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青森の方言・かわいい方言一覧|まいね/へば/メドツ/しばれる

更新日:2024年04月16日

雑学・歴史

青森の方言は独特なイントネーションが印象的です。某車のCMで青森弁をフランス語と聞き違えるというのが話題になったこともありました。テレビなどでは青森弁を話す人の映像の下に字幕が出るほど理解するのが難しい方言でもあります。そんな青森弁について解説します。

青森弁が3つの地域に分かれることは前記しましたが、主に津軽弁・南部弁に分かれます。青森県の中央にいちする奥羽山脈を界にして津軽(日本海側)と南部(太平洋側)になり、人の行き来が困難だったことから地域はハッキリと分かれたため方言にも大きな違いが出たといわれています。 それぞれを治めていた津軽の弘前藩と南部の八戸反は土地の境界のことで長年争っていて、それぞれ関所も置かれていたことからますますその隔たりは強いものになっていきました。

南部弁について

津軽と対立関係にある南部ですが、津軽弁に比べて南部弁には敬語としての表現が多いと言われています。津軽弁は表現がストレートで男性的なのに対して、南部弁は言葉の終わりに丁寧な表現が付いていることが多いので女性的で優しい感じがします。 最近では津軽弁=青森弁と思われていますが、青森弁とは主に青森市内で使用する方言を指しているので、実際には津軽弁と南部弁というのが正しい言い方です。

青森の方言でありがとうをあらわす言葉

青森ではありがとうをストレートに伝える時には「ありがどごす」という方言が使われますが、ありがとうと同じ感謝の言葉として「めやぐ」を良く使います。めやぐは申し訳ない、ありがとうと言った具合に相手のしてくれたことに対して大きく感謝していることを表します。 ・文例:わいはぁ~(驚きの表現)こんなにおまげしてもらってめやぐだなぁ~(うわぁ、こんなにおまけしてもらっちゃって、すみません(ありがとう) 「めやぐ」を直訳してしまうと「めいわく」になるのですが「迷惑をおかけしてしまってすみません」のニュアンスで使われます。素直にありがとうを言うのが恥ずかしいという県民性もあってか「めやぐだなぁ」「めやぐでごす」は良く使われるありがとうの表現なのです。 めやぐの前には「わいはぁ」や「はいった」などの感嘆詞を付けるとなお喜びが伝わりやすいでしょう。

青森の方言の語尾の特徴

青森の方言の特徴としてその語尾があります。前記したような可愛い語尾の他に次のようなものがあります。 ・~べ:●●だべ(そうでしょ?そうだよね?) ・~だ(んだ):そうだ ・~ねし:●●だよねなどの語尾「ね」のあとにすをつけた上品な表現。 ・~でば:いいでば(いいから) ・びょん:んだびょん(だと思うよ) 津軽弁・南部弁で違いはあるものの比較的共通して使われることの多い語尾たちです。方言を話してみたいという時は語尾から学んでいくと良いでしょう。

青森の方言のイントネーション

青森県だけでなく、方言を使わなくなったといわれる日本人ですが標準語のつもりで話していてもあきらかに違いが出やすいのがイントネーションです。青森弁のイントネーションには次のような特徴があります。 ●アクセントの位置が違う 文字でイントネーションについて解説するのは難しい部分もありますが、例えば標準語で「青森(あおもり)」といった場合「お」にアクセントが行きますが、津軽弁などの場合は「り」が強くなります。「四月(シガツ)」は「シ」にアクセントが行きますが青森では「シガツ」の「ガ」にアクセントが付きます。 東北の人のみならず関西やそのほかの地域の人などもこのようなアクセントの違いによって特徴があらわれることが多いのです。 ●方言にぴったりのイントネーション 標準語で違いがあらわれることだけでなく、そのイントネーションは青森の方言を話すために必要なものです。方言を聞くとどこか懐かしかったり優しい気持ちになれるのは独特のイントネーションがあってこそなのです。

方言を生かして個性をアピール

全国的に若い人は共通語を話すようになった日本ですが、特に東北の人は方言を恥ずかしいととらえていた時代が長くありました。中でも青森弁(正確には津軽弁や南部弁)はイントネーションや使用する方言そのものが個性的でからかわれたりすることが多かったため、努力して標準語に直したという方も多いと言われています。 しかし、没個性が叫ばれる今の日本では母国語はおろか他国語を話せなければ強みはないに等しいと言われています。青森の方言を隠すことなく表現し自分の個性として全面に出してみることも新しい出会いや発見があるかもしれません。

初回公開日:2017年09月21日

記載されている内容は2017年09月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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