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【ケース別】障害者施設の志望動機の書き方と例文|ポイントやコツ

更新日:2024年10月01日

書類選考・ES

社会福祉系の学生の人の中には、障害者施設で働くことを希望する人も多いでしょう。今回は障害者施設の志望動機の書き方について、例文をつけてご紹介します。また、障害者施設で見られる志望動機のポイントや就活を成功させるコツについてもお伝えします。ぜひご覧ください。

栄養士の志望動機

栄養士は病院や学校など、様々なところに活躍の場があります。そのように活躍の場が多い中で、なぜ福祉領域を選んだのかということを深めて考える事は、大切なことです。また福祉領域においても、成人が対象のところと子どもが対象のところでは、メニューの質も、食材の刻みの程度なども変わってきます。どんな対象者に自分はサービスを提供したいのかといったことも、よく考えて就職活動に臨むようにしましょう。 ●私は甥っ子が障害を持っていて、児童発達センターに通っています。甥っ子には障害児特有のかなりの偏食があり、その偏食が児童発達センターの給食と栄養士の方の食育アドバイスによって大幅に改善しました。私は姉からその話を聞き、姉の嬉しそうにしていた様子から、障害児施設において食事の問題を抱える親子を支援する大切さを痛感しました。 貴施設では食の経験を大切にし、地産地消で市内産の野菜を多く使うだけでなく、1人1人のお子様が嫌な思いをすることなく給食を食べられるよう、食材の固さや切り方に関して長めの事前ヒヤリングをすると聞きました。 また、保護者会の時には子どもたちの食べる給食を保護者が試食し、家庭の食事にも生かしていける配慮を多く行っているとも聞きます。私も働くならば、貴施設のように食の問題を持つ親子のために様々な配慮を行っているところで働きたいと思い、希望しました。

支援員の志望動機

支援員は直接障害を持った利用者と関わることが多い職種であり、そういう意味で事業所の理念などを利用者との間で体現することが多くなる職種です。支援員の多くは福祉系や保育系の学部を卒業しており、特に保育系学部であれば「なぜ保育ではなく福祉領域に?」という疑問に答える必要があるでしょう。障害者施設によって、対象となる利用者の障害重症度も異なってきます。障害者施設によって全く異なった理念を掲げていることがあり、自分にとって共感できる理念の事業所を選ぶことが大切でしょう。 ●支援員の志望動機例 私は社会福祉実習の中で大人の障害者施設に行き、その体験を通して障害者が安心して他者とやりとりする大切さを感じました。貴施設は一方的に押し付けた支援ではなく、障害者がその人なりの自己実現をするために、障害者の人の自発性や外界に対する興味関心の気持ちを大切にされています。 障害者の人は自分の気持ちを上手く表現することができないことも多く、私も貴施設の理念に深く共感するところがあります。貴施設の職員の1人として、障害者の自己実現をサポートしていければと思ったので希望しました。

障害者施設の志望動機や面接で見られるポイント

障害者施設の志望動機や採用面接では、以下のポイントが見られています。

履歴書の志望動機で見られるポイント

採用担当者は就職希望者の履歴書における志望動機から、就職希望者が物事をどれくらい冷静に判断する力を持っているのかを見ています。障害者施設の利用者には障害特性から一癖も二癖もある人がおり、かつ利用者自身の言語コミュニケーションが大きく抑えられているケースもあります。 実際の業務場面では利用者の障害特性やコミュニケーションの程度を瞬時に判断し、対応していくことが求められます。実際の業務の中で必要とされる判断力が、志望動機の自己分析の深さからくみ取る事ができるのです。

採用面接で見られるポイント

採用担当者は就職希望者が志望動機をしっかりと自分の言葉で話せるかといったことや、質問に対してどれくらい適切に返すことができるかというところから、就職希望者の言語コミュニケーション能力や、柔軟性を見ています。 深くなされた自己分析がしっかりと自分の言葉で話せれば、利用者に対してもきちんと必要な説明ができると判断されるでしょう。また会話は相互的なもので、自分はこれが話したいと思っても会話の流れでその話の方向に流れなければ、その話はされないでしょう。 対人援助職は相手に寄り添う力が必要とされます。会話は相手に合わせて柔軟に話を変えていく必要が求められるため、利用者に対して就職希望者がどれくらい柔軟に対応する力があるかを見ているのです。

障害者施設の就活を成功させるコツ

障害者施設は就職希望者が資格を持っているかどうかを大切にしますが、それ以上に人柄を重視します。それは障害者施設の仕事が対人援助職で人を相手とするものであり、質の良いサービスを利用者に提供するためには、良い人材の確保が欠かせないからです。 そのため、採用担当者に「この人はコミュニケーション能力がある」と思って貰えることは大切です。なぜなら障害者施設の利用者は独特の物の見方から対人トラブルにつながりやすく、人を攻撃する感じを与えない人当たりの良さや自分の思いを言葉できちんと伝えられる人は、感情的にならず適切に利用者に介入できるだろうと採用担当者には予想されるからです。 面接の際にとても緊張していたり、ありきたりのもんぎりの回答をしていたら、就職希望者の人間的な良さは、中々採用担当者には伝わらないでしょう。面接以外の日々の生活の中でできるだけすぐその場で自分の言葉で考えて答える習慣をつけたり、ボランティアなどに入って対人場面に慣れておくと、面接場面においても緊張せずに自分らしさを表現することができるでしょう。

障害者施設への志望動機の書き方をしっかりと理解しましょう!

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初回公開日:2017年06月14日

記載されている内容は2017年06月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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