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更新日:2024年09月21日
製造業(メーカー)から商品を仕入れ、あるいは市場から食材を買い付け、小売業者に販売する、いわばパイプ役を務めるのが卸売業ですが、その志望動機は?と聞かれると書きづらいのではないでしょうか。今回はそんな卸売業の志望動機を、例を交えながら解説していきましょう。
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志望動機を考える前に、まずは卸売業の位置づけを正確に知りましょう。ただし、一口に卸売業といっても、非常に範囲が広くて、各業界でも位置づけが全く違います。そこで、ここでは業界内でも代表的だと思われる加工食品卸売業で考えていきます。 加工食品卸売業の位置づけは、 「加工食品メーカー→加工食品卸売業→小売業(食品スーパー、総合スーパー、コンビニなど)」 となります。矢印は商品の動きです。 一般的なイメージで言えば、加工食品卸売業の扱う商品は食品メーカーが作ったものになりますので、どこの卸売業から買っても同じ商品が手に入ります。 なので、卸売業はなかなか差別化が難しいと思われています。 ところが、このイメージ自体は実は間違ったものなのです。 つまり、卸売業の付加価値は単にメーカーの商品を小売業に売るという部分にはないということです。
では、どこに付加価値があるのか? それは卸売業の持つ様々な機能になります。大きく分けると、物流と商品政策があります。物流で言えば、日本の小売業は海外の小売業に比較してたくさんの種類の商品を並べています。試しに近所のスーパーに行って、醤油の種類を数えてみてください。だいたい40種類前後、多いスーパーでは70種類も置いてあります。 しかし、多くの場合、商品は在庫が存在せず、現品限りで数本ずつしか置いてありません。 小売業は売れたら売れた分、卸売業に発注します。すると、卸売業はAという醤油を2本、Bという醤油を3本という具合に毎日届けます。 商品をメーカーから仕入れてケース単位でトラックで運ぶの場合は、確かに誰がやっても同じです。 しかし、小分けと言って、ケースから数本ずつ抜き出して届ける場合は、工夫次第でコストに大きな差が出ます。これを人手だけでやっていたら費用対効果が悪く、すぐ潰れてしまうのです。そこで、卸売業は知恵を絞って、ローコストで運ぶ方法を考えます。 ここで、会社ごとに大きな差がつきます。 つまり、商品が同じことは実はあまり重要な意味を持ち得ないのです。
また、小売業に便利だと感じてもらえることを次々考え出せば、他社の先を行けます。 たとえば、他社より間違いが少ないとか、店で棚に並べる人が楽に、短時間で並べられるような工夫をするなど、方法はいくらでもあります。さらに、自分の取引先の在庫を少なくすれば、取引先はライバルに対して優位に立てます。 しかし、お客さんが買いに来て、商品がなければ、せっかくのチャンスを失ってしまいます。そこで、需要を予測するシステムを作って、欠品を少なくして、しかも在庫を少なくできれば、小売業は喜んでくれます。 つまり、アイディア次第でいくらでも付加価値が高まるのです。むしろ、メーカーは自社の商品しか扱っていませんから、その範囲でしか小売業に奨められません。逆に、卸であれば無数の商品を扱っていますので、いくらでも選択肢があります。 つまり、「知恵」で勝負をできるのが卸売業であり、ここが卸売業の最も面白いところと言えるでしょう。
仕事のやりがいや、収入がたくさん得られる代わりに大きなプレッシャーとも戦わなければならない卸売業の仕事ですが、会社としては大きなミスをされてしまうと、多大な損害を出してしまうことになるので、そのあたりを理解し、正確性を持って動ける人材を求めています。 また、プレッシャーをバネとして使えるような発想の転換力や、先を見据えて動ける状況判断力などが求められているので、志望動機では過去の経験や出来事を織り交ぜつつ、それらをアピールしていくと良いでしょう。
いくらそれらしい志望動機を考えても、採用担当者に伝わりやすい文章でなくては不発で終わってしまいます。伝わりやすい文章を書くには、文章力の高い低いは重要ではなく、文章の構成が大事です。 志望動機の伝え方としてまず絶対に押さえておきたいのは、はじめに結論を伝えるということです。なぜその会社を志望したのか、冒頭で簡潔に述べましょう。次に書くべきなのは、業界への志望動機です。卸売業という職種を選んだ理由を、実体験などを交えながら述べます。 続いて、志望する企業への志望動機を述べます。企業の特性や業績など、企業研究などを元に、具体的な内容にしましょう。最後に、入社したら自分にできること、成し遂げたいことをハッキリと示して、熱意をアピールしてください。
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記載されている内容は2017年05月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
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