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更新日:2024年11月17日
銃と砲ってどこが違うのか不思議に思ったことはありませんか。銃の数え方を見ると丁と挺と梃の字が使われていてどれが正しいのか分からなくなったことはありませんか。今回は銃と砲の違いとその数え方、そして同じ数え方をするようになった豆腐の由来を紹介します。
この字は、抜きん出る、突き出す、進み出るという意味を持ちます。字の意味の通りこの文字が使われる言葉には、危険な状況などを省みず、決死的、進み出てなどの意味を持つ言葉が多く、空挺・挺身などの熟語や、身を挺するなどの言葉があります。 数え方として使う場合は1挺2挺と数え(ちょう)と読みます。現在では、この字は常用漢字ではなく人名用漢字のため公式に使うことが出来ないため他の字が当てられることとなりました。
物の数え方としてはちょうと読みますが、てことも読みます。てこは梃子とも書きます。小さな動きを大きな動きに、小さな力を大きな力に、またはその逆の動作を行うことの出来る機械的な機構を表す言葉で、その操作する棒などのことも表します。ペンチや釘抜きなどに利用されています。 挺と同じように1梃2梃と数え(ちょう)と読みます。挺は常用漢字外の人名漢字でしたが、梃も常用漢字ではないため公式には使うことが出来ないため、一般的には次で説明する丁が使われます。
色々なものの数え方で使われる文字です。また丁字路など形状からこの文字が当てられることもあります。挺も梃も常用漢字ではなく公式には使うことが出来ないため、常用漢字で読みも同じかつ、ものの数え方でも使われるこの文字が当てられることとなりました。 和とじと呼ばれる日本式の製本をされた本のページの数え方で裏と表の2頁1組で1丁と数えます。 町と読みが同じため一丁目などのように、街区を表す場合にも使われますし、町筋の数え方にも使われます。他にも、成年の男子の数え方や、目的とする文字を組み合わせて召使などを意味する言葉としても使われます。 何かが完了した時に一丁あがりなどのように使うこともあります。
こちらは銃の数え方ではなく砲の数え方です。1門2門と数え(もん)と読みます。 由来には複数あり、門とはかろうじてと出入りできる小さな口という意味があり、大砲の弾が出る口のことを砲口もしくは砲門というのですが、昔の大砲は前の部分から砲弾と火薬を入れて発射していたため、文字通りに大砲の門となっていたことが由来という説があります。 現代のように船の甲板上に大砲が乗っている時代とは異なり船の側面に大砲を乗せていた時代には、普段は波風から大砲を守り撃つときには邪魔にならないように砲門と呼ばれる小さな扉がつけられていました。 この砲門は大砲1つにつき1つが対応していたことが由来という説が存在しています。ちなみに扉としての砲門はなくなりましたが、現在でも大砲の砲口にはごみが入らないようにキャップがつけられることはあります。 この門とは大砲の数を数える言葉なので、複数の大砲がセットになった砲塔のようなものの場合は違う数え方をします。例えば2門の大砲がセットになった砲塔が1つ存在する場合は、2連装1基2門などのような数え方となります。
豆腐は細長くもなく、最近は小分けにしたいくつかの豆腐をセットにしたものも販売されていますが、豆腐が2個組となっているわけではないのに、どうして丁を使った数え方なのかと考えるかもしれません。 元々、豆腐は2個1組で販売されていたといわれています。1つだけ欲しいときは「半丁欲しい」と伝え購入していたといわれます。物の数え方の丁で紹介した半丁賭博の偶数と奇数が半丁の由来もこちらといわれています。 そして、伝統的な豆腐は妙に細長い形状をしていたようで、細長いものを丁で数えていたために細長い豆腐も丁で数えるようになったといわれています。複数の説が混ざっていますが、細長い豆腐を2個に切り分け販売していたために丁で数えるようになったといわれています。
世の中には様々なものが存在していて、色々な数え方をします。それぞれ正しい数え方が存在していますが、数え方の分からないものも数多く存在しています。しかし正しさにこだわるあまり聞きなれない数え方や、へんな数え方をしてしまうと聞いている人も混乱してしまいます。 さすがにお箸を1本と数えられると1膳渡すのか分からなくなってしまいますが、大切なことは数え方にこだわることではなく、正しく個数を人に伝えられることです。正しい言葉というものは大切なものですが、個数を人に伝えたい場合には何よりも大切なのは間違いなく個数を伝えられることなのです。
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