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「ご報告まで」「取り急ぎご報告まで」の意味と使い方・例文など

初回公開日:2017年05月22日

更新日:2020年05月29日

記載されている内容は2017年05月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

言葉の意味

「ほうれんそう(報・連・相)」はビジネスの基本です。その中でも、「報告」が一番多い機会でしょう。「(取り急ぎ)ご報告まで」のフレーズをよく使いませんか? しかし、略したフレーズは使い方に注意が必要です。「ご報告まで」の意味、使う場合の注意点などをまとめます。

「ご報告まで」「取り急ぎご報告まで」の意味と使い方

「報告」の意味

まずは「報告」そのもの意味を確認しましょう。報告とは、“告げ知らせる、特に、任務・調査などを行った情況や結果について述べること。また、その内容。”との意味があります。完了した件について知らせるのが、「報告」であり、報告するのは、部下から上司または後輩から先輩への流れになります。上司から部下、または先輩から後輩へは「連絡」になります。

「ご報告まで」の意味と使い方

一般的に使用されている「ご報告まで」の場合、意味が3通りで使われている傾向があります。 1. 拝啓と敬具の場合の敬具のように、知らせたい事項のあとに「ご報告まで。」と慣例的に使う場合 2. 完了した事項に関し、結果のみの知らせで経過は省く、または経過と結果が書かれていても結果に主に伝えたい場合 3. 報告するに値する件かどうか自分では判断できない、または些細な事項に関してなので、一応知らせておきたい場合 定型文句ともいえる一言なので、あまり意味を深く考えずに使う人も多く見受けられます。 文末の締めの言葉として使われることが多い「ご報告まで。」は、会話では使われず、メールなどの文章に使われます。 例 ・指示された書類は訂正し、先方に再送いたしました。ご報告まで。 ・先日お願いしていましたカタログが届きました。お礼かたがたご報告まで。

「取り急ぎご報告まで」の意味と使い方

「取り急ぎ」には、“とりあえず急いで、さしあたって”の意味があります。「取り急ぎご報告まで」は、「取りあえず急いでこの報告だけはしておきます」との意味で、本当に至急知らせたい要件の際に使用する言葉です。いつも使える言葉ではないのです。しかし実際には、「ご報告まで。」と同じように、定型文句として文末に使われる場合やたいして緊急でもないのに使用されている場合も見受けられます。 「取り急ぎ」という言葉がついているので、「ご報告まで。」と違うのは、上記の1、3の意味では使われない傾向にあります。 例 ・本日、〇〇株式会社から内定通知が届きました。取り急ぎご報告まで。 ・明日のミーティングは10:00からに変更になりました。とりいそぎご報告まで。

ご報告までの敬語表現

「~まで」からの印象

「ご報告まで。」に限らず、言い切りの形「~まで。」には、ぶっきらぼうな印象や相手を拒絶する感じ、選択権や決定権が自分側にあるような印象を与えてしまう可能性があります。また、「取り急ぎ」などの前置きがない場合には、詳しいことを省略している=面倒がっている、軽くみられていると感じて、相手への敬意が足りないと不愉快に思う人も少なくありません。特に「報告」は、目下から目上へのお知らせなので、気をつけたいところです。

敬語表現にするには

「ご報告まで。」は、すでに「報告」に「ご」がついた丁寧な表現です。しかし、丁寧であるのに敬語表現に値しない理由は、「~まで。」の言い切りの印象でしょう。まずは、この言い切りの形をもっと柔らかく丁寧な表現に言い換えして、相手に本来の意味を伝えることが大切です。

「ご報告まで。」の敬語への言い換え

・ご報告いたします。 ・ご報告申し上げます。 ※ご報告させていただきます。 敬語の二重表現には当たらず、慣例として通用する表現です。 「ご報告まで。」の意味として紹介した2の使い方で経過の報告は併記していない場合には、 ・ご報告のみで失礼いたします。 としてもいいでしょう。 また、3のように、自分では報告に値するか判断がつきかねる場合には、 ・念のため、ご報告いたします。(ご報告させていただきました。) とするといいのもいいかも知れません。

「取り急ぎご報告まで。」の敬語表現

言い切りの形で、よく考えればぶっきらぼうなイメージもある「取り急ぎご報告まで。」は、丁寧なつもりであまり深く考えずに文末に加える人も多いでしょう。ただ、いい印象を受けない人も多いことを考えると、丁寧にしたい気持ちが相手にきちんと伝たわらない可能性もあるということです。気持ちが伝わりやすい言葉遣いに直しましょう。 ・取り急ぎご報告いたします。 ・取り急ぎご報告申し上げます。 言い切り型でないだけで、誤解を与えにくい表現になります。 さらに丁寧な表現にしたいのであれば、「取り急ぎ」を「まずは」に言い換えるといいでしょう。より丁寧で柔らかいニュアンスになります。 ・まずはご報告いたします。 ・まずはご報告申し上げます。

上司に対してご報告までを使う場合の注意点

「ご報告いたします。」に言い換える

「ご報告まで。」は、相手に与えるよくない印象から使わないのが無難でしょう。略さずに、「ご報告いたします。」としても、そう文章が長くなるわけでもないし、手間もかかりません。

「取り急ぎご報告まで。」は相手を選ぶ

実際のビジネスシーンでは、「取り急ぎご報告まで。」は使われる頻度がかなり高いですし、本当に至急の要件の時には使い勝手のいい言い回しです。失礼と思う人もいるかも知れませんので、相手を選んで、かつ親しい上司や先輩であれば使っても問題はないでしょう。

使う時に気をつけること

「取り急ぎご報告まで。」の一言を使う場合には、以下の点に注意しましょう。 ① 急いでいる時の速やかな報告なので、あとで改めて連絡を取ることが前提 ② とりあえず、さしあたってなので、急いで報告したいことのみを書く。長々と書いた経過と結果の報告には使わない 「取り急ぎご報告まで。詳細は追ってご連絡いたします。」とすると、丁寧さが伝わります。

それでも距離のある上司には言い換える

急ぎであったとしても、やはり距離のある上司に「取り急ぎご報告まで。」は使わない方がいいでしょう。略さず、「まずは」に言い換えるのをおすすめします。「まずはご報告申し上げます。」「まずはご報告のみにて失礼いたします。」などの表現が適切でしょう。「まずは」の報告なので「取り急ぎ」と同じように、必ずあとであらためて連絡をするのが前提です。

ビジネスメールで使えるご報告までの例文

■親しい上司や先輩に対する、至急の報告をする時 ・〇〇の結果をご報告いたします。 ・(文頭に)ご報告いたします。(文末に)詳細は追ってご連絡いたします。 ・メールにて失礼いたしますが、取り急ぎご報告まで。 ■距離のある上司に対する報告の時 ・まずはご報告のみ、メールにて失礼いたします。 ・まずはご報告申し上げます。のちほど、電話にて詳細をお伝えしたいと存じます。 ■取引先や顧客などへの至急の報告をする時 ・かねてより依頼がありました〇〇の制作ですが、サンプルが納品された事をまずはご報告申し上げます。 ・詳細につきましては、あらためてお伺いしご報告したいと存じます。 ■結婚や受賞などを、お世話になっている人へ報告する時 ・弊社製品の〇〇が、△△コンテストにて最優秀賞を受賞いたしました事を、ここに謹んでご報告いたします。 ・私事ではございますが、〇月〇日に結婚いたしましたことをまずはご報告させていただきます。

「ご報告まで」「取り急ぎご報告まで」の英語表現

英語には、「ご報告まで」「取り急ぎご報告まで」の定型文句はありません。辞書では、「取り急ぎご報告まで」を This is a quick note to report. と表現しているものもありますが、 This is a quick update to report. のほうが自然です。また、 I just wanted to let you know that … (…をあなたに知らせたかっただけです。)/ I am writing to let you know that … (あなたに知らせるのに書いていますが…)と状況や結果を短く説明する表現がよく使われ、「ご報告まで。」に相当します。 あとであらためて報告をすることを前提に、文末に I will get you back with the further information as soon as possible. (なるべく早くまた知らせます。)とすると、本文は取り急ぎの報告だとわかるでしょう。

言葉遣いはビジネスマナーでありスキルのひとつ

言葉遣いは心遣いと言われます。ビジネスシーンでも、心遣いができることはマナーのひとつです。相手に不快な思いや誤解をさせていないか、正しい知識と少しの心遣いで避けられることもあります。ビジネスマナーをわきまえることは、一人のビジネスパーソンとして、先輩や上司からの信頼を得られたり、ビジネスが円滑に進められたりするスキルのひとつになるとも言えます。知らないうちに相手に不快な思いをさせないように、少しでも参考にしてください。

もっと詳しく知りたい方はこちらをオススメ

仕事の報告などをする際に必ず使う言葉だと思うので、知っておいて損はないと思います! 詳しく知りたい方はぜひ読んでみてください。

絶妙な「報・連・相」の技術 (アスカビジネス)
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