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「私事で恐縮ですが」の正しい使いどころとは?意味や例文をご紹介

更新日:2024年03月30日

言葉の意味・例文

「私事で恐縮ですが」の使い方をご存じでしょうか。本記事では、私事で恐縮ですがの使い方や注意点などをシーン別に例文を使って紹介しています。「私事で恐縮ですが」を使いこなして、ビジネスシーンでスムーズに自分のことを伝えたえられるようになりましょう。

ビジネスシーンにおいて「私事で恐縮ですが」という言葉を聞くことがあるでしょう。その言葉どおり、自分の個人的な事柄について言及する時に使う言葉です。あなたも使ったことがあるのではないかと思います。ですが、言葉の意味やどんな時に使うのかを正しく理解していると、自信をもって言える方はどのくらいいるでしょうか? 本記事では、「私事で恐縮ですが」の意味やシーンに合った使い方などを中心に、ビジネスシーンでどのように使えばいいのかや使うときの注意点、また別の言葉に置き換えた場合はどのような表現を使えばいいのかなども解説していきます。 この記事を読むことで、「私事で恐縮ですが」の意味や正しい使い方を理解することができますので、ビジネスシーンでスマートに使いこなせるようになっているでしょう。ぜひ参考にしてください。

「私事で恐縮ですが」の意味と読み方

「私事で恐縮ですが」は、公的な場であるビジネスシーンで個人的な話を持ち出すときや話さなければならないときに、その非礼を詫びる意味で使われる言葉です。 「私事」には、2つの読み方があります。それは「わたくしごと」と「しじ」です。意味としては同じなのですが「私事」が目的の場合は、一般的に「しじ」と読みます。反対に、前置きやクッション言葉として使う場合は「わたくしごと」と読むことが多いようです。 同じ意味なので、どちらを使っても間違いということではありませんが、その後に続く文章によって変わります。ビジネスシーンでは口頭で使うことが多いので「わたくしごと」と読む方が自然な使い方になります。

「私事で恐縮ですが」を使うシーンとその例文

「私事で恐縮ですが」はビジネスシーンなど公の場において、休暇の申請のように個人的な事柄に関する依頼や希望を伝える場合、取引先に行事を欠席することを伝える場合などに使います。 「私事で恐縮ですが」は、上司や取引先に対して依頼やお願いごとをするときや個人的なことで変化があったことを伝えるときの丁寧な表現で使うことが多く、同僚や後輩に対しては休暇や退職することなどを伝える丁寧な言葉です。 幅広く使われる言葉なので、意味をしっかりと理解して様々なシーンで適切に使うことが大切になります。ここでは、シーン別によく使われている例文をいくつか挙げてその使い方をまとめてみました。

休暇申請するとき

・私事で恐縮ですが、来週の月曜日に○○のため有給休暇をいただきたいです。 ・私事で恐縮ですが、明日○○の予定がありますので、お休みをいただけますでしょうか。 最近では、細かい理由を伝えなくても休暇を取りやすくなっているようですが、大まかな理由も付け加えるといいでしょう。基本的に休暇を申請する場合は、個人的な理由で申請する場合が多いと思います。 伝えづらいと思う個人的な希望もクッション言葉の「私事で恐縮ですが」を使うことで、その後に続く話にも上司にやわらかい印象を与えられる可能性もありますし、相手もあなたの要望を受け入れやすくなることでしょう。

退職するとき

・私事で大変恐縮ですが、一身上の都合により△月末で退職することになり、本日が最終出勤日となりました。 ・ 私事で大変恐縮ですが、一身上の都合により、○月○日をもって退職することになりました。 主に取引先に対しての挨拶メールで使うことが多いと思いますが、お世話になった上司や先輩・同僚に対しても、これまでの感謝を伝えられますし退職後もお付き合いが続く場合もあるでしょう。取引先とは退職後も仕事上でまたご縁があるかもしれません。そう考えると、最後の印象は大切です。 「私事で恐縮ですが」を使うことにより、謙虚さや礼儀正しさが感じられる文章になりますので、最後に好印象を残すことができるでしょう。

結婚などの報告をビジネスメールで送るとき

・私事で恐縮ですが、このたび○月○日に結婚することとなりました。 ・私事で恐縮ですが、このたび○月○日に入籍いたしました。 ・私事で恐縮ですが、私たちはこのたび、○○様ご夫妻のご媒酌により〇月〇日に結婚いたしました。 結婚や入籍などの報告は会社に対して必須になります。基本的には口頭で行いますが、上司が出張中やテレワークが多くなっている現状ではビジネスメールで送る場合も増えてきています。プライベートなことを伝えるのですから、相手を気遣う気持ちも大切です。 そのようなときも前置きとして「私事で恐縮ですが」が使われます。

自分の都合で行事に参加できないとき

・私事で恐縮ですが、〇月〇日は都合により欠席させていただきます。 ・私事で恐縮ですが、〇日は法事のため今回は不参加でお願いします。 ・私事で恐縮ですが、既に○○の予定が入っておりますので、今回は参加を見送らせていただきます。 個人的な予定と重なってしまい、その行事に参加できないときにも「私事で恐縮ですが」を使います。社内であれば「欠席します」でもいいのですが、上司や目上の人へ欠席を伝えるときは「私事で恐縮ですが」を使うことで、参加できなくで申し訳ないという気持ちを伝えられます。 社外に対しても同様に、申し訳ない気持ちと謙虚さを伝えることができますので、相手に失礼のない伝え方と言えるでしょう。

私用で仕事のしわ寄せが他の人にいくとき

・今月の月例会議です。私事で恐縮ですが、○日は弊職が夏季休暇となりますので、翌週へ変更をお願いできますか。 休暇や私用などで他の人に仕事のしわ寄せがいってしまうときもあるのではないでしょうか。特に最近は、夏季休暇を全社一斉休暇とするのではなく個別に取得する場合が増えているようです。そうなると月例会議やミーティングなどのすでに決まっている事柄に対して、日程の調整や変更をお願いしなければならなくなる場合もあるでしょう。 そのような場合も「私事で恐縮ですが」を使うことで、個人的な理由で申し訳ないという気持ちを伝えられますので、変更して欲しいというお願いもスムーズに伝えることができるでしょう。

「私事で恐縮ですが」の言い換え

「私事で恐縮ですが」は、ビジネスシーンにおいて目上の人や取引先に対して個人的な話を持ち出すときに様々なシーンで使える言葉です。だからといって、何でもかんでも使ってしまうと、違和感のある文章になったり相手に失礼になったりする場合もありますので気を付けなければなりません。 では、同じようにビジネスシーンで個人的な話を持ち出すときに「私事で恐縮ですが」はどのように言い換えればいいのでしょうか。ここでは、相手や後に続く話にあわせて「私事で恐縮ですが」と同じように使える色々なフレーズについて、紹介していきます。 色々な言い換えを知っていると役に立つと思いますので、ぜひ覚えてビジネスシーンで活用してみてください。

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初回公開日:2017年05月18日

記載されている内容は2017年05月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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