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退職理由を「一身上の都合」としたときの意味とは?正しい使い方について紹介

更新日:2024年03月28日

退職ノウハウ

退職理由に「一身上の都合」と書こうとしている方、 一身上の都合と書けば何事もなく済ますことが出来ると思ってはいませんか?注意してください。 実はそれだけだは不十分です。退職理由は人それぞれですが、理由を書くときには大切なことがあります。

退職理由の種類

退職理由は必ずしも同じであるという事ではなく、人によって異なりますよね。 理由は数えきれないほどありますが、大きく分けると2つに分類することが出来ます。

会社に起因するもの

会社側の都合で退職するときの理由の事です。例えば、倒産や経営悪化による人員の調整があげられます。数年前にニュースなどでよくみかけた「リストラ・解雇」はこちらの理由に該当します。 会社に起因する理由で退職するときには、自分に起因するものとは違う退職届を出さなければならないので注意しましょう。

自分に起因するもの

家族の面倒をみなければならなくなった、結婚して家庭に重点を置きたい、子育てで時間がない、病気で働くことが難しい、会社の雰囲気が合わなかった、人間関係がうまくいかない、違う会社で自分のスキルを磨きたい等々。 これらの理由は自分の立場・境遇によるものです。このように自分に退職理由が既存する際、「一身上の都合により(いっしんじょうのつごうにより)」という言葉がよく使われます。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

以上のように二つに分けることが出来ます。 自分の退職理由はどちらに当てはまるのかよく確認してください。退職理由によっては退職届の仕方などが変わるので注意しましょう。

一身上の都合とは

「一身上の都合」とは自分の立場・境遇によるものだと説明しました。 そもそも「一身上」とは、「その人自身の身の上や境遇などに関すること。個人的な問題や事情」を意味します。

上でも述べたように自分に起因することが理由の場合は「一身上の都合により退職します。」と書く事が出来るのです。 退職理由を具体的に述べたくない場合は一身上の都合によりと書けば、具体的に書く必要はないので便利な言葉とも言えますね。

一身上の退職理由の注意点

上でも書いたように退職する際、「一身上の都合により」と書けば退職理由としては十分です。 しかし、ここで注意しておきたいことがあります。 どうしてやめるのか明確にしないまま「一身上の都合」だけで退職してしまうと、今後不利になることを知っていますか? 貴方が採用者側になって考えてみてください。「一身上の都合により退職」の人と「どうしてもやめなければならない理由があり退職」の人。どちらの人の方が会社に貢献できるような粘りのある働きをしてくれると感じるのでしょうか。 もちろん後者の理由を明確に述べている人ですよね。 前者ではすぐに会社を辞めてしまうと捉えることも出来ますが、後者のようにどうしてもこうでなければならなかったという理由があると「しっかりとした理由なのだから仕方がない」と思われ負の印象が和らぎます。 ただ単に一身上の都合という言葉を使うだけでは足りないことも出てきてしまうのです。

一身上の都合による退職理由の書き方

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初回公開日:2016年11月04日

記載されている内容は2016年11月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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