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更新日:2024年11月17日
銃と砲ってどこが違うのか不思議に思ったことはありませんか。銃の数え方を見ると丁と挺と梃の字が使われていてどれが正しいのか分からなくなったことはありませんか。今回は銃と砲の違いとその数え方、そして同じ数え方をするようになった豆腐の由来を紹介します。
小さいから銃、大きいから砲、のように大きさで言葉が使い分けられていると思われる銃と砲ですが、正確な定義はどのようなものなのでしょう。大きいはずの砲に、わざわざ「大砲」の「大」をつけたり、反対に小さいはずの銃に「小」をつけて「小銃」とするなど、考え出すと 使い分けに疑問が出てくるものです。 数え方にも関係する概念なので、まずは銃と砲の違いを紹介していきます。
現在ではサイズの違いという認識ですが、元々は銃と砲にサイズの違いとしての意味が存在していたわけではありません。しかし、銃と砲それぞれの漢字の部首に注目すると、石偏と金偏の違いが存在することが分かります。 砲とはもともと、石をその構造に包んで飛ばす投石器などの大きくて重たい構造の武器に使われる言葉でした。そして銃というのは、金属の筒に火薬と弾を充填する構造を指し示す言葉です。このように元々の言葉には、サイズの違いによる概念は含まれて居ませんでした。 なお、鉄砲という言葉は元寇の時にモンゴル帝国側が使っていた「てつはう」と呼ばれる音のする武器に鉄砲の文字を当てたのが始まりといわれ、江戸時代までは銃をさす言葉として一般的でした。
時代が下り、火薬によって金属製の弾を飛ばす鉄砲が発展し種類が増えてくると、大きい銃すなわち現在では砲と呼ばれるものは「大銃」、小さい銃は「小銃」と呼ばれるようになりました。 江戸時代末期にから明治になると、大きい銃である大銃には大砲の文字が当てられ、小さい銃は小銃となり、大きな火器と小さな火器と言う対になる言葉となりました。ちなみに、現在の防衛省の用語によると、個人携行の肩撃ち銃全般を指す言葉になっています。
大銃と小銃が存在するのであれば、大砲と小砲は存在するのかという疑問が自然に沸いてくるかもしれません。小砲という言葉は明治時代には存在していたとされる言葉のようで、日本国語大辞典には収録されているようですが、一般的な辞書や、インターネットの検索では探すことは出来ません。 大砲という言葉自体の由来が、火縄銃の分類で大きな弾丸を使うものである「大筒の鉄砲」が省略されたものから来ているといわれています。
現在では銃と砲はサイズの違いを表す言葉となっています。米軍と陸上自衛隊では、口径20mm以上の物を砲と呼び、それ以下のものは銃と呼び区別されています。しかし、海上自衛隊では口径30mm以上の物を砲と呼びます。 旧陸軍と旧海軍でもこの口径による銃と砲の区別はあいまいで、結局のところは色々定義は存在しますが、個人で手に持って使える物を銃、個人で手に持って使うことが不可能なものを砲と呼ぶようです。 例外的にグレネードランチャーは、ランチャーが発射装置という意味を持っているため、口径が20mmを超えていますが砲には分類されません。日本語では適当な言葉が無いためか、てき弾銃と呼ばれます。
口径という言葉が出てきましたが、これは銃と砲で定義が異なります。銃における口径とは、弾丸のサイズです。表記法はミリメートル表記や百分の一インチを基準とした表記が存在しています。例えば50口径であれば50/100インチ=12.7mmなどです。 しかし砲の場合は口径に対する砲身の長さの割合を表しています。46cm45口径砲とあればこの場合は46cm×45で20.7mの砲身の長さを持つことを現しています。
銃と砲についての元々は何が違っていたのかや、銃と砲の現在での定義などを説明したところで、色々な文字が使われることの多い銃と砲の数え方について説明していきます。読み方は全て「ちょう」ですが文字にすると挺や梃や丁の解説をしていきます。
挺/梃/丁 どの字も住の数え方として使うことが出来ますが、本来は手に持つことの出来る細長い物の数を数える時に使う単位となっています。銃も細長いことから同じ数え方をされるようになりました。銃のほかには、槍・鋤・鍬・艪(日本風の船のオールです)・ろうそく・三味線などを、この字を使って数えます。 また、手に持って担ぎ上げることから人力車や駕籠の数え方にも使われます。この数え方をした場合は本体のみの数を数える場合が多く、必要なもの一揃いを数える場合は「一具」などのように数えます。 手に持って担ぎ上げるという部分から神輿の数え方にも使われますが、原則的には「一基」などのように数えるのが正しいです。
記載されている内容は2017年09月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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