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更新日:2024年08月20日
就職活動において最強のカードとされているのが『新卒』になります。これは学卒すぐ、ということになります。 非常にいろいろな企業をかなりの確立で受けることができます。通常の社会人が門前払いとなるようなところでも新卒の就職活動であればとりあえず入れてもらうことができることすらあります。 ですから、新卒の就職活動というのはいろいろなところを会社訪問することがお勧めできるのです。 さて、そうした『新卒』という身分ともいえるものですが、もう一つ、似たようなものがあります。それが『第二新卒』になります。 こうした人が増えており、そして、人材市場においてもかなり重宝されている、ということがあるのです。
この第二新卒なのですが当たり前ですが法的な定義があるわけではないのです。 では、第二新卒とは一体どんなものであるのか、といいますと一般的に学校を卒業した後、一度は就職したものの、その職場、企業を数年の内に離職してしまった状態であり、その上で転職活動をする若手求職者を指しています。 つまりは、22歳で大学を卒業して、数年で辞めた人、25歳、26歳あたりまでの人を指すわけです。 最近の傾向としてあるのが新卒者が就職後、数年で離職する割合が高くなっているのです。 厚生労働省がこの手のデータ、統計を毎年発表しているのですが、『大学新卒者の離職率統計』においては、3割程度の人が3年で辞めているのです。 ですから、第二新卒というのは意外と多くの人材となっているのです。 人材市場において、もはや無視できないレベルの割合になっているわけです。 そこに優秀な人材がいるのであればやはり企業としては狙いたいところとなるでしょう。
もう一つ、既卒というのがあります。 これは第二新卒とは違うのか、と思うことでしょう。 既卒とは学校を卒業して、その後の人を指します。 こちらも第二新卒である可能性もあるのですが、既卒とは『学校卒業後、就職していない人』という定義であることもあります。 実はこの部分はそこまで厳格ではないです。 単純に大卒ですぐに仕事を辞めてしまった人を既卒と呼ぶこともあるのです。 ですから、第二新卒と既卒というのは重なる部分があるといえるのは確かでしょう。 第二新卒とは既卒であるのですが、既卒が必ずしも第二新卒ではない、ということになります。 既卒というよりは第二新卒といったほうが人材市場において受けがよいことは確かであるといえますから、該当するのであればそちらの名称を使うようにしたほうがよいでしょう。 実質的には変らないというのであってもよりよい印象になるほうにする、というのはアピールの部分からも当然であるといえます。
第二新卒ですが、ここまで注目されているのでリクルート系の企業も積極的に企業側にアピールしたり、或いはその人材が情報を集めることができるような土壌を作り始めているのは確かです。 要するに『第二新卒求人サイト』というのがいくつもあるのです。 思いっきりそれをお題目に掲げているところもありますし、そうではなく第二新卒系の求人も多い、謳っている程度のところもあります。 そのあたりは求人サイトによって違うことになりますが、第二新卒のある程度の定義になっている、新卒後数年、ということを一つの条件検索に組み込んでいるところも多くなっているのです。 それだけ人材として注目されていることが多くなっているのが第二新卒であるといえるでしょう。
第二新卒の定義は前述の通り、新卒後就職をして数年で辞めているような人、ということになります。ですから、そこまで高いスキルが要求されることはないです。 もちろん、専門職などであればそれはまったく別になります。最低限、その職のスキル、知識が求められることになりますが多くの場合、第二新卒というのは未だ、真っ白な人材、という認識をされていますから、スキル面に関してはそこまで不安になる必要性はないでしょう。
確かに第二新卒とは就職後、数年で辞めている状態になりますから、スキル面ではそこまで高い期待はされないのですが、数年でも社会に出ていたということも確かなのです。 これはつまりは社会人としての最低限のマナーなどは理解している、と判断されます。 そんなに難しい話ではなく、電話の出方とか受け答え、報告の仕方など社会的な常識になります。 それこそ、一年未満で身につけるようなことです。これはスキルとして持っていることが求められることでしょう。 大したことではないのですが、第二新卒のよいところとして初期の社会人教育が不要である、という部分もあるのです。 こうした研修、教育にもコストがかかることになりますから、基本的にはこうした部分をカットできるのは時間的にも費用的にもメリットがあるのです。 だからこそ、第二新卒を雇う、ということを企業が決めることもあるのです。 一通りの確認はされることもあるでしょうが、それ以上のことはない、というのが第二新卒の教育に関するメリットであるといえるでしょう。 後はその企業における専門的な業務ですが、それは一から教育していくことになります。 あくまで求められるのは社会人としてのマナーになります。
やや矛盾することではあるのですが企業が第二新卒に求めることは少なくとも社会人としての最低限のマナーが植え付けられているということと、それでいて人材としては真っ白である、というのが求められます。 それは一体どういうことであるのか、といいますと他社の社風に染まっていないということです。 まだ一から自社の社風に馴染ませることが容易である、というのが好ましい人材になります。 少なからず社会人としてのマナーができていることと他社の社風に染まっていないことはそこまで相反することではないのですが、その社独特のやり方、慣習などが身に染み付いてしまっている人は教育がかなり面倒になるので嫌がられることがあるわけです。 このあたりが第二新卒の人材として求められることになります。
記載されている内容は2022年11月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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