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更新日:2024年07月16日
庭先を眺めていると、見かける鳥「ムクドリとヒヨドリ」ですが、姿もとても良く似ています。しかし生態を見てみると、色々と違いがあることが分かり、面白い特徴にも気づかされます。彼らの近年騒がれている「騒音問題」対策にも役立てられるかもしれません。
「ヒヨドリとムクドリ」鳥に詳しい方でなければ、それぞれを判別するのは難しいかもしれません。都会でよく話題になっているのは「ムクドリ」の方で、夕方になると街路樹に大量に集まってきて、糞害や鳴き声の騒音に悩まされる、という問題があります。 またスズメやカラスなどのように、どちらも人間の住むエリアに身近な鳥なので、無意識に見かけることも多く、愛らしい姿で愛好家もいます。そんなヒヨドリとムクドリの違いについて、紹介していきます!
まずヒヨドリの体長は成鳥で約30センチ、翼を広げると40センチと意外と大きいことが分かります。ハトの体長は31センチから34センチと比較的同じサイズなので、普段近距離で目にするハトから、どれくらいの大きさなのか想像できます。体毛の色は頭から胴体にかけてグレーで、特徴的なのは頬のこげ茶部分がチークのように入っています。 そしてムクドリの体長が約24センチとヒヨドリより一回り小さいことが分かります。そしてヒヨドリの体は全体的にモノトーンなのに対して、ムクドリはくちばしと足元が黄色やオレンジのような色味をしています。 以上のことから、見た目で見分けるならば大きくモノトーンなのがヒヨドリ、一回り小さくくちばしと足元が黄色いのがムクドリだと言えます。
共に「野鳥」で、主に果物や木の実・昆虫などを主食としています。人間の住む環境に近いところに巣を持ち、住宅街でも見かけられますがカラスのように人間の食べ物には手をつけないようです。また、昆虫を食べるのは主に繁殖期となり、普段は庭先の柿の実や花の蜜などを食べています。 ヒヨドリは特に「甘党」で知られており、果物農家の方からは害鳥として嫌われています。基本的にはつがいか単独行動です。またムクドリは「群れ」で行動することが多く、朝早くから鳴き声をあげて活動を開始し、数十羽単位で行動し始めます。そして夕方にはそれぞれの群れがくっつき巨大な群れを形成することで知られています。
ヒヨドリとムクドリ、それぞれの鳴き声にはかなり特徴があります。まずヒヨドリですが、その名の通り、「ヒーヨ、ヒーヨ」とか「ピーピーピー」「ピヨピヨピヨ」という可愛らしい鳴き声をしています。 一方ムクドリは「キュルキュルキュル」や「ギャーギャーギャー」「ミチミチ」という少々濁った声で鳴きます。ムクドリは夕方になると大きな群れとなって集まってくるので、その鳴き声は「騒音レベル」のかなり騒がしいものとなります。
ヒヨドリの繁殖時期は5月から9月で、薄ピンクにこげ茶の斑点が特徴の卵を産みます。そしてムクドリの繁殖時期は3月下旬から7月までと比較的早くなっています。卵の色も独特で、薄い青緑色という綺麗な色をしています。このことから、3月から5月の時期に雛鳥として姿が確認されれば、ムクドリだと断定できます。 そして雛の時期の判別方法ですが、ヒヨドリは口の中が赤っぽく、ムクドリは黄色っぽい特徴があります。尾羽の長さは、ヒヨドリはムクドリよりも長めになっており、体型もムクドリはずんぐりむっくりとしており、ヒヨドリはスマートと特徴的な違いがあります。
私たちが生活している身の回りには、カラスやハト、スズメのように身近な野鳥がいます。ヒヨドリやムクドリも生息圏が彼らと重りますが、どのように共存しているのでしょうか?
つぐみは、体長が24センチ程度で、ムクドリと同じサイズであることが分かります。しかし、ムクドリよりもほっそりとした体型で、全体的に茶色で、目の上にライン状の白い線が太めに入っています。「冬の使者」とも呼ばれ、10月頃になると毎年シベリア方面から渡ってくる渡り鳥で、3月頃には再び群れを形成して戻っていきます。 あまり鳴かないので「つぐみ」という名前がつけられました。歩き方が変わっていて、ちょこちょこと歩いた後止まり、胸を張る仕草をします。 さて、テーマの鳥たちとの関係性ですが、日本に渡来中は特にムクドリと同じ環境を好んで過ごすため、ムクドリが餌をつつきに芝生の上を歩いているのを見つけたら、ヒヨドリが混ざっていることもしばしばあります。特徴的な歩き方・目の白いラインや、細身の体型を確認できれば判別可能です。
記載されている内容は2017年09月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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