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【職種別】大学病院への就職する際の志望動機の書き方と例文

更新日:2023年11月20日

書類選考・ES

大学病院への就職に当たり、より効果的な志望動機の書き方を、例を用いてご紹介します。一口に大学病院と言っても職種が様々ですので、各職種に合った志望動機例やポイントをご説明します。これから就職活動を始める方は是非参考にしてみてください。

勉強会・院内研修が多い

大学病院には教育制度が整っているという大きなメリットがあります。そのため勉強会や院内研修の機会が多くあります。そのことにやりがいを感じている人も多いでしょう。しかし、日勤後、夜勤明けなどの勤務時間外に残業手当がつかず、強制参加されるケースが多いです。言いようによっては「ただ働きのような研修」です。それが多いことがデメリットになります。

このようなデメリットを踏まえると、最新医療のもとで自分のスキルを生かしたい、高待遇に魅力を感じたという場合、大学病院で働くことは本当に自分にとって良いことだろうか、と思うかもしれません。いざ就職して、身につけたスキルを使えなかったり、一般病院より給与が高いとはいえ残業手当なしの研修が多いとなると、長く務めることは出来ないと判断し、辞めてしまうかもしれません。 ですから、大学病院で働くことのデメリットをよく理解したうえで、自分は大学病院で働くこと希望しているかよく考えてみましょう。

大学病院のメリット・デメリットをよく知った上で自分が大学病院を志望する理由がはっきりしたら、志望動機の作成に移りましょう。まずは、志望動機を書くにあたり、やってはいけないことを知っておきましょう。

大学病院への志望動機の悪い例

大学病院のような最先端の医療を取り入れ、設備が充実しており、高待遇の職場で働きたい人はたくさんいます。自分の持っている能力を生かしたい、せっかく資格を取ったのだから、さらなるスキルアップを目指したいという熱意を持った人が就職を希望します。ですから、採用側に自分の熱意が伝わるように志望動機を作成しなければなりません。以下のような書き方にならないよう、気をつけましょう。

ありきたりな言葉を並べる

「貴院の診療理念に共感したため」というようなありきたりな言葉を使っても採用側に好感を持ってもらえるわけではありません。ホームページやパンフレットなどの資料を用いて医院の特徴を調べ、興味を持ったきっかけや魅力を感じる点はどこかを、自分の経験や目標、提供したい医療業務と結び付けて具体的に書くよう心がけましょう。

一番の志望理由がかすんでしまうような書き方

例えば、一番の志望動機が「最先端医療を行っている病院で働きたい」「スキルアップを目指したい」など「やりがい」の場合、他に魅力を感じた「高待遇」など「条件」という点を「給料が高い」「休日が多い」など率直に記載してしまうなら、その記述により一番の志望動機がかすんでしまいます。 一番の志望動機の割合を多く書けば良い、というような単純なものではありません。短い文章でも、強く印象に残る場合もあるからです。そうなると、「やりがい」より「条件」に重点を置いていると受け取られてしまいます。 自分が一番伝えたいことを、熱意が伝わるように、相手の印象に残るように書くよう努めましょう。そのためには、やりがいを感じた点と自分のスキルなどアピールポイントを具体的に書いて熱意が伝わるようにしましょう。 しかし、条件面に魅力を感じたことも事実ならば、「生活と仕事の両立ができる勤務体制や補助制度である」というような婉曲表現に変えてみると印象が変わります。しかし、婉曲的な言い回しでも金銭的な話をするのは好ましくありませんので、給料の話は避けましょう。

大学病院のデメリットを理解しているかの旨が記載されていない

志望動機にデメリットがあることを理解したうえで働きたいという意思が表れていなければそれだけで不利になってしまうことがあります。先ほど大学病院のデメリットを知っておくべきだとお話しましたが、採用側も当然デメリットを理解しています。大学病院のデメリットを知らずに就職するなら、すぐに退職してしまう可能性があることも知っています。 ですから、就職希望者がデメリットを理解しているか、その上で大学病院で働くことを希望しているかを知りたがっています。採用側は、どんなに優秀でもすぐやめる可能性のある人より、基本的スキルを身につけており、長期間働いてくれる熱気を持った人を採用したいはずです。やる気のある人なら、働きながらスキルアップをしていけるだろうと見ているでしょう。 自分は大学病院の性質を理解していること、長く勤める意思があること、やる気があることを必ず志望動機に含めましょう。

大学病院への就職での志望動機の書き方

先ほどの悪い例からわかるように、志望動機の作成での注意点は以下のとおりです。 ・ありきたりな言葉を並べるのでなく、医院の特徴、魅力的な点など良く調べ、自分の経験や目標と絡めて書く ・一番の志望動機(やりがい)を具体的に熱意が伝わるように書く ・高待遇などの条件について記述する場合には婉曲的な表現を用いる ・大学病院のデメリットを理解したうえで働く気がある旨を伝える(デメリットについても婉曲表現にする) 志望動機を上手にまとめる方法をプロのキャリアアドバイザーに相談してみませんか?エージェントを活用すれば、面接対策はもちろんのこと、履歴書の添削などさまざまなサポートを受けることができます。

大学病院への志望動機の例文紹介

私は、いままで■■で○○として働いてきましたが、高度で専門的な医療に携わり、○○(希望する職種、専門分野)としてさらにスキルアップをしたいと考え、最先端の医療を行っていて、教育制度が充実している貴院を志望いたしました。貴院では最先端の医療と△△という治療法を実践していると伺っておりますので、貴院で様々な知識や経験を身につけ、貴院に貢献できる○○として成長できるのではないかと思っております。また、貴院は教育制度が充実していますし、□□専門の○○の方が多数活躍されていますので、積極的に研修に参加して自己研鑽に励みつつ、働かせていただくことで、より専門的で高度な□□を学び、実践していきたいと思います。貴院は●●制度が充実していますので、貴院でなら仕事と生活のバランスを取って、将来的に長く勤めていけるのではないかと思ったことも貴院を志望した理由の1つです。

先ほど挙げたポイントをもとに作成した志望動機の例文です。職種により書くべき内容も変わってきます。職種別に必要なポイントをまとめてみたので、それらを含めながら志望動機を作成してみましょう。

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初回公開日:2017年06月16日

記載されている内容は2017年06月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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