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更新日:2024年07月28日
「またの機会に」という言葉は、日常的に使う場合は、誘われても時間の都合がつかず、次の誘いを願って丁寧に断るニュアンスがあると思います。これがビジネス用語で使われますと、否定的な意味合いを持ってきます。「またの機会に」の用法や使い方について紹介しましょう。
目次
一つのプロジェクトを複数の企業で成し遂げ、担当者同士の会話です。 「また機会があれば一緒にしましょう」 「また機会があれば連絡してください」 などは社交辞令で、自然と疎遠になってしまいます。 逆に、「次はこんな事業を一緒に」と具体的に示されると、相手の仕事に対する情熱や意識の高さがうかがえ、単なる社交辞令ではなくなります。
就職活動で、会社の求人情報をみて応募、面接までこぎつけて会社側の連絡を待っています。 「このたびは応募いただきありがとうございます。予想以上の応募があり、弊社で慎重に検討しました結果、今回は採用を見送らせていただきました。またの機会もございますのでよろしくお願いします」 「もっと早く連絡できればよかったのですが、社内で結論がでるまでに時間がかってしまい、申し訳ございません。今回は採用を見送らせていただきますが、また、次の機会もよろしくお願いします」 この場合も、次があるというのは社交辞令で、今回限りで次はないことになります。
「またの機会に」を目上の人や取引相手に使う時、そのまま使うと礼を失する恐れがあります。よく使うのは「また機会があれば、よろしくお願いします」です。 これを、敬語で表現すると次のようになります。 「またの機会がございましたら、何とぞよろしくお願いいたします」 お礼の手紙で「また機会があればよろしくお願いします」は「また機会がございましたら、よろしくお願い致します」となります。
「また次の機会に」は断る時に用いる事が多いのですが、これは申し出や依頼、要望などに対して、意に添えない旨を相手に伝えることです。まず、相手の申し出などに礼を述べ、申し出に添えないことを詫び、引き続き関係を継続する意思を伝える必要があります。 「先日の件ですが、当方にとってまたとない申し入れでしたが、検討しました結果、今回は見送らせていただくことになりました。また機会があればよろしくお願いします」 となります。 断りの連絡をもらった時、どのような返事をすれば次につながるでしょうか。では、どのような返事をすれば次につながるでしょうか。 返事はこのようになります。 「見送りの件、了解いたしました。期待しておりましただけに残念です。次の機会は、ぜひよろしくお願いいたします」。 相手も断りの連絡をするのは気が重いものです。くどくど言うのではなく、「次はよろしく」程度に返事を返すのがベターです。
「またの機会に」という言葉は、仕事上や目上の人、それほど親しくない人には使いますが、友人など親しい間柄では、このような使い方はしません。「また来週」とか、「また連絡するから」というように、より具体的な言い方になります。 ちなみに、初デートした異性から別れ際に「またの機会に」と言われたら、「もうこれっきりで」と受け止めるのが正解です。
「またの機会に」のキーワードは、次の機会があるかどうかです。たいていの場合は、現状でダメな時に使う言葉ですので、次がないことがほとんどのはずです。「いつか機会があれば、ご一緒できたらいいですね」と常に解釈するのは楽観的でしょう。 では、どうすればいいのでしょうか。一つは、現在の状況を反省して、いったい何が足りなかったのか、相手をその気にさせるのに必要な物は何か、をじっくり考えて、次の機会を自ら作るしかありません。 もう一つは、相手に「またの機会に」と言わせないように、準備を万端整えて、企画案や着想を自ら提案し、相手を自分のペースに引き込むしかありません。何事にも積極的で、準備に抜かりなく、明確な提案が出来る有能な人物、と相手が思えば、「また次の機会に」という言葉はでてきません。相手の人に今、必要のない能力、提案であっても、そういう人には別の機会を作ったり、知り合いを紹介してくれたりします。 「また次の機会に」と言われないために、今、自分に何が出来るのか、何が必要なのか、相手は何を求めているのか、を熟考する必要があります。
ビジネスと日常とで意味が変わってくる言葉を詳しく知っておくと、必ずどこかで役に立つことがたくさんあるでしょう。 こちらのオススメの本も是非一度目を通してみてください。
記載されている内容は2017年04月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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