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「願わくば」の意味と使い方・例文5コ・「願わくは」が正解か

更新日:2024年02月14日

言葉の意味・例文

皆さんはビジネスシーンにおいてよく使用される「願わくば」という言葉の意味や正しい使い方をご存知でしょうか。今回はそんな「願わくば」の意味や使い方を例文を交えてご紹介します。もうビジネスシーンで迷う必要はありません。是非読んでみてください。

例文5「願わくば花の下にて春死なん」

「願わくば 花の下にて 春死なん その如月の 望月のころ」 日本史にも出てくる有名な西行の歌です。意味は「如月(2月)の満月のころ(15日頃)に桜の下で死のう。」というような意味です。 実際、西行は陰暦2月16日に死んだとされています。

「願わくば」がタイトルについた楽曲

「願わくば」の例文はいかがでしたでしょうか。「願わくば」を使うイメージは持てましたか。 「願わくば」はやや堅い表現であるため、ビジネスシーンで使われるイメージがあります。しかし語感がいいことや、また、ややかしこまった言い方が小説などの創作分野とも相性がいいため、頻繁に目にすることができます。

日野美歌「願わくば桜の下で」

「願わくば」を使った楽曲に日野美歌さんの「願わくば桜の下で」が挙げられます。日野美歌さんは桜が好きということもあり、「桜」がタイトルに含まれた楽曲を多く発表しています。 その中で発表された「願わくば桜の下で」は桜が出てくる恋の歌です。

「願わくば」と「願わくは」どちらが正しいか

さて、「願わくば」についてご紹介してきましたが、他に「願わくは」という言い方もあります。どちらが正しいのでしょうか。 「願わくは」は元々、漢語に由来する言葉で、文法としては「願わくは」が正しいです。しかし1600年代初期には、「願はくば」という記述が出てきます。 言葉は段々と変遷していきます。「願わくば」が定着している現代においては、使ったとしてもはっきりと誤用であるとは言い難いでしょう。

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「願わくば」の類語/言い換え表現

「願わくば」は自分の希望を伝える場面で使う言葉なので、広く使う機会はあります。しかし、やや格式ばった言い方が適切でない場面もあるため、「願わくば」だけでは違和感を覚えることも想定されます。 そんな時に役立つ「願わくば」と言い換えることができる類語をご紹介します。「願わくば」の類語には、以下が挙げられます。

「どうぞ」

「どうぞ」は相手に何かものを頼むときや、何かしてもらおうとするときに使います。丁寧にお願いするときに使いましょう。 「ご迷惑をお掛けするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。」

「どうか」

「どうか」は難しい頼みごとをする際に使う言葉です。頼みごとが困難ではあるが、無理を承知でお願いしたいというような場合に使いましょう。 「どうか、無事でありますように」

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初回公開日:2017年05月26日

記載されている内容は2017年05月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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