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【ケース別】障害者施設の志望動機の書き方と例文|ポイントやコツ

更新日:2024年10月01日

書類選考・ES

社会福祉系の学生の人の中には、障害者施設で働くことを希望する人も多いでしょう。今回は障害者施設の志望動機の書き方について、例文をつけてご紹介します。また、障害者施設で見られる志望動機のポイントや就活を成功させるコツについてもお伝えします。ぜひご覧ください。

2年間の期間限定で、利用者が自立した日常生活や社会生活を行えるように訓練する障害者施設です。宿泊して行うところや、通所して行うところなど、様々なところがあります。自立訓練事業所は経済的な自立というよりも、買い物や家事全般、服薬等の生活リズム調整といった、生活する力を向上させることを目標としています。 自立訓練事業所での志望動機においては、障害者の生活面の自立を目指す重要性や、なぜ自分が生活面の自立をサポートすることに関わろうと考えているのかを、きちんと説明できることが必要となってくるでしょう。

施設入所支援

施設入所支援は夜の日常生活だけでなく、日中の余暇活動や軽作業等も一体的に行っている24時間体制の障害者施設です。障害の程度が重くて地域で過ごす事が難しい利用者にサービスを提供しています。施設入所支援の利用者は一般的に障害程度も重く、疎通が限られた人もいっぱいいます。そのため外からの不必要な刺激を遮断し、時間的にも空間的にも安定した環境を利用者に提供することをねらいとしています。 施設入所支援に従事することを考えているのであれば、そのような施設入所支援の特質について考えておくことが、志望動機を練る助けとなるでしょう。

生活ホーム

生活ホームは、主に夜間等の生活支援を実施する障害者施設です。生活ホームを利用する障害者は、日中の活動の時間は作業所等に通って夜は生活ホームに帰ってきます。少人数の人が一緒に住み、家事や掃除、服薬などの生活に必要なことを自立して行えることを目指します。 現在、障害者の生活は閉ざされた施設入所よりも、地域の人々と共に生きる方向に支援が向かっています。生活ホーム入職への志望動機においては、地域の中で障害者を支える意義や、なぜ自分が生活ホームで障害者を支えようと考えているのかについてよく考えていくと良いでしょう。

放課後等デイサービス

放課後等デイサービスは、子どものための障害者施設です。障害を持った子どもたちが放課後等に通い、友達とのやりとりする力や身体・知的面の向上をねらった施設になります。この数年で放課後等デイサービスは一気に数が急増し、放課後等デイサービスによってサービスの質が大きく異なることが問題となっています。そのためここ数年で、基準が厳しく見直される方向にあります。 放課後等デイサービスへの入職を考える人にとって、志望動機においてまず考えるべきことは、サービスの対象者が子どもであることでしょう。子どもは成長途中で、多くのことが獲得できれば大人になってからの選択肢の幅が広がります。なぜ自分は子どもの障害者を支えようと思ったのかを考えておくことは、放課後等デイサービスに志望動機を書く際には必要となってきます。

障害者施設の志望動機の書き方とは?

障害者の志望動機で外してはならない3つのポイント

障害者施設で働こうと考えている人が志望動機を考える際には、まず「なぜ自分は福祉分野で働こうと考えているのか」について考える必要があります。福祉分野は一般企業とは違って、利益追求を第一とはしません。 障害者は多くの場合マイノリティーであり、マイノリティーは社会の中で切り捨てられやすい傾向があります。なぜ自分は利益追求では無く、社会的に弱い存在である障害者をサポートしようと思っているのかを考えるのは、とても大切なことです。 また上記までで見てきたように、障害者施設には様々な種類があります。「なぜこの種類障害者施設で働こうと思ったのか」ということや、さらに「その種類の中ではどうしてここの事業所で働こうと思ったのか」ということまでしっかりと志望動機の中に盛り込むようにしましょう。 志望動機は3段階仕立てで、①「なぜ福祉分野なのか」②「なぜその種類の障害者施設なのか」③「なぜその事業所なのか」の順で書くと良いでしょう。 志望動機や自己PRが苦手で悩んでいるなら、エージェントへ相談してみましょう!転職のプロが、書類の添削から面接対策までサポートしてくれます。あなたに合ったエージェントを探してみましょう。

障害者施設未経験者の場合

前職では、全く障害者施設とは異なる業種だった人もいるでしょう。その場合には、少しでも障害者施設や対人援助職とつながる側面で志望動機を書けると良いでしょう。例えば前職がアパレル業やフードサービス等のサービス業であれば、「人と多く関わる必要がある仕事」「顧客のニーズをくみ取って形にする仕事」という点で共通点があります。前職での経験を今回の就職にどうつなげて生かしていこうと考えているのか、しっかりと考えておく必要があります。

障害者施設の職種別志望動機例文

一口に障害者施設と言っても、様々な職種の人が働いています。そこで職種ごとにどのように志望動機を書くと良いか、以下に例を示しつつ、考えていきましょう。

事務職の志望動機

事務職は福祉現場だけでなく、様々な分野の企業にもいます。そのためなぜ一般企業ではなく福祉現場の事務職を希望しているのかということは、志望動機に書くだけでなく面接の場でも聞かれることでしょう。また福祉現場の事務職として、自分が果たしたいことについても考えを深めておく必要があります。 ●事務職の志望動機例 私は福祉系以外の学部の出身ですが、大学時代のボランティア活動を通して、自分の利益を追求する一般企業よりも地域で障害者を支える福祉の世界の方が、自分には合っているのではないかと思うようになりました。 その中では施設を利用する利用者だけでなく地域全体の人に貢献していきたいと思ったので、地域活動支援センターの仕事に興味を持つようになりました。貴施設は周辺地域に比べて積極的に専門家を呼び、講演会を行っていると聞きました。 地域に住む人々が障害者を受け入れて共に生きるためには、そういった地道な周知活動が大切であると私も思いますし、その取り組み姿勢には深く共感します。私は大学時代にボランティアサークルで渉外係を担当し、色々な障害者イベントに我が大学のボランティアサークルが参加できるようやりとりをしてきた経験があります。 その経験を活かし、地域の方々が話を聞きたい専門家が講演に来てくれるよう交渉することで、力を発揮していくことができればと思います。

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初回公開日:2017年06月14日

記載されている内容は2017年06月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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