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ビジネスシーンでの「近いうちに」の意味・使い方と例文・敬語表現

敬語

ビジネスシーンでよく使われる「近いうちに」という言葉ですが、正しい意味や使い方を理解している方は少ないのではないでしょうか。今回はそんな「近いうちに」の意味や使い方を例文を交えてご紹介していきます。もう「近いうちに」を使うときに迷う必要はありません。

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「近いうちに」の意味と使い方

ビジネスの原則はとにかく正確・明瞭であること

ビジネスの世界ではあいまいな表現はトラブルの元です。納期や販売価格など、ほんのわずかな違いが誤解を生むことになるので、数字や期限などは何度も確認して、合意していることが非常に重要となります。また、のちのち「こう言ったじゃないか」「そんな話は聞いてない」などのトラブルを防ぐために、大切な合意事項や条件は書面で取り交わしておくのが常識です。 このようにあいまいな約束や返事はビジネスにおいてはあまり好まれないものですが、あいまいなことを良しとするのも、また日本の文化でもあります。

あいまいな「近いうちに」

欧米諸国ではYES・NOをはっきりと区別し、意志を率直に伝えますが、はっきりものを言うことは失礼なことではなく、ごく普通のことです。海外に住む日本人が遠慮してあまり自分の意見を言わないでいると、自分の意見がない人=無能な人 という目で見られることもあります。しかし日本では、あいまいにする文化があると言えるでしょう。

あいまいな表現は日本独特

お互いの言わんとしていることを察し、言葉にしなくても理解しあえる、というのは、国際社会では珍しいでしょう。例えば、アメリカでお腹が痛くて病院に行った人が、診察を受けようと待合室で待っている場合です 。 ・アメリカ人:とにかく痛いと訴えて、早く診てもらえるようにアピールする。病院スタッフも、そんなに痛いなら、と順番を早くしてあげる。 ・日本人:痛いがみんな待っているのだから我慢しなくてはならない。とにかく順番が来るまで、じっと耐える。病院スタッフは痛いと言わないので、痛がっているとは知らなかった。 このように、実際、口にしていないことは相手に伝わらないということもあります。しかし日本では、「相手の気持ちを察する」という素晴しい文化があります。この文化のなかで使われている言葉のひとつが「近いうちに」という言い方です。そのうち、いずれまた、という意味です。ここでは、あいまいな「近いうちに」の使い方を解説していきます。

「近いうちに」の敬語表現

ビジネスでもあいまいさを許す場合

ビジネスの世界では厳密なことが大事、正確であることが重要、と書きましたが、もちろん取引金額などについてはこのとおりです。僅かな間違いも許されません。しかし社交辞令などの挨拶では、あまりはっきりとものを言わないことがよくあります。入社したばかりの新入社員が上司に「そろそろ慣れたかね?」と話しかけられて「ええ、まあ」といった返事が返ってくることは珍しくないでしょう。 これはまだ半人前なのに「すっかり慣れました!」というのも自惚れているように聞こえるし、かといって「全然慣れません」と言うとまるで新人いびりをしているかのように聞こえます。このようなときは適当に言葉を濁しておいても許されます。これと同様で、「今度一緒に飲みに行こう」と話しかけられて「ぜひ、近いうちに」と答えることもよくあります。 もちろん本当に一緒に飲みに行こう、と誘っている場合もありますが、たんなる社交辞令ということもあります。社交辞令で「今度一緒に」と誘われているだけなのに、「何月何日にしますか?」とスケジュール帳を広げられると、相手が戸惑ってしまいます。このような場合は、相手との距離感や表情などから相手の気持ちがどのぐらい本気かを察して返事をすることになります。

「近いうちに」を別の言葉で言い換えると

「近いうちに」というのは、そのうち、いずれまた、という意味です。あまりはっきりとした期日を意識しない「近いうちに」ですが、固い表現で言うなら「可及的速やかに」という言葉が近い表現です。こちらは「できるだけ早く」という意味なので、「近いうちに」より少し急ぐ感じになります。「早急に」という言い方もありますが、「今すぐ」といった意味になるので、「近いうちに」よりもかなり急いでいます。 もっとも一般的なのは「近日中に」という言い方です。新作映画などは「近日公開」と宣伝したりしますよね。「近々」とも言います。

目上に「近いうちに」と言うとき

もしも上司の趣味がゴルフなら、日常の会話にゴルフの話題が出ることがあると思います。そのようなとき、部下が「近いうちにご一緒させてください」などと言うことがあります。たいていは本気ではなく、たんなる社交辞令です。上司のほうも、「じゃあ、近いうちに」と言いながら、その後ゴルフに誘うことがなくても問題にはなりません。 また、新入社員がプレゼン資料を作るよう上司から指示を受けたとします。多くの人に見てもらうことになるプレゼン資料は、ミスがあると上司に恥をかかせることにもなりかねません。先輩や上司などに「近いうちに確認していただいて、ご指導お願いできますか」と頼むこともあるでしょう。 このように、「近いうちに」という言葉は、目下にも目上にも使われます。あいまいな表現ではありますが、常に社交辞令と決まっているわけではないので、相手をよく観察して、本気で「近いうちに」と言っているのか、ただの社交辞令の「近いうちに」なのかを見極める必要があります。

ビジネスメールで「近いうちに」を使う際の例文

取引先との「近いうちに」

いつも取引いただいているお得意様とは、お付き合いするうちに親しくなることがあります。親睦を兼ねて宴席を設けるときには、メールで誘ってみるといいかもしれません。 (例文)いつもお世話になっております。株式会社▼▼の山本でございます。先日は大口のご注文をいただき、有難うございました。ただいま工場をフル稼働して製造中でございます。弊社営業部の課長の戸田が、ぜひお礼を兼ねてお酒の席をご一緒したいと申しておりますが、近いうちいお招きしてもよろしいでしょうか?日時のご都合などお聞かせいただければ幸いです。 このように具体的な日時を尋ねる形にすると、たんなる社交辞令ではなく、本当にお酒の席を設ける予定があるんだな、と伝わります。

取引先を訪問した時の「近いうちに」

打ち合わせなどで取引先を訪問することがあります。電話やメールでのやり取りと違って、直接会社を訪問するときは、先方も接待場所を用意し、数時間という時間を空けて、茶菓の用意などをします。時間も手間もかけることになりますので、訪問した時には、お礼のメールで感謝の意を伝えるといいでしょう。 (例文)株式会社○○の技術課の遠藤でございます。本日はご多忙の折、御社にてお打合せの時間をいただき、誠に有難うございました。貴重なご意見を伺い、また多くの資料を頂戴し、大変勉強になりました。今後とも、ご指導ご鞭撻くださいますようにお願いいたします。近いうちに、是非弊社の研究室での開発風景をご覧に入れたいと思います。お立ち寄りの際にはぜひお声掛けください。

英語で「近いうちに」はどう表現するのか?

実は英語でも「近いうちに」がある

英語ではYES・NOははっきり言うことが多いものです。しかし挨拶の場面においては、「近いうちに」は割とよく使われます。学校では必ず習う See you soon. は日本語で言うところの「近いうちにまた」という意味なります。最近では海外と取引をする会社が多くなってきましたが、海外からのお客様が自社を訪問されるときにはメールで「 See you soon. 」ともうすぐ会えることを楽しみにしている気持ちを伝えてもいいでしょう。

まだまだある英語の「近いうちに」

しかしいつも See you soon. だけでは芸がありません。これ以外にも before long という言い方があります。見たとおり、そんなに長くないうちに、ということですから、「近いうちに」という意味になります。また、 in the near future という言い方も使われます。こちらは近い将来、となりますが、「近いうちに」と訳したほうが自然でしょう。もしも英語でメールをやり取りする機会があったら、参考にしてみてください。

具体的な日付が見えない「近いうちに」

学校を卒業してからほとんど会うこともなく、年賀状だけのお付き合いのお友達の場合、よく「今年こそ会いましょう」などと書くときもあるでしょう。これも実際に強く会いたいと思っているわけではなく、どちらかというと「機会があったら会えるといいね」という程度でしょう。 このように、「近いうちに会いましょう」といっても、具体的にいつどこで、という意味はないことも多いものです。相手がどの程度真剣に「近いうちに」と思っているかは、お付き合いの程度や熱意によりますので、日頃から相手との距離感を意識してみるといいかもしれません。

「近いうちに」をしっかりと理解し使用しましょう!

いかがでしたでしょうか?今回はビジネスシーンでの「近いうちに」についてご紹介してきました。使う場面の見極めが難しい「近いうちに」ですが社会人として適切な言葉を使うことはとても大切です。今回を機に「近いうちに」を正しく使用できるように気をつけましょう。 今回の記事が読者の皆様のお役に少しでも立てれば幸いです。

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