代語というよりは文語的に使われることが多く、そうした使われ方の代表的なものとも言えます。
また、さしさわりや支障といった非常のできごとを表す場合にも使われます。 (例 ゆえもなく入り給ひにけり) このように見てみると、「ゆえ」という語は状況に応じてさまざまな使われ方があると言えます。

ここまでは「ゆえ」という語の意味を中心に見てきましたが、次に「ゆえ」という語に相当する漢字について詳しく見てみましょう。
「ゆえ」と聞いて真っ先に思い浮かべる漢字は「故」でしょう。「故」という漢字は「コ/ゆえ」という音訓が常用の読み方となっていますが、漢字辞典で見ていくと他にも「こと、ことさらに、ふるい、もと、もとより、ゆえ(に)、わざ(と)」というように、さまざまな読み方が挙げられています。読み方の違いで意味もさまざまに変化し、いろいろな熟語を形作っています。例えば ・古い、昔のという意味(「故事」) ・元々という意味(「故郷」、「縁故」) ・特別なできごとや災いを表す場合(「事故」、「故障」) ・わざと、ことさらにという意味(「故意」) ・この世にいないことを表す場合(「故人」、「物故」) ・わけ(「何故」) このように、よく目にする熟語だけでもさまざまな意味があることから、「ゆえ」という語が使い方によって変化することは見て取ることができます。
また、「ゆえ」という語には「以」という漢字を充てる場合もあります。「故」と比べるとやや馴染みが薄く感じられますが、「(助字として)もって、もってする、もちいる、ひきいる、わけ・理由、おもう、~とともにする、~より・から(以上)、はなはだ・すでに」というように、「故」の場合と同様にさまざまな字義を持っています。 助字として使われる場合、主に「手段・方法・材料を表す使い方(~で、~を使って)、理由・条件を示す使い方(~によって、~のために)、接続を示す(そして)」というふうに「故」と共通する部分も多くなっています。
記載されている内容は2017年11月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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