「となりました」の意味と使い方・敬語・類語｜になりました

「となりました」という表現には敬語というものがあるのでしょうか。おそらく、多くのビジネスパーソンの方が一度は気になったことがあるのではないでしょうか。ここでは、それについて見ていきましょう。 結論から言えば、「となりました」そのものが敬語の形を取った表現です。先ほども少し見たように「となりました（と成りました）」の終止形が「となる（と成る）」です。そして、「となる（と成る）」の過去形が「となった（と成った）」になり、さらにそれを丁寧語にしたものが「となりました（と成りました）」です。

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「となりました」の類語（類義語）とはどのようなものでしょうか。もし、それらを覚えていれば、例えばビジネス文章を作成するときも単調な表現とならずに済みます。ここでは、「となりました」の類語について見ていきましょう。

「となりました」は特にビジネスシーンでは決定した物事をお知らせする場合に使われることが少なくありません。この記事を今読んでいらっしゃる読者のみなさんでも幾度となく経験している方が多いことでしょう。 さて、決定した物事についてお知らせする際の表現に「ということと決定しました」というものがありますが、これが「となりました」の類義語となります。 ただ、「となりました」に比べるとつかうことのできる幅が決定事項に限られるため、あくまでも決まった内容についてお知らせする際に使うようにしましょう。

「となりました」は結論の意味でもよく使われますが、この場合の類語として挙げられるのが「に至りました」という表現です。 この表現もまた、あることが決定したことをお知らせする際に使われる場合が多いのですが、特に会議での議論を経て決定したことを伝える場合や、また何らかの行動を行うことになったを伝える場合によく用いられるといえます。 例文として、「度重なる議論の結果、このたび、弊社では大阪に新しい支社を設置するという結論に至りました」や「今回は辞退するに至りました」が挙げられます。

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「となりました」に非常によく似た表現として「になりました」というものがあります。一見すると、使われている助詞が「と」であるか、「に」であるかの違いに過ぎないように見えますが、実はこの助詞の違いによって相手に与える印象も大きく変わってきます。

「となりました」と「になりました」の違いとして、使う場がフォーマルであるかどうかという点が挙げられます。 特に、「となりました」はどちらかといえばビジネス文章やビジネスメールというような書き言葉が使われるシーンで多用されます。このため、話し言葉の時以上にフォーマルでかしこまった印象を相手に与えることとなります。

また、「となりました」と「になりました」の違いとして、伝える相手に対して何を強調したいかという点でも異なってきます。 強調する内容ですが、「となりました」については変化の結果や意外性、評価などが挙げられるのに対し、「になりました」の方は当然の結果が挙げられます。ここで注目すると、両方の表現とも「なりました」で終わっていることから、ひとまず結果について強調するという点では共通しています。 ただ、結果について強調するとはいっても「になりました」の方が当然の結果になったことを強調しがちであるため、聞かされる相手によっては話し手（もしくは伝え手）の態度が高圧的で失礼であるととらえられる場合もありますので、ビジネスシーンではできれば使わないほうがよいでしょう。 そういう意味では、ビジネスシーンでは「となりました」を使う方が無難であるといえます。

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「となりました」という表現について、意味や使い方などの視点から見てきましたが、いかがでしたか。 「となりました」という表現は、ビジネスシーンでもよく使われるものですが、特に書き言葉として使ったり、あるいは「運びとなりました」のようにあまり結果などの変更がされない場で使うなど、使う際のシチュエーションをよく考えて使うのが無難な使い方といえます。 特に社会人になりたての方にとっては使いこなせるようになるまでにある程度の時間が必要ではありますが、一度使いこなせて、かつ意識しなくても口に出せるようになれば表現力の豊かなビジネスパーソンとみなされるようになり、周囲から大きな信頼を得られるようになります。 そのためにも、場数を踏んで「となりました」を上手に使いこなせるように頑張っていきましょう。