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茨城の読み方は「いばらぎ」と「いばらき」どっちが正解?

更新日:2023年12月21日

言葉の違い

地名の呼び方には難しいものがあります。その中でも「茨城県」を「いばらき」と読むか「いばらぎ」と読むかについては、茨城県民から問題定義されています。現在は「いばらき」と読むのが正解とされていますが、そのことについて検証してみます。

茨城県では「いばらき県」と決定しているんですから、県民は言い間違いには当然は怒るでしょうね。ただし、パソコンでは「いばらき」でも「いばらぎ」でも同じように検索できます。(これは、便宜上しかたがのないことです。) テレビ中継でも「いばらき」か「いばらぎ」かということで、茨城県民にマイクを向けると「いばらき!」と怒りあらわな返答がよく聞かれます。聞くまでもなく当然の返答ですね。故郷の大事な地名を間違えられれば、茨城県民でなくとも怒るのは当然です。 そんな茨城論争のアンケートの中に、小学生の時の話をされた方がいました。 「字は同じ城でも「宮城=みやぎ」で、「茨城=いばらき」と先生が言ってた」というお話しです。確かに同じ漢字の「城(しろ)」の呼び方を「ぎ」と「き」に違えることがあるというのを、県名を使って教えた先生の発想力は立派です。

アナウンサーも間違える?

さる国営放送局のアナウンサーが思わず「いばらぎ」と言ってしまったことがあったようで、この間違いは完全な失態として話題になりました。 また民報では「茨城県」を→「茨木県」と、書き間違えるという事態も最近あり、これも炎上したようです。全国に流れるのですから、茨城県民としては怒りの声が上がるのも分かります。 ・「茨城」は県名で、北関東の都道府県の一つです。 ・「茨木」は市名で、大阪府の中にあります。 これらの間違いは、特にマスコミ関係者にとっては、致命的な痛恨のミスです。

大阪の茨木市の読み方はいばらき・いばらぎどっち?

茨木市は、大阪市と京都市の中間ですからベッドタウンとして発展しています。この茨木市の名前の由来は「イバラの木が多く生えていた」ことと「イバラで屋根を葺いた」という説があります。そして「茨切:いばらきり」がなまり変化した結果「茨木:いばらき」となったとも言われています。茨城県も茨木市も「いばらき」として濁らないというのが正解です。 どちらも植物の茨(イバラ)に関係が深いのでした。

茨(イバラ)とは?

棘(とげ)のある木のことで「茨」「棘」「荊」また「うばら」とも言います。 特にイバラはバラの古い名前です。バラ属の植物で、ノイバラ、テリハノイバラなどがあります。このとげは外敵から身を守るために進化したものだといわれています。

このイバラ(とげ)にも3種類があります。 ・茎針:茎や枝が進化し変形したもの。 ・葉針:葉が進化して変形したもの。 ・刺状突起体:粗いトゲの事を指します、バラのトゲもこの種類に属します。 植物が動物から身を守るために進化したこの形状を、人間も古くから利用してきました。例えば敵から守るためや、動物から食物を守るためなどです。

イバラは神話にも登場!

「棘(とげ)」は神話や聖書にも出てきます。 ・イエス・キリストが磔刑の時の冠として被っていたのが「茨の冠」で受難の象徴として有名です。 ・ギリシャ神話では、アンドロクレスが森の中で植物の棘ライオンが足に棘が刺さったのを助け、後にライオンのえさになるのを逃れ命拾いした。=イソップ物語にもあります。

「いばらき」以外にもあった!

茨木県が「いばらき県」であるように、地名には迷うようなものがあります。例えば、「秋葉原:あきばはら→あきはばら」や、「山手線:やまてせん→やまのてせん」に変化したものがあります。 ・茨城県:×=いばらぎけん → ○=いばらきけん ・大阪府・日本橋:×=にほんばし → ○=にっぽんばし ・三重県松阪市:×=まつざかし → ○=まつさかし ・兵庫県三田市:×=みたし → ○=さんだし ・山口県南風泊港:×=なんぷうはくこう → ○=はえどまりこう 他にももっとあると思います。身の回りの地名で探してみるのも楽しいですね。

茨城の読み方についていかがでしたか?

茨城県民にとっては、とても重要な問題の故郷の呼び名です。他県の人からすれば「どっちでも・・・」と思われるかもしれませんが、「いばらき」と周知して欲しい気持ちは確かでしょう。今回は「いばらき」について調べました。ホッとできる「ふるさと」は誰にとっても大切なものです。どうか今後は気を付けてみましょう。

初回公開日:2017年08月30日

記載されている内容は2017年08月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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