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「すみません」と「すいません」の違いは?言い換え表現と例文も紹介

更新日:2023年11月15日

敬語表現

ビジネスシーンで「すみません」という言葉を使うときのポイントをご存じでしょうか。本記事では、「すみません」を使える場面や敬語への言い換え表現を紹介します。メールや会話で「すみません」をうまく使う方法を知りたい方は、是非チェックしてみて下さい。

「すみません」の言い換え表現と例文

「すみません」あるいは「すいません」は、謝罪の意味で使うほか、何かを依頼するとき、感謝しているときにも使えます。それぞれの意味によって、言い換え表現は変わってきます。例文と一緒に見ていきましょう。

メール

口語表現である「すみません」や「すいません」は、フォーマルな意味を持つメールや、ビジネスメールで使う言葉ではありません。メールで何かを依頼したいときには、「すみません」の言い換えとして、「御足労をおかけいたします」や「御面倒をおかけいたします」といった表現を使います。例文を見てみましょう。 「すみませんが、一度ご来社ください」は「御足労をおかけいたしますが、一度ご来社いただきたいと存じます」となります。 「すみませんが、打ち合わせの日時を変更していただけますか」は「御面倒をおかけいたしますが、打ち合わせの日時変更をお願いできますでしょうか」となります。

依頼したい時・呼びかけたい時

「すみません」を依頼する場面で使う時には、相手の時間をもらい、負担をかけることに対する謝罪の気持ちが含まれています。人に呼びかけたい時も同じで、自分の相手をする時間をもらうことへの謝罪の意味があります。 依頼の気持ちを表す「すみません」は、「失礼いたします」や「恐れ入りますが」といった言葉に言い換えられます。例文を見てみましょう。 「すみません。打ち合わせのお時間をいただけますか」の言い換えは「失礼いたします。打ち合わせのお時間をいただけますでしょうか」となります。 「すみませんが、こちらの書類のチェックをお願いします」の言い換えは、「恐れ入りますが、こちらの書類のチェックをお願いいたします」となります。

感謝を表す時

「すみません」や「すいません」を感謝の意味で使いたいときには、素直に「ありがとうございます」と言い換えましょう。気を遣ってもらったのは嬉しいけれど申しわけない、という謝罪の気持ちを含める場合には、「恐縮です」などに言い換えられます。 「お手伝いいただいて、すみません。助かりました」の言い換えは、「お手伝いいただいて、ありがとうございました。助かりました」となります。 「この度はお気遣い、すみません」の言い換えは、「この度はお気遣いいただき、恐縮です」となります。

謝罪したい時

「すみません」や「すいません」には謝罪の意味がありますが、フォーマルな場面やビジネスシーンでの使用は好ましくありません。「まことに申し訳ございません」や「心よりお詫び申し上げます」などに言い換えると良いでしょう。 軽微なミスなど、謝罪の度合いが高くないときは、「失礼いたしました」や「申しわけございません」といったカジュアルな表現が使えます。それぞれの例文を見てみましょう。 「納期が遅れてしまいます。すみません」の言い換えは、「納期が遅れてしまいます。まことに申し訳ございません」となります。 「すぐに電話を折り返せずに、すみません」の言い換えは、「すぐに電話を折り返せず、失礼いたしました」となります。

メールで「すみません」と伝えたい時はどう言い換える?

ビジネスにおいて、メールの中で「すみません」を使うのは控えておきましょう。メールの中で謝罪をする場合、「すみません」を使うと軽く見えてしまうので「申し訳ございません」や「大変失礼いたしました」と言い換えましょう。また、感謝の気持ちを伝えるときも、「ありがとうございます」と言い換えるようにしましょう。 「すみません」は話をしているときや、声をかけたりする分にはいいですが、きちんとした謝罪や目上の人へのメールなどには向いていません。

メールで感謝を表す時

相手への感謝を伝えたいとき、骨を折ってもらった事柄へのお礼の気持ちを伝えたいときは、「すみません」を言い換えて、シンプルでわかりやすい「ありがとうございます」を使いましょう。「お礼の言葉もありません」や「恐縮です」と言い換えることもできます。 「すみません」はクッション言葉としても使えるので、心からの感謝の気持ちをこめて「すみません」と書いても、クッション言葉として使っているんだろうと誤解されるおそれがあります。ストレートに感謝の気持ちを伝えるには、「ありがとうございます」などのわかりやすい言葉を使うことが大切です。

メールで謝罪したい時

大きな迷惑をかけてしまったとき、自分が一方的に良くないことをしてしまったときには、「深謝いたします」という言葉を使って、謝罪しましょう。ストレートに謝罪の気持ちが伝わる言葉を使うことが大切です。「陳謝いたします」や「心よりお詫び申し上げます」といった言い換えも使えます。 そこまでの謝罪が必要でない場合には、「申し訳ございません」や「失礼いたしました」などに言い換えて使うこともできます。

「すみません」の英語表現

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初回公開日:2017年09月13日

記載されている内容は2017年09月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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