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間違いも多い「早速ですが」の意味と敬語表現|使い方と例文

更新日:2024年02月16日

敬語表現

挨拶もそこそこに話を切り出す時には、「早速ですが」と言うことばを良く使います。この言葉に、話を切り替えるスイッチのような働きがあり、話す側も聞く側も気持ちが引き締まります。しかし、よく知らないで誤って使ってしまうと、相手に失礼なこともある言葉です。

手紙では、季節の挨拶を書いた後、本題を書くの一般的です。Eメールの文書では挨拶は短い1行程度で済ませますが、手紙の挨拶文は、読み手のことを思っていろいろと書いてしまうもの。そして、挨拶から本題に移る際には、何か良い言葉を入れたいと思うでしょう。 そのような時に、「早速ですが」は便利な言葉です。はがきに書くような短い文章でも、「早速ですが」が入ることで、読み手にとって分かりやすくなる効果が期待できます。 【手紙で使われる例1】 拝啓 仲秋の候、皆々様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。日ごろはご無沙汰いたしており、お詫び申し上げます。早速ですが、本日は、〇〇の件でお便り差し上げました。 【手紙で使われる例2】 拝啓 立秋とは名ばかりの暑さが続く毎日ですが、ご健勝のことと存じます。早速ですが、折り入って家族のことでご相談したいことがございます。

「早速ですが」の使い方:Eメール

Eメールでは、基本的に「早速ですが」は使いません。短い挨拶の後、すぐに本題を書くのが一般的です。トラブルを避けるためにも、シンプルな文章を使いましょう。 【良い例】 お疲れ様です。本メール添付にて週報を提出いたします。 【悪い例】 お疲れ様です。早速ですが、本メール添付にて週報を提出いたします。

「早速ですが」の類似の言葉

「早速ですが」の類似の言葉:「つきましては」

「早速ですが」と同じように、挨拶と本題の間に入れる言葉としてよく使われるのが、「つきましては」というクッション言葉です。これまで話してきた内容のように、次の話題に移る時によく使われる言葉です。 「つきましては」という言葉は、「ついては」という言葉の丁寧語です。ビジネスでは丁寧な言葉が使われることが多いことから、打ち合わせやスピーチなどでは、「ついては」ではなく「つきましては」を使うと良いでしょう。 【「つきましては」の例】 本日は、先日依頼のあった〇〇の見積書を持参しました。つきましては、見積書の内容について説明させて頂きます。

「早速ですが」の類似の言葉:「ところで」

Eメールなどのビジネス文書では、簡単な挨拶文の後に本題を書く際、「ところで」と言った短い接続語が使われます。これも、「早速ですが」と同じ意味で使われる言葉で、普段の会話でも使える便利な言葉です。 しかし、ここで話が大きく変わる、という印象が薄い言葉なので、打ち解けた雰囲気の打ち合わせなどで「ところで」を使うと良いでしょう。なお、相手の注意を引きたい場合は、「早速ですが」を使うと効果的です。 【「ところで」の例】 本日は、わざわざ時間を取って頂いてありがとうございます。ところで、先日Eメールで送付させてもらった資料の中で、御不明な点は無かったでしょうか。

「早速ですが」でビジネスを円滑に進めよう

ビジネスの会話の中でよく使われる言葉、「早速ですが」についてのまとめていきましたが、いかがだったでしょうか。今のビジネスはスピードが大事で、「早速」という言葉は早い対応の場合にも使われる言葉です。しかし、会話の中で使われる「早速ですが」は、早くやるということではありません。大抵は、挨拶と本題の間をスムーズに繋ぐ便利な言葉として使われます。 むしろ、「早速ですが」と言われると、本題を聞くためのスイッチが入り、打ち合わせも順調に進み出します。だからと言って何にでも使うのはよくありません。「あの人は何をあんなに急いでいるんだ」と変に思われてしまいます。また、挨拶と本題の間に入る言葉は、「早速ですが」だけではありません。打ち解けた打ち合わせでは、「ところで」などの同じ意味の言葉を使うと良いでしょう。 クッション言葉とも言われ、ビジネスを円滑に進めるために使われる「早速ですが」を賢く使って、ビジネスに活かしてみましょう。

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初回公開日:2017年08月16日

記載されている内容は2017年08月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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