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「私事で恐縮ですが」の正しい使いどころとは?意味や例文をご紹介

更新日:2024年09月14日

言葉の意味・例文

「私事で恐縮ですが」の使い方をご存じでしょうか。本記事では、私事で恐縮ですがの使い方や注意点などをシーン別に例文を使って紹介しています。「私事で恐縮ですが」を使いこなして、ビジネスシーンでスムーズに自分のことを伝えたえられるようになりましょう。

「僭越ながら」

ビジネスシーンの主にスピーチの場面で「僭越ながら~させていただきます」というフレーズを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。スピーチを始める切り出しとしてよく使われる言葉です。 「僭越」とは「自分の身分をわきまえずに出過ぎたことをすること」という意味になりますので、「自分の身分を超えて出過ぎたことをしますけれどお許しください」という意味をひと言で表しているフレーズになります。 「僭越ながら」は、基本的に目上の人にへりくだるときに使う言葉なので、自分の立場や身分を考えて適切なシーンで使うようにしましょう。目下の人対して使うのは、嫌味になってしまう場合もあるので注意が必要です。

せん‐えつ〔‐ヱツ〕【×僭越】 の解説 [名・形動]自分の地位や立場を越えて出過ぎたことをすること。また、そのさま。「―な言い方」「―ながら代表してあいさつをさせていただきます」

「恐れ入りますが」

「恐れ入りますが」は、自分に対する厚意への「感謝」と手間をかけさせて「恐縮です」「申し訳ない」という気持ちを表すときに使う言葉です。 このフレーズも目上の人に対して使うことが多い言葉ですが、「感謝」と「恐縮」の2つの意味を併せ持っていますので、様々なシーンで使うことができるとても便利な言葉です。 例えば、相手に何かを依頼するときに「恐れ入りますが~して頂けますでしょうか」などのように前置きで使うと柔らかい印象を与えることができるので、頼まれた側も快く対応してくれるでしょう。 このように「恐れ入りますが」は、誠実で丁寧な印象を与えられる敬語で、クッション言葉として代表的なフレーズです。

「あいにく」

「あいにく」は「生憎」と書き「あやにく」と読まれていましたが、音が変化し「あいにく」になったとされています。 もともとは、期待通りにならない状況を悔しく思う「ああ、憎たらしい」という意味でしたが、現代では「憎たらしい」という意味はなくなり相手の期待に応えられないときや依頼されたことを断る場合に使われる言葉です。 ビジネスシーンでは、様々な理由で相手からの依頼を断らなければならない状況がよくあります。そんなときストレートに「できません」と言うよりも「あいにくですが~」のように初めに使うことによって、相手の依頼にこたえられない残念な気持ちを表すことができるので、角を立てずに断ることができます。

「恥ずかしながら」

自分の過ちや恥ずかしく思うことを相手に詫びるときに使う言葉で、ビジネスシーンでよく使われます。あなたも使ったことがあるのではないでしょうか。 例えば、自分の知らない話題で話をふられてしまい、知らないことを恥ずかしく感じたときに「恥ずかしながら、そのことは存じません」などのように使います。当然知っているような話題を知らないことは恥ずかしいかもしれませんが、正直に伝えることによってその場にいる誰かが教えてくれるでしょう。 日常生活でも使われることが多いですが、その場合は謙遜表現が強いニュアンスになります。「恥ずかしながら」は敬語表現ですので、ビジネスシーンでは目上の人に対して使う言葉になります。

「私事で恐縮ですが」はビジネスシーンでクッション言葉として非常に便利

ビジネスシーンにおいては様々なクッション言葉を使います。そのまま伝えるときつい印象になってしまう場合でもクッション言葉を使うことで、相手に失礼な印象を与えずに本題を伝えることができますし感謝や敬意を伝えることができるので、スムーズなコミュニケーションをとるための役に立ちます。 日常生活では色々なことが起こりますので、どうしてもビジネスという公的な場に個人的な話を持ち出さなくてはならない場合もたびたびあるでしょう。 「私事で恐縮ですが」を使うと柔らかな言い回しになりますので、その後に続く個人的なことなので伝えづらいと思うことを相手に話したいときに使える非常に便利なクッション言葉です。

「私事で恐縮ですが」の英語表現

日本は、ビジネスシーンでプライベートを持ち込むことを非礼だと考えていますが、海外ではごく普通の事です。メールや話の初めに「I’m sorry to say」を使うと逆に違和感があるので、使わない方がいいでしょう。 「私事で恐縮ですが」を英語で表現する場合は、個人的なことですがという意味の「On a personal note」や「personal affairs」、私事にわたって恐縮ですがという意味の「Excuse me for being personal, but」があります。 例えば、On a personal note, I will retire from Ward office on January 7, 2022.(私事で恐縮ですが、2022年1月7日に区役所を退職します)というように使います。

「私事で恐縮ですが」を使いこなして伝えづらいことを伝えよう!

ここまで「私事で恐縮ですが」の例文や使い方などを紹介してきましたが、「私事で恐縮ですが」を使うシーンは意外に多いなと感じた方も多いのではないでしょうか。口頭でも切り出しとして使いますが、メールなどの文章でも最初に使いますので、読んでもらえるように改行を意識して使うようにするといいでしょう。 「私事で恐縮ですが」は、ビジネスシーンで使うクッション言葉として非常に便利なフレーズですので、「私事で恐縮ですが」を使いこなせると、伝えづらいと思う自分の要望や個人的な報告などをスムーズに伝えられるようになるでしょう。 ビジネスシーンで円滑にコミュニケーションが取れるように効果的に使ってみてください。

初回公開日:2017年05月18日

記載されている内容は2017年05月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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