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更新日:2024年07月07日
シアンという色をご存知でしょうか。シアンは水色に近い青緑色で、柔らかく爽やかな色です。聞き慣れない色の名前ですが、印刷やウェブデザインでは欠かすことのできない重要の色の一つです。今回は、シアンの名前や由来について詳しくご紹介します。
性別や年齢によって色の好みの傾向が変化しますが、男女問わず幅広い年齢層から人気のある色が青系統の色です。その中でも「シアン」という色は、鮮やかな色味が美しくとても印象的です。また、シアンはウェブデザインや印刷する上では欠かせない重要な色の一つでもあります。 今回は、シアンの色の意味や名前の由来など、シアンについて詳しくご紹介します。
シアンの色名は、古代ギリシア語で「暗い青」を意味するcyanosという単語が由来となっています。青写真の英語名である「サイアノタイプ(cyanotype)」、皮膚や粘膜が青紫色になっている状態を指す「チアノーゼ(cyanosis)」も、Cyanosが由来となっている言葉です。
シアンに日本語名はなく、日本語で説明するときには、「やや明るい緑みの青」「緑がかった青」のような表現をされることが多いです。 シアンに近い日本の色名には「水浅葱色 (みずあさぎいろ)」「藍緑色(らんりょくしょく)」が使われることがあります。「水浅葱色」は、藍染の染料を水増しして染めた色と言われ、江戸時代の囚人服に使われた色として知られています。「藍緑色」は、宝石のアクアマリンを指す色名です。 どちらも緑を帯びた青という部分で共通点がありますが、厳密にはシアンとは別の色です。具体的な色指定するときには、混同しないように注意しましょう
シアンは、穏やかさを連想させる緑と、クールな青の中間に位置する色です。柔らかく涼しげで爽やかな印象を与えます。 明るく爽やかな色合いのシアンは、「夏」「南の海」「プール」「空」などを連想させるため、夏のイメージが強い色です。爽快感、開放感、非日常感を演出することができるので、夏を連想させるビジュアルやデザインに多く使用されています。夏のイメージが強いため、冬にシアンを多用すると「寒い」というマイナスイメージになってしまうので注意が必要です。 シアンは男女問わず人気のある色の一つで、ファッションやアクセサリーでシアンを取り入れると、男性の場合は爽やかで誠実なイメージ、女性の場合は快活でおおらかなイメージを演出することができます。
シアンは、日本工業規格(JIS)にJIS慣用色名として採用されています。マンセル値7.5B 6/10に当たる色で、印刷用の原色のシアンとほぼ同じ色合いです。
ウェブカラーのシアンは、16進表記#00FFFF、RGB(0, 255, 255)、HSV(180°, 100%, 100%)と表記されます。
記載されている内容は2017年10月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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