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南千住の治安が悪いと言われる訳・再開発による住宅事情

更新日:2024年11月23日

社会人常識

東京都荒川区南千住、かつてのイメージは「暗い」「こわい」「ドヤ街で浮浪者などが多い」「あまりきれいではない」でしたが、最近は都市再開発も相まって、大きく変貌を遂げています。しかしこの地域に住む、泊まるとなると治安を含め、いかがなのでしょう?

汐入

南千住駅東口から隅田川方向に進んでいくと、ちょうど隅田川が大きく左蛇行している手前あたりに汐入公園があります。木々や緑豊か、芝生のピクニックエリア、多目的エリア、テニスコート、ジョギングコース、隅田川テラスなどがあり、住民のまさに憩いの場所です。川沿いで開けているせいか、とても明るく、開放的なイメージです。また治安も南千住西口界隈、ましてや山谷地区などに比し、とても良好です。 このあたりは明治~大正期に大規模工場が進出し、それらが移転した後に大規模な都市再開発事業の一環として汐入公園が整備されていきました。 前述La Laテラスへも徒歩や自転車圏内であり、周辺は規模の大きいマンション群が林立しています。それに伴い、学校や幼稚園なども次々に整えられ、若いファミリー層の多いとても活気にあふれた街になっています。

住むのにエリアタイプ別

では南千住に「住む」となると、いかがなのでしょうか。エリア、タイプ別にみてみましょう。

一人暮らし

南千住周辺で一人暮らしを始めようとして、まず気になるのは家賃でしょう。このところの多様化で、それこそ 1LDK 家賃20万以上の高層マンションから、1部屋(ワンルームといえば聞こえは良いが)2-3万の築50年以上の安アパートまで、千差万別の様子です。 しかし安い家賃の場合は、それなりの治安対策を考えねばならないでしょう。新築できれいそうなマンションで家賃が安く魅力的な場合も、周辺の治安状況をよくよく調査する必要があります。 買い物や、飲食についてはまず問題ないでしょう。といいいますか、物価はかなり安めです。周辺の数ある大手スーパーでの価格はそれなりですが、昔ながらの商店街がいくつかあり、各専門店が魅力的な食材を売っています。 国道4号線から入ったかなり長い商店街では、美味しい肉屋、八百屋、テレビ取材も良く来るぬか漬け屋、そば屋、なぜか多い餃子屋、もんじゃ焼やなど、下町ならではの店が軒をつらね、物価も安いです。都電の駅前にはマグロぶつ名物の定食や、昼間からカラオケが聞こえてくる一杯飲み屋など、全くあか抜けないローカルの魅力満載です。 まあ商店街に寝ちゃっている人たちもいますが、そのあたりの治安をあまり気にしない、コスパ重視ならこの三ノ輪駅周辺あたりはとても良いのではないでしょうか。

ファミリー

ファミリーとして居住するならば、環境的にはやはり汐入地区が最も良いです。南千住駅周辺、La Laテラス近くはやはり高相場の家賃です。2LDKでも20万前後はしてしまいます。ただ、少し遠くなり汐入公園付近まで行くとおおよそ徒歩15分程度ですが、4LDK 16万程度いう部屋もありました。 前述「汐入」の項でも述べましたが、このあたりは南千住を象徴する「ドヤ街」「路上生活者」「木賃宿」などとは無縁の世界です。新しく作られた町並みの色彩が濃く、治安も良好、開放的でのびのびしています。汐入公園もあるので子育てをするにはとても良い環境です。 ただし、それだけに下町の人情や暖かさ、面白さ、商店街の魅力、B級グルメ的な安くておいしいものへの期待はあまり持てないです。きれいなところ、治安も良好で、下町にいながらして山手風を求めるが、山手側の家賃には少し届かない、といった期待を持つ方々向きでしょう。

南千住界隈の魅力

何もドヤ街の近くに行ったり、こんな治安の悪い所に住んだりしなくても良いではないか、などという意見もあるでしょう。おまけに昔は処刑場があった場所なんてまっぴらごめんだ、という方もいるでしょう。 画一化されていって、どこへ行っても同じ、金太郎飴の世界が多かれ少なかれ主流となってきているこのごろ、古き良き時代のにおいをぷんぷんとさせながら、無くなりつつある伝統を細々と守っている(といいますか、守らざるを得ない状態)、それが南千住界隈ではないでしょうか。 喧嘩もするし、噂話が好きで、野次馬根性があって、不機嫌にもなるけれど、知らんぷりはしないし、文句いいながらもちゃんとやることはやってくれて、気取らず、本音を語るからあとくされも無い、そんな魅力が南千住でしょうか。 表面だけとりくろって、言いたいことも言えず、みんなが笑う時に一緒に笑わねばならず、友達でさえいつも顔色をうかがって、プライドや見栄の塊みたいになって、とても毎日が疲れてしまう人たちが多くなっている最近、このような街がまだ東京にはあります。皆様はどのように感じるのでしょうか。

初回公開日:2017年11月07日

記載されている内容は2017年11月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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