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「なんだけど」の意味と使い方・方言なのか・敬語表現

更新日:2024年02月20日

敬語表現

会話の中で何気なく使っている「なんだけど」は使い方によって意味が変わってきます。地域によっても「なんだけど」はいい方が変わるため、耳にすると印象が変わっておもしろいです。皆さんも日本語特有の表現ともいえる「なんだけど」について改めて向き合ってみませんか。

「けど」が口癖の人

会話の最後に「けど」をつける癖がある人の心理は、自分に自信がなく、会話もあまり得意ではないことを現わしています。口癖なので仕方がないといえばそれまでですが、相手をイラつかせてしまうこともあるため、意識して「けど」と使うことを控えてはっきりとしゃべるように心がけると徐々に改善される可能性があります。 相手との距離を無意識に取ろうと「けど」を語尾につける癖がある人もいます。また、主導権を握られることに不快を感じて「けど」を使う人もいます。例えば予定が空いているにも関わらず「その日なら遊べるけど」のように、自分の領域に踏み込まれないよう「けど」を使うことで無意識に自分の意志を示しています。

「だけど」が口癖の人

「 だけど」を会話の中で頻繁に使用する人の心理は、相手が自分よりも優れているのかや偉いのかなどを決めようしています。そのため、相手の話しや意見を素直に聞くことはなく、理解してくれたり納得してくれたりすることもほとんどありません。もし「だから」が口癖の人が周りにいたり一緒に働いたりする立場にいるのであれば、相手の性格をそっくり受け入れるもしくは、ある程度距離を取って付き合うようにしましょう。 自分が「だから」をいう癖があることが自覚できているなら、なるべく使わないように心がけ、相手の話しを最後までキチンと聞く癖をつけるようにしましょう。

「なんだけど」の敬語

「なんだけど」を漢字で表記した場合「何だけど」となることは先にも書きましたが、「なん」は「なに」から発生しているため、「なに」に変えればいいのかといえばそうではありません。また「けど」は「けれども」「けれど」「けども」「けど」の順に丁寧さが低くなります。 上記を踏まえた上で「なんだけれど」を敬語の中で使用する場合「なん」を「なに」、「けど」を「けれども」に変えると「なにだけれども」となりますが、実際に声に出してみると敬語とはとてもいえません。 敬語の中で使用するなら「なに」ではなく「なの」に変え「だ」は「です」に変えて「なのですけれども」にすると敬語として使用することができます。

「なんだけど」の類語

「なんだけど」は、他の言葉で「なのだか」「であるが」のほかに「という次第だが」に置き換えることができます。会話の中で「という次第だが」はあまり使われませんが、前の二つはアニメのセリフなどでも使われることがあります。 「なんだけど」の前に「こう言っては」が付くと、言葉にすることを遠慮する場面が想像できるため「言いにくいことをいうが」や「こんなこと言いたくないが」といった類語が考えられます。 さらに「自分でいうのもなんだけど」は自画自賛の意味があるため「我ながら」「さすが私って」などの類語が考えられます。

「なんだけど」は否定にも肯定にもなる言葉

「なんだけど」を使う場面を考えると、自分をアピールするときに使ったり違う一面を表したりする、ある意味「肯定」のために使うときもあれば、相手を否定するときにも使うことがある言葉です。 そもそも「だけど」が何かを否定するときに使う言葉のため、どちらかといえば「なんだけど」も否定のときに使う場面の方がしっくりくることもありますが、うまく使いこなせば相手に不快な印象を与えずに使うことができる不思議な言葉でもあります。 日本語は曖昧な表現をする言葉が多く、あまり考えずに使ってしまうことが多いですが、曖昧な表現でも使い方を間違えれば取り返しがつかなくなります。そうならないためにもこれを機会に改めて日本語に向き合ってみませんか。

初回公開日:2017年11月15日

記載されている内容は2017年11月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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