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更新日:2024年10月20日
医者は数ある職業の中で、激務と言われる職種の定番といえるのではないでしょうか。勤務医は過労死寸前の激務です。しかし、実は医者の働き方にも色々あります。フリーランスで無理せず高収入の医者もいます。医者の仕事の激務と言われる所以は何なのでしょうか?
小児科の医者も激務といえます。小児は、昼夜問わず熱を出しますし、親も自分が多少風邪をひいたり熱を出しても市販薬で我慢してしまうことは多くても、子どもには過敏になるものです。基本的に抵抗力も弱く病気になりやすいうえに、集団感染を起こしやすく罹患率自体が高い年代です。 保育園へ預けている場合などは、できるだけ軽症のうちに受診して長引かせたくないものです。また、大抵の地域で小児の医療費は無料化されています。このような理由から、基本的に受診の敷居が低いのが特徴です。受診しやすい=患者数が多いという縮図が想像できます。 少子化が叫ばれようとも、小児科医の激務度が変わらないのは、このような理由からでしょう。ただ、勤務医と開業医とでは多少変わってきます。開業医で診療に関して予約制度を取っていたり、重症であれば転送するシステムのクリニックなどは、診療可能な範囲を区切っていますので忙しさも多少コントロールしているところもあります。それでも、流行疾患のピークの時などは激務を極めるでしょう。
循環器の医師も、緊急の心臓カテーテルや緊急手術ができるような施設の場合は激務です。急性心筋梗塞、心タンポナーデ、急性心不全など心臓が突然トラブルを起こせば、生命維持ができません。一刻を争う事態に対処しなくてはいけないので、重症患者に対応できる施設の勤務医は激務となるでしょう。 また、循環器疾患は大抵は気温差のある早朝や、一般的に入浴する前後の夕方から夜などの発作が多いのです。普通に勤務してる日中より、夜間の方が忙しい時もあるのでこれも激務になってしまう一因です。ただ、循環器系のクリニックで重症者は転送するような医院の医者は勤務医ほど過酷ではないでしょう。
消化器科に関しては、突発的な急変に対応するため激務になるのは外科系が多いでしょう。吐血や大動脈破裂など急変に対する緊急内視鏡や手術などを受ける医者は激務です。 一方消化器内科は平穏か、というとそうでもありません。消化器内科はがん系が多いので、抗ガン剤治療や鎮痛コントロールなどの指示出しや患者や家族との話し合いが密に行われます。精神的に激務です。また、いよいよ患者を看とらなくてはならない、という状況になった時は主治医しか診られませんから深夜・早朝でも呼ばれることになります。
整形外科は比較的突発事項の少ない診療科ではあります。時々、術後に急変したり、入院中に不測の事態が起きることもありますが、基本的には急変や死亡事例の少ない診療科です。治療や手術に関しても、予め予定して行うことができるのでバタバタすることは少ないでしょう。 ただ、高齢化社会において整形外科の患者はどんどん増えています。整形外科の外来で患者を診ている医者は、単純に患者数の多さで忙しいでしょう。ただ、予想できないことが少ないので激務かどうかは一概には言えません。
脳神経外科や神経内科の医者は激務といえるでしょう。脳神経外科は脳梗塞や脳出血の初期治療にあたります。脳血管疾患は、1分1秒でも素早い治療を求められます。瞬発力重視の脳神経外科は外来・病棟・救急共に激務です。 神経内科は脳血管疾患に関しても急性期より慢性期を診ますが、だからといって激務ではないかというと全く違います。パーキンソン病や重症筋無力症などの難治性疾患も診ますので、一人一人の患者に関する医療度やケア度が濃いのです。患者や家族とのコミュニケーションも大事ですし、激務な診療科です。
内科は千差万別です。クリニックで予約制度をとっていて、予定内の診療をしている限りにはそれほど激務とまでは言えないかもしれません。しかし、勤務医で外来や入院患者を持っている医者は、他の診療科で診きれない種々の症状を訴える患者に対応させられる実態もあります。特化した診療科は、専門領域しか診ませんが内科は線引きがアバウトなのです。そのために、総合病院などに勤務の医者は激務でしょう。
精神科は急性期か慢性期かによります。急性期は激務です。次々と措置入院してくる患者は、当初は不穏が激しかったり症状が著しい状態です。治療を施せる状況までもっていく初期治療が、患者は大暴れすることもあり相当にあわただしくなります。 慢性期も暇とは言えません。社会復帰に向けてきめ細やかな対応が必要ですし、患者は増え続けているのでのんびりはしていられないでしょう。ただ、突発事態が少ないので激務とまではいえないかもしれません。
眼科や皮膚科は、生命に関わる事態は少なく飛び込みの急変は無いので、予約診療の範囲で可能ではあります。ただ、だからといって楽かというとそうでもありません。 今現在、老若男女眼科疾患や視力の問題を抱える患者は増え続けています。患者数がどんどん増え続けていますし、眼の問題は生活の質につながるので皆深刻です。そこで、予約診療でも3時間待ちなど外来は激混みな眼科は多いでしょう。 また、皮膚科疾患に関してもアレルギー患者の急増によって患者が切れることは少ない診療科です。火傷や交通外傷などの外傷から爪切りまで、処置の最も多い診療科なので医者はテニス肘になったり腰痛を起こしたり職業病になりやすくもあります。そういった意味で激務とまでは言えなくても楽とまでは言えないでしょう。
「仕事内容と給与が割に合わない」というのは事実かもしれません。医者の年収は1千万台は普通なので高給取りと思うかもしれませんが、主治医をとっていればほぼ24時間365日電話に出られる状態でいなくてはなりません。生命に関わる心身のプレッシャーや、あらゆる感染などの危険性を引き受けていることを考えれば、薄給だと思ってしまう医者も少なくありません。 開業医でも今度は経営責任があります。個人経営者でもあり、医者業だけではないのでやはり楽ではないでしょう。世間一般では高給取りの範囲に入るかもしれませんが、それだけのリスクは背負っているといえるでしょう。 医師の現状について説明してきましたが、それでも医師への転職・就職を考えているなら、エージェントへ相談してみましょう!転職エージェントなら、求人の紹介はもちろん条件の交渉まで行ってくれます。複数のエージェントに登録し、求人を比較しながら就職活動を進めるのがです。
記載されている内容は2017年05月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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