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「いずれか」の意味と使い方は?「どれか」との違いや例文も紹介

更新日:2024年04月13日

敬語表現

「いずれか」という言葉の使い方に、疑問や迷いはありませんか。この記事では、「いずれか」という言葉の意味、使い方、例文、英語表現も説明しています。あなたも、「いずれか」という言葉を理解して、ビジネス文書に使ってみませんか。

「いずれか、ってよく目にするけれど、正確にはどういう意味なのだろう?」 「いずれかと、どれか、どっちを使うのが正しいのかな?」 「いずれか、と、いづれか、両方使っていいのかな?」 いずれかという言葉について、使いこなす自信がない方も多いのではないでしょうか。 日本語を上手に使いこなせるかどうかは、ビジネスマンにとって重要なスキルの一つです。特に、文章でのやり取りを行う時は、その人の日本語力によってビジネスマンとしての品格が判断されると言っても過言ではありません。   今回は、よく間違った使われ方をする「いずれか」という言葉をピックアップして、文脈に応じた表現方法を解説していきます。 「話し言葉」と「書き言葉」を明確に区別し、適切な日本語を扱えるようになることで、ビジネスレベルが一段階アップします。 正しい理解のもとに、上手な「いずれか」の使い方をマスターしてください。

「いずれか」の意味

「いずれか」の意味

日本語の意味が正確に分からない時は、まず国語辞典を引いてみましょう。 小学館デジタル大辞泉には「打消しの述語で応じ、反語の意で結ぶことが多い」と記載されています。 ここからは、「いずれか」の意味について詳しく解説していきます。

いずれ‐か〔いづれ‐〕【▽何れか】 読み方:いずれか [連語] 1 (打消しの述語で応じ、反語の意で結ぶことが多い)多くある中で、どれが…か。どちらが…か。 「生きとし生けるもの、―歌を詠まざりける」〈古今・仮名序〉 2 どれもこれも。どちらも。 「―愚かなるはひとりもなし」〈浮・織留・三〉

意味は「どちらか」と「どちらも」の2つある

「いずれか」には、「どちらか」と「どちらも」の2つの意味がありますが、一般的には「どちらか」の意味で使われます。 「どちらも」の使い方がされるのは、古語の場合と、法律用語として使われる場合など稀な例と言えるでしょう。

古文では「いづれか」と表記

ビジネス文章で特に誤りが多いのは、仮名遣いと漢字です。文章でやり取りをする際は、仮名遣いや漢字を間違えると、教養のないビジネスマンだと思われることがありますので、注意しましょう。    よくある間違いは、「いずれか」を「いづれか」と書いてしまうことです。「いづれか」は日本の古典で用いられる古い表現で、現在は使われていません。ビジネス文章では、必ず「いずれか」で統一するようにしましょう。

漢字は「何れか」が一般的

「いずれか」は、漢字で書くと「何れか」もしくは「孰れか」となりますが、あまり漢字で書くことはない表現であるため、分かりやすい平仮名で書くと良いでしょう。 現在でも、「いづれか」表記と合わせて、古典や古風な雰囲気を表現したい小説などで使われることがあります。

「いずれか」の使い方

疑問を表す「いずれか」は、例えば下記のような文章で用いられます。いくつかの選択肢の中で、どの対象が〜なのか? という疑問系の文章となります。以下、例文になります。

  • 2つの候補日のいずれかで調整して頂いたはずですが、いかがでしょうか。

これに対し、反語を表す「いずれか」は下記のような文章で用いられます。いくつかの選択肢のうち、どの対象が〜ではないか? という疑問系で表現されながら、どれかの対象が〜のはずだ、という断定の意味を暗に含んでいる表現です。以下、例文になります。

  • 3つの商品のうち、いずれかが破損していたのでないでしょうか?

こういった文法的な解説だと少々分かりにくいので、ここからは具体的な熟語や活用シーンを紹介していきます。

複数の中から1つ選ぶ場合

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初回公開日:2017年11月13日

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