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更新日:2024年08月12日
古文によく登場する「てふてふ」という言葉の意味と使い方、短歌や文豪たちの作中にみられる「てふてふ」の意味をご紹介します。また、古文を読むのに欠かせない仮名遣いの基本もお伝えします。ぜひ読書の時間を増やして、あなたの教養を磨きましょう!
目次
秋が深まり冬になるにつれ、家で過ごす時間が増えてくる季節です。あなたはどのように過ごしていますか。おうち時間を大切にすることはとても重要なことで、素敵な女性になるためにも必要なことの一つです。料理をしたり、掃除をするのもいいですが、教養を身につける時間も作ってみませんか。 なぜなら、私たちはSNSやインターネットで情報収集することに慣れ過ぎています。あなたもそんな日常に時々疲れているのではないでしょうか。もしそうならば少しの時間だけスマートフォンから手を放して、代わりに読書の時間を増やしてみましょう。本は当時の雰囲気や世界観をじっくり味わうことができます。
読書をする時はエッセイやマンガだけでなく、枠を広げて日本の文化を味わってみましょう。そのためにおすすめするのが「古文」です。古文は今に伝わる日本語の歴史を表現したものと言えます。例えば、国語の授業によく登場する「源氏物語」や「竹取物語」がまさに古文です。 中高生の時に感じた「古文は読みづらくて分かりにくい」といったイメージもあるでしょうが、現代人に通ずる表現も多くあります。まずは難しくて知識のいるような物を読むのではなく、短い内容で私たちの感覚に共通するものを選んでみましょう。
今回は古文の中でもよく登場して分かりやすい「てふてふ」という言葉に注目し、その読み方と意味、使い方などをご紹介します。また古文の作品において、「てふてふ」という言葉がどのような表現として登場するのかも見ていきましょう。 今を生きる私たちが感じることと同じことを昔の人も感じていたと分かれば、あなたの見方や世界観も変わります。「てふてふ」という言葉を通して、何百年も前から語り継がれる日本語の魅力を知りましょう。
まず古文とは広い意味で言えば、昔の文体で書かれた文章や詩全体を指します。先ほどから同じことを言うようですが、古文に書かれた意味をすぐに理解できなくても心配はいりません。長文ではなく、俳句のような短文にも「てふてふ」が登場します。そこから古文の世界に入りましょう。 確かに古文は現代文とは違った文法が用いられています。しかし「てふてふ」という言葉は、古文だけで楽しむのものとは限りません。例えば「てふてふ」という言葉を、お店の名前や歌詞の中に見つけたことはありませんか。現代でもあえて昔の仮名使いのままで気軽に使っています。 次に「てふてふ」という言葉が登場する例として、種田 山頭火(たねだ さんとうか)の句を挙げましょう。
種田 山頭火は明治から昭和の激動の時代に生きた俳人です。苦難の人生を送った彼は、自由律俳句の代表者として称えられています。自由律俳句とは、俳句の基本である五七五に縛られずに作る俳句のことを言います。また季語を入れるのが基本の俳句ですが、彼は感情の赴くままに自由な発想で表現しました。 そんな彼が作った俳句に「てふてふ ひらひら いらかをこえた」という句があります。この句は、彼が自身の人生や心の葛藤から開放された気持ちを、てふてふ(蝶々)が飛ぶ様子に例えたと解釈されます。 このように、ようやくたどり着いた心境を表現するのに「てふてふ(蝶々)」が使われました。彼は他にも「てふてふ」を使って句を詠んでいます。
私たちは当たり前のように、ひらがな(仮名文字)を使っています。日本語の歴史から言うと、平安時代に仮名文字(それまで使っていた漢字の一部から派生し、簡略化された日本独自の文字)の文化が表れ、時の流れを経て発音が変わりました。次は肝心な読み方についてです。 先ほどから「てふてふ」と書いていますが、現代語では「ちょうちょう」と読み書きします。なぜなのでしょうか。それは母音の発音に秘密があります。詳しく後述しますが、「けふ(今日)」と書いて「きょう」と発音するのと同じように、「てふ」の母音の「えう」が、発音しやすいよう「おう」となりました。
仮名文字の読み方についてより詳しくご紹介しましょう。普段から現代仮名遣い(新仮名遣い)を使っていますが、これは1946年(昭和21年)に国から示された物です。それ以前に用いられていた仮名遣いは歴史的仮名遣い(旧仮名遣い)と呼ばれています。 今回のテーマである「てふてふ」と書いて「ちょうちょう」と読むということはよく知られています。しかし、なぜそう読み書きするのかは知られていないことがあります。次に古文で欠かせない仮名遣いの基本を押さえましょう。
記載されている内容は2017年11月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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