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「ごめんください」の意味と使い方・語源・電話・由来・方言

更新日:2024年02月01日

社会人常識

「ごめんください」とは、他人の家を訪れた時に、許しを願うために使う言葉、挨拶です。また、人と別れるときにも使います。その他にも、丁寧にわびるときにも「ごめんください」と使います。電話を切るときなどにも「ごめんください」と使うことがあります。

「ごめんください」の意味と使い方

私たちが日常的に使っている言葉のひとつに「ごめんください」という言葉があります。 これは大人と一緒に行動している小さなお子さんでも、当たり前のように使う言葉なので違和感を覚える人はいないでしょう。しかし、この言葉の本当の意味を理解している人は実は少ない言葉でもあります。 そこで、まずはこの「ごめんください」の意味と使い方について簡単に学んでいくことから始めましょう。

意味や使い方について

これはもはや挨拶の言葉として定番となっていますので、簡易的な辞書の表現としては「挨拶をするときの言葉」というとってもシンプルな一言でまとめられております。 また、人と別れるときにも使われる言葉にもなっており、挨拶の常套句として多くの方々に使われております。使い方としても「ごめんください、どなたかいらっしゃいませんか?」となります。 また、丁寧にわびるときに使う言葉でもありますので、そちらの意味で捉えている人もいるでしょう。この場合は「お気に障ったらごめんください」となります。 現代日本でこの「ごめんください」という言葉とともに訪問する時は、「いきなり訪問してきたことを許してください」という意味が込められております。

「ごめんください」の語源

このように意味を説明された方々は、「何を当たり前のことを」と思ってしまう人もいるでしょうが、ここからさらに一歩踏み込んでこの「ごめんください」の語源は何なのかという質問に移ったら閉口してしまうでしょう。なので、あえて一歩踏み込んでいきましょう。

御免あれや御免候

ごめんくださいのごめんは「御免」からきてます。この御免の「御」は尊敬の接頭後であり、「免」という言葉は許すという意味を持っています。今でも「ごめん」という言葉は謝罪の言葉として残っておりますが、それはこの「御免」からきております。 本来は許す人を敬うという気持ちが込められた言葉だったのですが、自分の無礼をわびながらも許してもらいたいという意味に室町時代当たりに変化するようになり「御免あれ」とか「御免候」という使われ方をされるようになりました。 このような使われ方が一般的となり、挨拶の言葉として用いられることで今度は「御免させてください」という使われ方をされるようになり、これがいつしか「ごめんください」へと変化します。

電話での「ごめんください」の使い方

この言葉は挨拶の言葉として常套句になっていますが、実は電話越しにも使われることが多いので、新社会人はぜひとも使い方を覚えた方がいい言葉となっております。

使い方が多少異なるので注意

電話越しでの会話でこの「ごめんください」は、私たちが日常的に使う挨拶の常套句とはなりませんので注意してください。基本的に電話で使う場合は、電話を切るタイミングです。 わかりやすく言えば「失礼いたします」の代わりに「ごめんくださいませ」という使われ方をされています。もともと、ごめんくださいという言葉は人と別れるときにも使われる言葉だったので、このように使うことは全く問題ありません。

「ごめんください」の由来

この「ごめんください」の由来は語源の部分でも説明したように「御免あれ」や「御免候」からきています。 そこから挨拶の言葉として使われるようになり、「御免させてくださいませ」と変化して、「ごめんください」となります。御免の部分は謝る言葉としても使われますので、なんとなく理解できるでしょうが、「ください」の部分で違和感を覚える人も多いでしょう。 この「ください」は由来からもわかるように「御免させてください」の「ください」なので、何かを頂戴するという意味ではなく「お願いします」という意味が込められております。

「ごめんください」は方言なのか

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初回公開日:2018年02月02日

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