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更新日:2024年07月20日
お口汚しという言葉を知っていますか?聞いたことはあっても使ったことがない人が多いのではないでしょうか。飲食物が少量や粗末であったりすること。お口汚しは客に飲食物をすすめるときに使う言葉です。この記事では詳しく説明しているので是非参考にしてくださいね。
目次
お口汚しという言葉を使ったことあがありますか?お口汚しという言葉を聞いたことがあるけど使ったことがないという人が多いでしょう。この記事ではそんなお口汚しという言葉の使い方を詳しく説明しているので是非参考にしてください。
「お口汚し」とは、名詞「口汚し」に接頭語の「お」がついた丁寧語・美化語です。「口汚し」とは、“飲食物が少量であったり,粗末であったりすること。客に飲食物をすすめるときに,へりくだっていう語になります。 字面だけ見ると、一見下品なイメージを抱いてしまう言葉ですが、実はとても日本語的な表現です。字面のせいで意味を微妙に勘違いしていた方、ひょっとすると多いのではないでしょうか。
飲食物が少量なため、口を汚す程度で、満腹しないこと。人に料理を勧めるとき、へりくだっていう語。「ほんのお口汚しですが」
一般的な使い方は、手土産などの食べ物を渡す際に「ほんのお口汚しでございますが…」と添える言葉として使われます。イメージとしては、着物を着た女性が和菓子の手土産を目上の方に渡すような場面を想像しますよね。古めかしい響きがありからかも知れません。奥ゆかしさがある謙遜の言葉で、今ではなかなかすんなり使いこなす人を見かけないような気がします。
「お口汚し」は、日本語特有の謙遜の気持ちが込められています。言葉に謙遜が表現されるのは、他の国の言語ではないことだとご存知でしたか? まさに美しい日本語と自慢できる表現ですよね。 しかし今では、若い人たちの中には、特に何か物を渡す時だからこそ、謙遜することに異議を唱える人もいます。お口汚し=少量、あるいは粗末なものなのであれば、他の物を選ぶべきでは? という考え方です。「お口汚し」というくらいならば、「これ、とても美味しいんですよ。」や「これはおすすめなので」など欧米的なストレートな表現を添えることを好む人が多くなってきているのも事実です。古めかしく美しい言葉「お口汚し」を使うのは、ご年配の目上の方に向けてのほうが言葉の意味も正しく受け取ってもらえますし、印象もいいかも知れません。同じくらいの歳ごろの人だと、印象に個人差が大きい、または字面の印象から意味をとらえる傾向があるようなので、使わない方が無難と言えるでしょう。
「口」が含まれているだけに、食べ物を贈る際にのみ使えるのが「お口汚し」です。食べ物に添える手紙やカードには、会話よりも「お口汚し」が使われやすい場面です。まずは文章から、美しい日本語「お口汚し」をつかってみませんか? いくつか例文をご紹介します。 「心ばかりではございますが、お祝いにこの品をお届けいたします。お口汚しとは存じますが、どうぞご笑納くださいませ。」「数年前から趣味でそば打ちを始めました。年の瀬でございますし、ほんのお口汚し程度ではございますが、送らせていただきます。どうぞお召し上がりください。」「近所に新しいお店が開き、ついついいい香りに惹かれてしまいました。お口汚しとは存じますが、どうぞお受け取りくださいませ。」
日常生活では、「お口汚し」の類義語の方が使いやすいかも知れません。食べ物を渡す、または勧める際に使える類義語です。
記載されている内容は2017年05月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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